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■ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 【邦画】




原作 黒井勇人『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』(新潮社 刊)
監督 佐藤祐市
脚本 いずみ吉鉱
キャスト
小池徹平
マイコ
池田鉄洋、田中圭、品川祐、中村靖日、千葉雅子、森本レオ、田辺誠一
配給会社 アスミック・エース

「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない@まとめwiki」
某巨大掲示板から派生して書籍化され、そして映画化もされて話題になった……といえば、ごぞんじ『電車男』。そしてまたまた、とんでもなく“面白い”作品が、例の掲示板から誕生してしまった。

イジメで高校中退、8年もひきこもっていた主人公のマ男(小池徹平)。母親の事故死をきっかけに一念発起した彼はプログラマの資格を取得して就職活動に励むが、何社も何社も不採用になる。やっと拾ってくれた小さなIT企業「黒井システム株式会社」へ就職するも、出社初日にも関わらず誰も仕事を教えてくれず、理不尽に膨大な量の業務を押しつけられ、サービス残業・徹夜は当たり前。理由もなく怒鳴られながら、不眠不休の過酷なデスマ(デスマーチ=死の行軍)に、マ男は巻き込まれていく。そこは想像を絶する“ブラック会社”だったのだ……!

当然のことながら、この『あそびすとサイト』はウェブマガジンなのだから、このレビューをご覧いただいているのもお手持ちのコンピュータの画面かと思う。であるならば、せっかくだからインターネット上でお読みいただける、その例の掲示板のダイジェストサイト「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない@まとめwiki」も併せてご覧いただきたい(左下にリンクがあります)。ここには某掲示板特有の、抱腹絶倒のレスの数々から選りすぐられたレスが展開されている。
一方、映画は……といえば、この掲示板のレスやらなんやらを忠実に再現しているわけではない。マ男の体験をリアルに描きつつ、ときに彼の妄想などをCGを駆使して組み込みながら、映画特有の味わいに仕上がっている。特にリーダーの腰巾着・お調子者の井手を演じる池田鉄洋。ガンダムオタクを自認し、シャアの台詞回しでマ男をイジメる様などは、まさに神の域に達している。
それにしても小池徹平。『ホームレス中学生』で「麒麟」の田村裕を演じ、そして本作では一見ダメダメな元ニート。ダメ男が人生を挽回していくという路線では天下一品? でも元々のルックスがこんなに良かったら、そのスタートの時点ですでにダメ男じゃないのかも……???
あ、そうそう。エンドロール後にオマケがあるから、席を立たずに最後まで観たほうがお得です。

11月21日(土)より、シネクイント他 全国ロードショー


(C)2009 ブラック会社限界対策委員会

http://black-genkai.asmik-ace.co.jp/

記:林田久美子 2009/11/16