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華麗なる恋の舞台で 監督インタビュー

熟年の人気舞台女優の恋と仕事をドラマチックに描いた『華麗なる恋の舞台で』。秀逸な脚本と痛快なラストから数々の賞に輝いたこの映画の監督、イシュトヴァン・サボーが来日し、本作への思いを語りました。
華麗なる恋の舞台でメインイメージ

林田: 主役のアネット・ベニングと、そして対比されて描かれるルーシー・パンチも、配役が素晴らしいですね。

監督:
監督ディーバといいますか、凄い力を持った人じゃないとダメだと思ったんです。ステージで700〜800人の前で撮るシーンが多いので、それだけの説得力がなくちゃダメだと思いました。両方ともできる人は数少ないですが、アネットは各国の舞台で活躍されてきた方なので、彼女しかいないと思いました。ルーシーですが、演劇学校を出たばかりの彼女を見て、彼女の存在そのものがとてもおもしろくて。なので彼女にしたんです。


林田: 脇を固めるかたちで、英国演劇界の俳優たちが出演していますね。彼らからアドバイスを得たりしましたか?

監督:
監督お客さんの反応の仕方や、ステージマネージャーの役割とか、役者さんどうしのやり取り、そうした細かなことをたくさん聞きました。


林田: 本作はサマセット・モームですが、モームというのはユーモアあふれる作家ですよね。原作を生かすために工夫されたことはありますか。

監督:
彼は人間をよく見てた人だと思うし、実際に小説家としても医者としても実践してきた人ですよね。それも長いこと医者としてちゃんと仕事をしていたわけですから。いろんな人が彼のところへ来て、いろんな話を聞かせたんだと思います。私は、ユーモアをカメラの前でわざと出すのではなく、真剣に誠実にやろうとしたんです。モームの小説もそうであったと思います。そのうえで、願わくばその中にあるユーモアやアイロニーが観客に伝わればいい。なるべくキャラクターを守って、忠実に彼らをカメラの前に出したつもりです。


林田: 劇中で「舞台こそが現実で、現実は夢の世界」という台詞がありますが、普段舞台に立たない我々は、この台詞をどう考えたらいいのでしょうか。我々にとっての舞台とは?

監督:
ジュリア(主人公)自身も「何ぐちゃぐちゃ言ってんの」って言いますでしょう? なんてことはないんです。劇場こそが現実であって、みんな誰でもが演技していて人を誘惑している。それと同じように、ジュリア自身も非常に苦労してこの言葉を何度も言うわけです。この言葉の真の意味を理解しようとして。だから、あなたと同じなんです。

監督

女性としての生き方が痛快なほどに生き生きと描かれた本作。原作とあわせて楽しみたいですね。






 ・監督 イシュトヴァン・サボー
 ・出演 アネット・ベニング、ジェレミー・アイアンズ、ブルース・グリーンウッド、
     ミリアム・マーゴリーズ、ジュリエット・スティーヴンソン、
     ショーン・エヴァンス、ルーシー・パンチ
 ・公開 2月10日(土)よりBunkamuraル・シネマ他にて全国順次ロードショー
 ・公式サイ http://www.alcine-terran.com/kareinaru/
 ・ジャンル 洋画

  >>>映画の記事はこちら


(c)2004 2024846 Ontario Inc.; Being Julia Productions Limited; ISL Film kft, All Rights reserved.

記:林田久美子2006/12/14

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