シネマピア

ホースメン

アルマゲドン』や『トランスフォーマー』で監督を務め、その手腕を発揮してきたマイケル・ベイが製作に携わり、そしてアジアンビューティーといえば真っ先にこの人を思い出す、あのチャン・ツィイーが主演。音楽は試聴して気に入れば買う、といったスタンスが充分まかり通るのだが、映画はそうはいかない。劇場に足を運ぶかレンタルで借りるかして自分の時間を何時間か費やし、丸々1本観てみなければ作品の良し悪し、好き嫌いは判断できない。
予告編を見れば高確率で予想はつけられるが、実際には全編を見てみなければわからない。………などとつらつらと考えながら、もとよりサスペンス好きの私は試写室へと吸い込まれていった。

妻に先立たれ、男手ひとりで子供ふたりを育てているベテラン刑事のもとに、殺人事件が発生したとの知らせが届く。彼が駆けつけた現場には死体はなく、そこにあるのは被害者の口から抜かれた血まみれの大量の歯だった。現場を取り囲む四方の木には「来たれ」という犯人からであろうメッセージが残されていた……。
犯人が暗示する「ヨハネの黙示録・第6章」を紐解く形で物語は展開する。全編英語映画にチャン・ツィイーが臨んだのは本作が初。妖艶な雰囲気を醸し出しながら、人間の二面性を徐々に現していく。個人的には、てっきりもっと強烈な シーンを彼女が熱演するのかと思っていたのだが、あくまでも精神的な残忍性を示して余韻を残し、観客に想像を委ねるといった方向性の演出だった。ただ、あんな姿やこんな姿の彼女をチラリと垣間見れたので、チャン・ツィイー好きには必見といえるだろう。

現代人が忘れがちなテーマを最大の見せ場とした本作だが、共感できる人とそうでない人、まっぷたつに分かれるだろう。宣伝文句には『羊たちの沈黙』『セブン』『ソウ』に匹敵する衝撃度!………といわんばかりの文言が立ち並んでいたが、類似作を挙げるとするなら『ソウ2』に近いだろう。サスペンス好きはぜひご覧あれ。

ホースメン(DVD)
監督:ジョナス・アカーランド
脚本:デヴィッド・キャラハム
出演:デニス・クエイド /チャン・ツィイー /ルー・テイラー・プッチ
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
ジャンル:洋画
公式サイト:http://www.horsemen.jp/

© 2008 Horsemen Productions, LLC All Rights Reserved.















エンタメ シネマピア   記:  2009 / 10 / 19

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