シネマピア

KOTOKO

20120404cpicm.jpg シンガーソングライターの Cocco が初主演し、『鉄男 THE BULLET MAN 』の塚本晋也監督で贈る本作。強烈なほどのオーラを放つこの異色作は、ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門最高賞(グランプリ)を受賞。日本映画としてこの栄冠は初の快挙だ。

20120404cpic1.jpg 世界が二つに見え、歌を歌うことでしかそれを解消できない琴子(Cocco)。シングルマザーとして、女手ひとつで息子の大二郎を育てているが、被害妄想かのような幻覚に正面から対峙するため、他人にも危害を加えてしまう日々だ。およそ正常とは言えない精神状態で生活に追われる琴子だったが……。

Cocco と言えば、音楽好きの方々なら知らない人はいないだろう。自も他も害するかのような猟奇的な歌詞で音楽ファンの度肝を抜き、豊かで高らかな歌唱力と確かな音楽性でリスナーを釘付けにしてきた彼女。私なぞも当時はハマッたうちのひとりで、「何書いてんの、この子!」と驚きながら、その歌詞カードと音楽に魅入っていたのだ。
「愛する者が自分のものにならないのなら、相手を殺してしまったほうがいい」というのが彼女の作品の大半の世界観で、本作でもその概念は貫かれている。常軌を逸したこの世界観と、“ジャパニーズ・キング・オブ・狂気”である?本監督との化学変化。琴子の現実と幻覚が、色は違えど同じ質感である絵の具同士のように混ざりあい、まったく違った色へと変化していく。

ひとり息子なのに次男かのような「大二郎」と名付けているあたり、実は第二子であるのか、はたまた尋常ならざる性格ゆえにそう名付けられたのかは明らかにされない。
様々な箇所にそうした狂気を丹念に散りばめ、Cocco&塚本ワールドが観客の心を飲み込んでいく。蛇の腹に収まって、息もできずに徐々に胃液で全身が溶かされていくかのように。

Cocco の本職である歌も劇中で彼女自身が歌っており、また塚本監督も重要な役どころで俳優として出演している。もともと両人とも親和性のある世界観を持っているから、どちらのファンも大満足で堪能できることだろう。


原案:Cocco
監督・脚本:塚本晋也
出演:Cocco/塚本晋也
配給:マコトヤ
公開:4月7日(土)よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田、名古屋シネマスコーレ、KBCシネマ1・2 他全国順次ロードショー
公式HP:http://www.kotoko-movie.com/
 

©2011 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER















エンタメ シネマピア   記:  2012 / 04 / 04

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