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愛から見放され孤独に生きてきた青年と、病におかされ愛から逃げ続けてきた少女の、一途な愛を描いた悲しみの恋物語、『雨音にきみを想う』。華流ブームを担う実力派俳優、主演のディラン・クォが来日して本作への思いを語りました。


Q: 数々の出演の中で、この作品の位置づけはどんなものだったでしょうか?



今まではテレビドラマだけだったのですが、この作品で初めてスクリーンデビューとなったので、自分にとってはかなりのターニングポイントになりました。
この世界に入って間違いなかったと思えた作品です。


Q: 今回の来日は『ブラックナイト』以来ですが、着実に多くの日本のファンを掴んできた今の状況をどう思われますか?

すごく感動しています。日本は子どもの頃から好きな国で、ぜひ日本で活躍したいと思っていたので、日本に来ることができて嬉しいです。
もし日本の人に自分を好きになってもらえるなら、こんなに嬉しいことはないですね。


Q: 本作のラストシーンですが、観客に委ねるように仕上がっていますね。どう思われますか?

これは監督もあえてそうしたと思っています。
必ずしもすべての映画がハッキリした結末がなければいけないというものではないので、観客に『こういう形の愛もあるんだ』ってことを思ってもらいたかったのだと思います。


Q: 監督との仕事はいかがでしたか?

本作のジョー監督からは映画のイロハを教えてもらい、とても啓発されました。演技指導ですが、今まではテレビ的なオーバーな演技をしていたけど、そうではなく、映画の演技を勉強して欲しいということでした。
台詞で感情を表現するのではなく、目や仕草、表情で演技をして欲しい、と。改めて“映画”というものを学ばせていただいた監督です。


Q: 役柄の印象をお聞かせください。

主人公はすごく愛に飢えていたと思うんですよね。それは家族愛でもあり、男女の愛でもあり。本当はなんとか社会の一員として認められたいんだけど、いろいろあって社会の片隅に追いやられている。そういう人物だと思うので、僕はすごく彼に同情をして演じていました。
それから、なぜヒロインの彼女を愛したかという理由ですが、彼女も恵まれない境遇なので、彼女を守ってあげたい、そしてそういう環境から助け出してあげたい、抜け出させてあげたいという気持ちがあったんです。つまり、彼は彼女を同じ世界の人間だと思ったんじゃないでしょうか。


Q: 演技で特に気をつけたことはありますか?

彼は確かに彼女を愛したんだけど、自分が彼女を愛する資格はないと思っていただろうし…自分が悪事をしているから、それに引きずり込んではいけないと思っていた。
でも彼女のことをどうしても心配で、なんとかしてあげたくてたまらないという、そのどうしようもなさ、ジレンマみたいなものを抱えていたんだと思うんです。彼女に対して初めはすごく矛盾した感情を抱いていたと思うので、そこに念頭を置いて演じました。





 ・監督、脚本 ジョー・マ
 ・出演 ディラン・クォ、フィオナ・シッ、チャン・コッキョン
 ・公開 11月18日(土)、新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー
 ・公式サイト http://www.amakimi.com/
 ・ジャンル:洋画(華流)



記:林田久美子2006/09/13

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