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映画『フランシスコの2人の息子』監督来日インタビュー

2200万枚を売り上げ、ブラジル中を熱狂させるトップアーティストになった「ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ」。この2人の兄弟と父親との実話を描いた映画の監督が来日し、作品への思いを語りました。
映画『フランシスコの2人の息子』メインイメージ

Q: なぜ、この作品を撮ろうと思われたのでしょうか?

監督:
フランシスコは30年間夢を追い続け、叶わなくても決して諦めずにやってきた。そのことにまず感銘を受けたんです。夢を追うんだけど、そのために家族を決して犠牲にするのではなく、必ず家族と一緒にいて、家族がひとつにまとまっている。それが達成できたということで、夢を追う人としては模範的な人だと思います。夢を子どもに伝えるのでも、押し付けるのではなく、必ず愛情を持って伝えていたというのは大事なことですね。ブラジルの人たちに道を示す、そういう存在なのではないかと思い、自分が撮らねばと思ったわけです。

実は最初は彼らの音楽に偏見があって、あまり聴かずにいたのですが、この仕事をするにあたり、たくさん彼らの音楽を聴くようになり、その偏見はなくなりました。やはり、食わず嫌いというのはよくないと。偏見があると美しいものを知らずに過ごしてしまうということもままあるものだなと思いました。今では愛着を持って聴いています。


Q: 作品に対する観客の反応はいかがでしたでしょうか。

監督:
結構、編集に手間取ったので、観客がどう思うかというのを考えてなかったんです。そして最終的に出来あがったものを見たときに、間違いをやっちゃったかな? と思いました。というのは、依頼としては2人がいっぱい出てきて、ファンのためになるコマーシャルなものを作って欲しいという、そういう意図だったわけです。でも作ったものは結局違うものになりましたので。
で、これは失敗したな…とすごく憂鬱だったんですけれども。その後のプレミア試写会で、いろんな階層の人たちが来ているんですが、鑑賞後に皆しーんとして、何も声が聞こえてこなかった。それで、あぁ、しまった、これはやっぱり、皆気に入ってくれなかったに違いない…と思っていたら、よくよく見たら皆すごく泣いているんですよ。そのときは物凄く自分も感動しまして。これは忘れられない出来事です。


Q: オーディションで選んだ子どもたちへの演技指導についてお聞かせください。

監督:
子役の子をたくさんテストして選ぶ作業をしたんですが、全員、演技で“嘘”だから採用しなかったんです。でも現地には、実際にゼゼたちに憧れる子どもたちがいるわけです。貧しいけれど、歌は歌えて、夢を持っていてという。そういう子どもたちの中から2人を選んできたのです。実際に今までも歌っていて、歌を仕事にしたいと思っている子たちなので、そのままなんです。真実に近いんです。今回のキャスティングは、そういう真実を伝える役割も果たしていると思っています。


林田: 作品作りにおいて、注意した点はありますか?

監督:
なるべく事実に忠実に描写することに神経を使っています。これは容易に感動しやすいお話なので、そういうふうにしたくなかったのです。例えば俳優がもっと大袈裟な演技をさせるというのは可能ですし、今日日のテレビドラマなんかでは非常に大袈裟な演技、大袈裟な演出が流行っています。でも自分はそうはしたくなかった。いちばん真実に近づけるには、どこまで抑えていくかという、そこに神経を使いました。




 ・監督 ブレノ・シウヴェイラ
 ・出演 アンジェロ・アントニオ、ジラ・パエス、マルシオ・キエリンギ、
     チアゴ・メンドンサ、ダブリオ・モレイラ、ヴィゴル・リマ
 ・公開 3/17(土)より、シャンテシネ他全国順次ロードショー
 ・公式サイト http://2sons.gyao.jp/
 ・ジャンル 洋画

  >>>映画の記事はこちら


(c)2005 Conspiracao Filmes Entretenimento Ltda

記:林田久美子2007/01/25

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