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自然とたわむれ、村人のすべてが笑顔を絶やさずに暮らす子どものように純粋な村、トンマッコル。ある日、敵対しあう兵士たちがこの村に辿りつくが…。韓国での舞台作品をもとに、笑いあり涙ありで人間が本来持つ“あたたかい心”を描きだすヒューマン・ファンタジー。この映画のプロモーションのため、3人の出演者と監督が来日しました。



Q: 撮影時の苦労話やエピソードについてお聞かせください。

シン・ハギュン:
(韓国軍のリーダー)
撮影自体が、とても気持ちのいい旅行に行ってきたような作業でした。映画を1本撮るということは肉体的にも精神的にも辛く、苦痛を伴います。
しかし、今回の映画はとてもいい方々と、とてもいい環境で撮ることができました。普段はなかなか行くことのない美しい自然の中で四季を表現する撮影でしたので、自分自身、自然の恵みを満喫できました。
現場で夜空を見上げると、流れ星が休む間もなくたくさん流れていくような、とても綺麗な光景でした。これは僕にとっても本当に素敵な贈りものでした。


カン・ヘジョン:
(村の少女)
映画のスタートから最後まで、すべてが私にとってはエピソードです。
この映画を通して得たものは、いい監督と立派な俳優の先輩たちという素晴らしい人たちに囲まれていい雰囲気の中で映画に出演できたということ。スタッフやキャストの皆様との“縁”、これが一番の収穫でした。


チョン・ジェヨン:
(韓国軍のリーダー)
我々俳優は現場の寒さには結構苦労したんですが、それ以外は取り立てて苦労はありませんでした。
でもスタッフの方たちはかなり苦労されてた様子でした。雪のロケ地を探したり、芝生の緑の色合いが、何日か後には様変わりしていたり、イノシシのキャスティングだったり。


Q: カン・ヘジョンさんをヨイル(村の少女)役に選んだ理由をお教えください。

監督:

ある現場に遊びに行ったとき、カンさんがコマーシャルの撮影をしていました。そのとき、彼女の休憩しているところを見て「もしかして?」と思ったのです。彼女のしていた行動は、とても普通の人とは思えないようなことをしていたんです。
そこからこの役にピッタリなんじゃないかと確信し、オファーをしました。彼女はすぐにはOKをくれず、3回くらい会ってミーティングをしているうち、子供時代のことを話してくれました。雨に打たれるのがとても好きで、雨に濡れた顔を靴下で拭いていたとか。それを聞いてなおさら彼女にこの役をお願いしたいという思いが強まり、あらゆる手を使って彼女にお願いしたんです。


カン・ヘジョン:

この映画をこんなふうに作りたいと監督から話がありました。完成された本編を見ると、そのとおりに映画ができあがったという印象を受けました。
「このヨイルという少女は頭がおかしいのか、それとも本当に純粋の極致のような人物なのか」と監督に質問したところ、「彼女は純粋なんです」と言ってくれたのをきっかけに出演を決めました。慎重に選んだほうが良い演技ができると思ったので、お返事までに長く時間がかかってしまいました。

監督からの演技指導ですが、「できるだけ頭の中を空っぽにしてください」と言われました。いろんな考えを捨てると同時に、自分自身が持っている前向きな考え方を前面に打ち出そうとしたのです。

Q: 音楽を日本の久石譲さんに依頼された理由をお聞かせください。

監督:

実はこの映画のシナリオは、久石さんの音楽を聞きながら書いたのです。これによって多くのインスピレーションや、シナリオを書く上でのリズム感も得ることができました。
当初は韓国国内で、久石さんと同じような感じの音楽監督を探したのですが、彼のような音楽を作る方は見つからなかったんです。私は韓国としてはこれが映画デビュー作ですが、久石さんは日本で巨匠と言われる方です。おそらく引き受けてはくれないだろうな…と思いつつ、思い切ってお願いをしてみたら、快諾してくださったのです。
音楽の出来ですが、結果がどうこうというより、むしろその過程が非常に大切なんだと思いました。
作業を進める段階でも息がピッタリ合いましたし、お互いの気持ちを上手く交感しあえました。

音楽の久石譲氏も、当初の契約が17曲のところを倍の34曲書き上げるなど、本作に対する並々ならぬ情熱を示した本作。戦争を題材にしながらユートピアを書き上げるそのスタイルは、人間の善性を確信させてくれるでしょう。


 ・監督/共同脚本 パク・クァンヒョン
 ・音楽 久石譲
 ・出演 シン・ハギュン、チョン・ジェヨン、カン・ヘジョン、イム・ハリョン、
     ソ・ジェギョン
 ・公開 10月28日よりシネマスクエアとうきゅう、シネ・リーブル池袋、
     シネマート六本木ほか全国ロードショー
 ・公式サイト http://www.youkoso-movie.jp/

  シネマピア 映画記事はこちら


(c)2005 showbox/Mediaplex Inc.
記:林田久美子2006/08/31

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