|
|
 |
|
「おもいでリスト」にエントリー確実、公開前の話題の映画。懐かしいシーンの掘り起こし。「独断と偏見」「愛と思い込み」をこめてお届け。
|

耳の聴こえないベートーヴェンを支えたコピストを女性に設定してフィクションで描きあげた感動作、『敬愛なるベートーヴェン』。作品について監督が語ってくれました。

| Q: |
|
ベートーヴェンを題材にした理由をお教えいただけますか? |
監督:
|
|
実は、自分に非常に近い存在と考えているんです。
ロマンチックであり、ドラマチックであり、パーソナルな、コンテンポラリーなフィギュアとしてのベートーヴェンを描きたかったのです。 |
監督:
|
|
歴史ものにとって正確さは大切ですが、それにこだわってエネルギーを忘れてはいけないと考えています。
重要なのは、これは過ぎ去った過去のものではなく、現代に置き換えられるものであり、観客が身近に引き寄せて観られるものということですね。その身近に感じられる視点を大切にしています。 |
| Q: |
|
エド・ハリスとダイアン・クルーガー、ふたりのキャストについてお聞かせください。 |
監督:
|
|
キャスティングはとっても重要なんです。何回も会ってリハーサルをしているうちに…今回は3週間続いたのですが…そうしているうちに、2人の独特の引き合ったりぶつかり合ったりする力学が生まれてくるんです。それを私が使わせてもらっているんですね。
ただ、エドの持っている天才を演じられるだけの胆力と、努力の人であるアンナ(コピスト)を演じられるダイアンの繊細さは最初に見抜きました。
あとはもう「やってちょうだい」って。間違ったところだけちょっと止めればいいっていう。 |
監督:
|
|
通常ならハッピーエンドになるシーンをあえて真ん中に持ってきた新しい手法の映画なんです。
いちばん気にしていたのは、この有名な曲を、生まれて初めて聴く音楽であるかのように聴いていただきたいというのが最初のキーポイントだったんです。
ですから、音楽とビジュアルがどのようなお互いの力を持って、高めあって観客に伝えられるか、それが重要でした。
2人が指揮をするところは、2人の間に交わされるラブレターというふうに考えています。2人のパーソナルな部分がちゃんと反響しあって音楽の力を伝えていくという形に表現したかったんです。 |
| Q: |
|
ベートーヴェンの狂気の部分については、どのようにお考えだったのしょう? |
監督:
|
|

ベートーヴェンは天才と狂気を併せ持った存在であるということは、いろいろな文献に載っています。暴力的であったり、想像もつかない行動をとったりする人間であったと。
ただの狂気ではなく、自分の中の葛藤を抑えきれないものを持った人物だったんですね。アンナは私たち観客の代理人としてあの映画の中にいるので、彼女がベートーヴェンに惹かれながらも、彼に狂気という弱い部分を見つけ、それでも尚且つ彼を敬愛するというステップをふむために過激なシーンも必要だったんです。 |
| Q: |
|
なぜ、3人目のコピストが女性だったという設定にしたのでしょうか。 |
監督:
|
|
これは脚本家のアイデアだったんです。
先ほどの2人の力学、これは異性同士だからなおさら面白くなると思うんですね。成功には甘んじないという巨大な天才と、自分も成功したいと思っている若い女性との間に生まれる、危うい恋心のような敬愛のような関係。
繊細な女性と野蛮な男性という力学が面白いと思ったんです。 |
|
・監督 アニエスカ・ホランド ・出演 エド・ハリス、ダイアン・クルーガー、マシュー・グード
・公開 12月9日(土)、日比谷シャンテ シネ、新宿武蔵野館、シアターN渋谷
他全国ロードショー
・公式サイト http://www.daiku-movie.com/
・ジャンル:洋画
|
(c)2006Film&Entertainment VIP Medienfonds2 GmbH & Co. KG
|
|