シネマピア
純喫茶磯辺
2008 / 05 / 12
バツイチ中年の、冴えないオッサン磯辺裕次郎(宮迫博之)は、一人娘の咲子(仲里依紗)と団地でショボく暮らす日々。そんな彼にある日多額の遺産が転がり込む。大金を手にした裕次郎は、唐突に「喫茶店をはじめる」…
ミスト
2008 / 05 / 09
先に公開されたアメリカでは衝撃のラストをめぐって論争が巻き起こるなど、“衝撃”という言葉がこれほどまでに的を射ている映画もそうそうない。宣伝文句どおりの作品である。それもそのは…
ハンティング・パーティー
2008 / 05 / 02
社会派作品というものは多々ある。が、大概の場合それらは、シリアスなテイストで描き出されるものが大半だ。扱っているテーマがテーマなのだから、当然といえば当然であろう。だが本作は、そういった一般的な傾向と…
大いなる陰謀
2008 / 04 / 22
本作の原題は「Lions for Lambs」…“羊に率いられたライオン”である。現場を知らない愚鈍なホワイトカラーが、叡智に長け、泥にまみれて必死で戦う勇敢な兵…
ラフマニノフ ある愛の調べ
2008 / 04 / 18
大概、芸術家というものは神経質であろう。取るに足らない小さなことに一喜一憂する繊細な神経を持っているからこそ、些細な事象の中に“心を動かす何か”を発見できるのだ。そんな芸術家…
フィクサー
2008 / 04 / 11
流石さすがの映画力、である。是非とも劇場でご覧いただきたい傑作だ。 本作の原題は『MICHAEL CLAYTON(マイケル・クレイトン)』。ジョージ・クルーニー演じる主人公の役名だ。マイケルの仕事は…
ブラックサイト
2008 / 03 / 28
ブロードバンドの普及率に伴い、誰しもが気軽にインターネットを楽しめる時代となった。当サイトを今ご覧頂いているということは、今まさに読者であるあなたがインターネットを利用しているということでもある。テ…
パラノイドパーク
2008 / 03 / 24
まるで一冊の写真集をめくるかのように、息を飲むほどの映像美が繰り広げられていく。そして、その映像が持つ心の声を代弁するかのようにスクリーンを包み込む、繊細かつ豊潤な楽曲群。ストーリーの陰鬱さや悲しみが…
アメリカを売った男
2008 / 03 / 07
20年の長きに渡ってアメリカの機密情報をロシア圏に流し続けてきた二重スパイ。彼が売った情報の被害額は10億ドルを超え、KGBに送りこんだアメリカ側のスパイの名前も明かしたことから、50人もの同胞が命を…
シスターズ
2008 / 02 / 18
鬼才、ブライアン・デ・パルマ監督の『悪魔のシスター』。本作はこの歴史的傑作を原案に、ニューヨーク育ちの新進気鋭監督、ダグラス・バックによってストーリーやキャラクター設定を刷新され、新たな作品として作り…
チーム・バチスタの栄光
2008 / 02 / 01
だいたいからして、ミステリーものにおいての犯人というものは、善良そうで人に優しく、気遣いもあり、挨拶もキチンとしており…等々、いちばん犯人らしからぬ人物が犯人なものである。「あの人が、ま…
エンドゲーム/大統領最期の日
2007 / 12 / 21
【衝撃の結末】 “大統領暗殺”という題材は、これまでにもよく取り上げられてきた。大人気TVシリーズの『24』しかり、『JFK』しかり、『ザ・シークレット・サービス』しかり。今年…
アイ・アム・レジェンド
2007 / 12 / 14
レジェンドさんという名前の人物の物語ではない。ウィル・スミスが演じる主人公の名は、ロバート・ネビルである。 本作は1954年にリチャード・マシスンが発表した不朽の名作(同名タイトル)の映画化作品である…
ナンバー23
2007 / 11 / 20
ジム・キャリーといえば、『マスク』や『ブルース・オールマイティ』、『ライアー・ライアー』など、コメディ俳優の印象が強い。そのジムが、コメディ色が微塵も感じられない本作に身を投じた。 動物管理局に勤める…
モーテル
2007 / 11 / 09
【これぞ完璧なスリラー!】 「なんだこの映画!」観終わった途端につい口をついて出てしまった。試写室を出てからも、うなされたかのように「なんだこの映画、なんだこの映画、なんだこの映画…!…