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日本がどこかに置き忘れてきた“大和魂”を熱く問いかける映画、『I am 日本人』。製作総指揮・企画・原案を手がけた、俳優の森田健作にインタビューを試みた。

林田: 本作の肝は、昔我々が持っていた“大和魂”の見直しだと感じたのですが。

森田: 「海外で武士道ということに関して、日本は非常に評価されている。武士は食わねど高楊枝とか、以心伝心とか、義理と人情とか、そういった精神性を含んだものを武士道と言うんだよね。明治生まれの僕の父親なんかが持ってた思想だよね。でも、僕たち自身はそういうことをよくわからなかったりする。
ところが戦争が終わり、敗戦して…アメリカがいちばん恐れたのは、武士道の精神なんですよ。その精神を徹底的に破壊するってのが、アメリカの意図したところというか。そのために“自由”だとか“個人の尊厳”だとか、そうしたことをキーワードにつぶしにかかったんだよね。戦うだけじゃなく、人を思いやるってのも武士道の精神だったのに。
そして、アメリカの思惑通りに日本は精神的にズタズタにされちゃった。その中で、まずは物質的、経済的な面での復興がなされた。不死鳥のようにね。でも、精神的なものってのはなかなか立ち直るのが難しいよね。でも僕は、日本人はとっても賢明であると思う。
戦後60年、平和的な面から、他の国に対していろんな支援を行ってきた。でも、だからこそ、私たちはもうそろそろ武士道の精神というものを振り返ってみていいんじゃないかと、そう思うんだよね。」

森田: 「日本って、もし世界規模で何かあったとしても、『いいよ、日本人は来なくても。金さえ出してくれれば』って、すごく軽んじられちゃう。世界の財布がわりで、いつもニコニコばかりして、何も言わない日本。これが世界から見た日本人のイメージなんだよね。
そういう日本に、なんでなってしまったんだろう? と、情けなかったりする。でも、(主演の)森本クリスティーナなんかは、ちゃんと武士道の精神を持って芝居をやってたからね。」

林田: だから観る者に訴えかける力があったんですね。

森田: 「そうなんだよ。彼女は日本人じゃないのにもかかわらずね。
どう? 可愛かったでしょ? 顔が良くてスタイルも良くって、そのうえ性格まで良いなんて、本当に珍しいよ。」

林田: 現場でも映画と同じく、ひたむきで一途な感じだったのでしょうか。

森田: 「そうそう。長台詞だって、全部覚えてるんだよ、たいしたもんだよ。僕だったら、英語なんかは一行でも覚えられないのに(笑)。
撮影期間中にクリスティーナは風邪をひいたんだけど、どんなに大変でも泣き言ひとつ言わない。彼女こそ真の「I am 日本人」だと思ったね。
実は、オーディションで逸材が現れなくて、結構悩んでね。でも、最後の最後で彼女を見つけたんだ、何百人かのあとに。本当、彼女に出会えて良かった。」

クリスティーナは映画初出演にして主役の座を射止めたラッキーガールだ。モデル出身かと侮ってはならない。この幸運は、実力と底力から導かれたものだったのだ。

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 ・公開 8月5日より新宿オスカー、他全国順次ロードショー
 ・公式サイト http://iam-nipponjin.com/
 ・シネマピア記事ページ


(C)2006『I am 日本人』製作委員会

記:林田久美子2006/07/27

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