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病気で11年間眠り続ける姉(加藤ローサ)。あるとき、姉と二人っきりになった妹(菅野莉央)の目の前で、姉が目を覚まし…。みずみずしい少女の心をさわやかに描いた、感動ストーリーだ。
映像作家、ミュージックビデオディレクターとして、サザンオールスターズ、東京事変、一青窈、大塚愛らのアーティストの映像作品を手がけるウスイヒロシ監督の映画初監督作品だ。監督に、作品について伺ってみた。


Q: 原作の漫画と違う点はありますか?

監督: カヒミ・カリィさんが演じた役は映画オリジナルなんです。シナリオを作っていく段階でライターの方と相談しつつ、心地よかった行間や空気感を大事にしていこう、と。で、その役を追加したんですね。とても重要な役なので、カヒミさんの透明感あふれる存在感がこの役にピッタリだと思ったんです。
べったりとした日常感というよりは、漂っているけど確実に感じる存在、みたいな。映画のキーとなるような、重要な役どころですしね。カヒミさん自身が写真を撮ることがお好きだったみたいで、役柄と似てましたね。実際、カヒミさんとのディスカッションで役を成長させていきましたし。

Q: 加藤ローサさんと菅野莉央ちゃんの魅力がとても引き出されていた作品だと思うのですが。

監督: ローサちゃんは、あの笑顔が物凄く素敵だなぁ、と思って。巷では天使の笑顔って呼ばれてるんですよね(笑)。
こんな素敵な笑顔を持ちながら眠ってしまっている役なので、とても意味深いというか。

莉央ちゃんはオーディションで決定したんですが、あの眼差しがとても印象的だったんですよ。クリクリッとした目で、真っ直ぐにこちらの心の奥まで見られているような。

Q: 現場の様子はいかがでしたか?

監督: キャストがそれぞれの役や現場を楽しんでやってくれていまして。それが作品の豊かさに繋がったという感じですね。

Q: クライマックスの“水のシーン”がとても綺麗だったんですが。

監督: あのシーンに関しては、原作のイメージに負けない出来にしたかったんですね。
子どもの頃の秘密基地というか、入っちゃいけないところにドンドン行っちゃう感じとか、連れて行かれちゃう感じとかが必要だなぁと思って。その先の秘密にしておきたい場所をどれくらい魅力的に見せられるか? ということを気にかけていました。

それから、家族が住む家に関しても重要でしたね。
姉の病気は、重くとらえようとすればいくらでも深刻になれちゃうものですが、でもこの作品はファンタジーなので、あくまでその切り口で描きました。姉は病人ではなく、赤ちゃんみたいな位置づけというか。

Q: 好きなシーンはどれでしょうか。

監督: やっぱり、水のシーンですね。また、全編を通して姉妹二人の生き生きした感じを楽しんでいただけたらなぁ、と。




 ・監督 ウスイヒロシ
 ・出演 加藤ローサ、菅野莉央、カヒミ・カリィ、南果歩、田中哲司
 ・公開 10月7日(土)ユナイテッド・シネマ豊洲、渋谷シネクイント
(今秋レイトショー)ほか全国順次公開
 ・公式サイト http://www.cplaza.ne.jp/kireina-mizu/



記:林田久美子2006/10/04

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