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おもいでリスト」にエントリー確実、公開前の話題の映画。懐かしいシーンの掘り起こし。「独断と偏見」「愛と思い込み」をこめてお届け



Q: 初めての映画撮影はどうだったでしょうか。

監督: 俳優部っていう言葉があるように、やっぱり役者さんの力って凄いなぁって実感できたのが大きくて。台本に対してカメラや照明があって、形でなく“感情”に対してどう表現していこうか? というパワーが凄いな、って。
でも、ミュージックビデオでも、例えば歌っている“気持ち”に対して撮っていたので、それは同じだったなぁと、共通点もありましたね。

ビデオは通常1〜2日で撮るんですが、映画の場合はもっと長くて。
その間にキャストやスタッフ同士のチームワークがドンドン良くなっていくというか。皆で同じものを作っていくチームワークのパワーの凄さも感じましたね。
順撮り(実際のストーリー進行どおりの撮影)だったのも大きかったですし。ミュージックビデオの場合はだいたい絵コンテを使って作るんですが、今回は絵コンテを描かずに、現場で動きを見ながらカット割を決めていったりしたんですね。それも初挑戦で凄く面白かったです。
で、絵コンテの代わり(?)に、今回は音楽を使ったんです。なんちゃってサントラみたいなのを作って、進行させていきました。いつもと同じ状態を逆から作るというか。

Q: アドリブが多かったと伺ったのですが。

監督: やっぱり、現場で皆が成長しながら作っていくというか、そういう雰囲気を大切にしたかったので。直前のリハーサルでポッと出てきたものを「それ、いいね!」と採用したりとか。そういう喜びがありましたね。
それは絵コンテを描かなかったことで豊かになったというか。

Q: 普段なされているミュージックビデオと映画作りの違いはありましたか。

監督: ミュージックビデオは台詞もないし、何かイメージを限定するというよりは“感じてもらう”というものですので、そのあたりが違いましたね。

Q: ちなみに、川上将平くんがとても良かったのですが。

監督: 彼ね、あの若さでブログ書いてるんですよ(笑)。
実際の将平くんはあの役みたいに意地悪じゃなくて、どちらかというとクールな感じなので、そのへんのギャップがいい味を醸し出してるかな、と。
アイスクリームのシーンは何テイクか続けて撮ったので、溶けてきちゃって。でも助監督が「そのままで行こう」と言ってくれたので、結果的に凄くいいシーンになりましたね。

Q: この作品を通して伝えたかったことは?

監督: 撮影が終わったあとに人と会うと、「自己啓発セミナーかなんか行ってきた?」って聞かれるほど、現場で自分が心を洗われて「きれい」になってたみたいなんですね。
作品を見てくれた人もそんな気持ちになってくれたらしく。それは計画してたことでもなんでもなかったんですが、この映画にはそんな不思議な力があるということを、逆に作品から教えてもらった感じですね。

それから、「泣くからポジティブになれたり、楽になれたりする」というメッセージ性も大切にしている部分ですね。


ふわふわと、包み込むようなあたたかな雰囲気のウスイ監督。スクリーンからあふれる癒し波動に浸ってみれば、日頃のモヤモヤもきっと浄化されてしまうのだろう。



 ・監督 ウスイヒロシ
 ・出演 加藤ローサ、菅野莉央、カヒミ・カリィ、南果歩、田中哲司
 ・公開 10月7日(土)ユナイテッド・シネマ豊洲、渋谷シネクイント
(今秋レイトショー)ほか全国順次公開
 ・公式サイト http://www.cplaza.ne.jp/kireina-mizu/



記:林田久美子2006/10/04

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