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「おもいでリスト」にエントリー確実、公開前の話題の映画。懐かしいシーンの掘り起こし。「独断と偏見」「愛と思い込み」をこめてお届け。
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なぜ、母は息子に殺されたのか? 昨年のカンヌ国際映画祭トム週間で上映され、スキャンダラスな内容で賛否両論を巻き起こした『美しすぎる母』。実在の事件を完全映画化したこの衝撃作の公開に伴い、来日した監督のトム・ケイリン氏と製作のケイティ・ルーメル氏が作品への思いを語りました。

| Q |
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本作ではさまざまなタブーが描かれていますが、これを映画化しようと思った理由は何ですか? |
| ケイティ |
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一番大きかったのは、複雑なキャラクターが登場する、複雑なストーリーであったことですね。決してシンプルな行為ではないからこそ、面白いんですね。キャラクターたちがどのような人物だったのか、なぜそのような行動をしたのか、なぜそのような道を選んだのか、という興味が原作と出会ってからずっと続いていたんです。 |
| トム |
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「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、事実がフィクションよりもよりショッキングであるということのよい例なんですね。古典悲劇に通じるような面も持ち合わせていますし、愛の限界や、夫婦や母と息子といった家族関係についても描いています。 |
| Q |
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実際にこの事件を映像化するにあたってのアプローチの仕方、気をつけたことなどは何ですか? |
| トム |
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映画の中では1946年から1972年という大変長いスパンで異なる時代を描いています。各キャラクターの長い旅路を描いているという点でとてもユニークだと思うんですね。それを実現するために、才能豊かな俳優たちが集まってくれました。
映画界のなかでも最も才能ある女優の1人であるジュリアン・ムーア、そして新星エディ・レッドメイン、ブルックス役のスティーヴン・ディレインなど、非常に才能豊かで個性的な俳優たちとコラボレートすることで、このことが実現できたんですね。
このスーツですが(会見のために、ジュリアンが送ってくれた劇中で使用されていたピンクのスーツ)、これはカール・ラガーフェルドがジュリアンのために特別にデザインしたもので大変思い出深いものです。バルセロナでの撮影以来ずっと目にしていなかったので、今見ると大変懐かしいですね。
また、本作品は4つの国を舞台に展開していきます。でも、撮影はすべてバルセロナで行われているんです。アメリカ人である自分がスペインで映画を作るということも、これも今回の1つのチャレンジだったんですよ。 |
| Q |
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ジュリアン・ムーア、エディ・レッドメインを起用した理由は何ですか? また、2人の関係性はどうでしたか? |
| ケイティ |
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まず、ジュリアンについてですが、クリエイティブな観点からは、トムが早くから「彼女しかいない」と決めていたんです。ファイナンシャルの観点からですが、彼女の起用は資金を集めるための大きな助けになりました。エディは100人からなるオーディションを経て決めました。もちろん出資者には納得してもらわなければならなかったが、それも難なくクリアできました。 |
| トム |
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2人のコラボレーションというのは、オーディションの段階から始まりました。トニー役の最終オーディションにジュリアンが同席してくれ、最終選考まで残った5人を一緒に見てくれたんですね。その1人目がエディでした。彼を見て私もジュリアンも何か感じたところがあり、2人で顔をみあわせて「見つかったね!」と合図したほどです。
俳優としては、2人とも全く別のアプローチを取ります。ジュリアンは本能で演技をするんですね。自分の感情へと自然にアクセスができます。撮影のときも、本番前までは、最近読んだ本やさっき食べた食事の話をしているのに、「アクション!」の合図がかかると、さっと「バーバラ」の役が現れるんです。他方、エディは英国人俳優ということもあり、リハーサルや分析を求めます。こういった違うアプローチを取る2人の間で何かしら化学反応のようなものを起こすことができましたし、また、エディは本当にジュリアンの本物の息子といえるようなルックスをしていますしね。 |
| Q
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ジュリアン・ムーアが各シーンで着ていた衣装は、彼女の内面を表しているように感じました。衣装について何か意図したことはありますか?
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| ケイティ |
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衣装はもちろん内面を表しています。また、この作品で重要だったのは、それぞれの衣装が各キャラクターの段階を表している点ですね。彼女自身が変化していく過程をみせるために重要でした。すなわち、1946年ではバーバラはとても若い女性で、ラベンダー色のやわらかで若々しいドレスを着ています。これは最後のシーンで着ている、赤いとても強い色のシャネルのスーツとは対照的なものです。この赤いほうの衣装では彼女の強烈な気持ちが表されています。このように、衣装や小道具がどれほど役作りに役立つか実感したわけです。
また、自分自身、映画の勉強を通常の形でしたわけではなく、ビジュアルアーティストとして絵画などを勉強していたので、色がいかにストーリーテリングに役立つのかが興味があります。それぞれのシーンも色で考えていますしね。
たとえば、最後のシーンでは、とても暗い茶色をイメージしているし、パリでのシーンは華やかなピンクなどカラフルなイメージ、空港のシーンでは、爆発するようなジバンシーの赤いワンピースをジュリアンに着せていて、これは彼女の感情がいかに強烈なものであるかを表しています。今回衣装をスペイン人のガブリエラ・サラヴェッリという、普段はオペラの衣装を担当している人にお願いしています。また、オートクチュール衣装をディディエ・リュドに担当してもらいました。ヴィンテージの服をたくさん持っている方で、彼らの力をかりることで、ジバンシーやシャネルの衣装を使用することができました。ジュリアンがカール・ラガーフェルドと親交が深いので、彼女のために、今日ここにある衣装も作ってくれたんです。彼のような才能あるデザイナーがこの作品のために特別に衣装を作ってくれるというのは、本当に幸運なことです。 |
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・監督:トム・ケイリン
・出演:ジュリアン・ムーア、スティーヴン・ディレイン、エディ・レッドメイン、
エレナ・アナヤ、ウナックス・ウガルデ
・公開:6月7日(土)、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
・公式サイト:http://utsukushisugiru.com/
・配給:アスミック・エース
・ジャンル:洋画
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(c) Lace Curtain, Monfort Producciones and Celluloid Dreams Production |
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