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ミュータントから超能力を奪う新薬をめぐり究極の選択が迫られる、シリーズ最終章の本作。公開を記念してキャストの3人が来日した。

左からハル・ベリー(ストーム役)、ヒュー・ジャックマン(ウルヴァリン役)、
ファムケ・ヤンセン(フェニックス=ジーン・グレイ)

Q: この人気シリーズに出演して得たものはなんですか?

ヒュー: 『X-MEN』は僕とってアメリカ映画界デビュー作だったんだ。
素晴らしいキャストやスタッフと巡り会えて、今や家族みたいになったんだよ。
今作はファイナルにふさわしい作品で、とっても誇りに思ってるよ。僕も子どもがいるんだけど、この映画は大人だけでなく、すべての年齢層に楽しんでもらえる作品だから。


ハル: 1作目から3作目にかけて、6年かけてこのキャラクターとともに成長することができたし、いろんな発見ができたわ。
才能あふれる共演者とも一緒に仕事することができて、倫理観、仕事ぶり、すべてからいろいろと学ぶことができたわ。


ファムケ: この6年間の間に結婚した人もいれば離婚した人もいて、公私共にいろいろなことを共有できたことは、素晴らしいコラボレーションだと思うの。
こんな素敵なキャスト、スタッフはこれ以上ないくらいよ。

Q: お気に入りのシーンを教えてください。

ヒュー: 最後の、ファムケとのシーンが特に好きだね。本作の根幹でもある、『愛する人を救うためにどこまでできるか』の問いかけが端的に表されているシーンなんだ。


ファムケ: 普通、このタイプの映画はなかなか演技力を発揮できるシーンがないの。グリーンバックの前でアクションを演じたりとか。
でも、ヒューと私が1作目とは逆の立場になる研究所でのシーンは、あれは良かったわ。1作目との対比を示すシーンで、演技力をとても発揮できたと思うし、ヒューの演技も素晴らしかったわ。


ハル: 私は、エンジェルが初めて翼を広げるシーンね。ポエティックで、シュールで、美しくて、とても平和的なシーンで…。
父親との確執、氷解、それを比喩的に表した、とても美しいシーンだったわ。

Q: ミュータントの超能力をなくしてしまう新薬“キュア”について、どう思いますか? もしキュアが実際にあったら、なくしてしまいたい部分はありますか?

ハル: 私はキュアには反対よ。
もし現実にキュアがあって、有色人種…私も、日本の皆さんも全員肌の色をなくして白人になれるとして、果たしてそんなことどれだけの人が望むかしら? 考えるだけで憤りを感じるわ。
私は完全な存在じゃないけど、でも人間なんだから、その不完全さが人間として完璧なのよ。個人的に、この太ももの肉だけはなんとかしたいけど(笑)。


ヒュー: 「僕はもう37歳なんだけど、この歳になるともうどうでもいいね(笑)。
15歳の頃は外見にコンプレックスがあっていろいろ悩んだけど。そのときだったら、きっとキュアを欲しがったのかも。
自分には6歳の子どもがいるんだけど、学校で言葉のアクセントを笑われたり、髪を笑われたりするんだ。でもそれが原因で子どもが虐められても、何かを変えてあげようとは思わないよ。世界を見渡してみても、差別的問題、政治的問題がある。皆、どこかの時点で、人と自分の違いを発見し、ミュータントのような気分を味わう。
でも、それを乗り越えることこそが人生の醍醐味で、この映画はそれを語っているんだ。


ファムケ: 特に思春期の年代は疎外感を抱えていて…人に受け入れてもらえないんじゃないかという不安を抱えているわ。
そんな世代の子どもたちにも、ぜひ見てもらいたい映画よ。



昨今、何かと話題になる個性を、こんなふうな切り口で考えながら見てみるのもいいかも知れない。


 ・監督 ブレット・ラトナー
 ・出演 ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、イアン・マッケラン、
     ファムケ・ヤンセン
 ・公開 9月9日(土)日比谷スカラ座ほか全国超拡大ロードショー
 ・公式サイト http://www.x-menfinal.jp
 ・シネマピア記事ページ


(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX
記:林田久美子2006/09/07

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