はいコチラ、酔っぱライ部

圓太郎師と「一人酒盛」――仕草でわかるよ徳利の大小

2011 / 11 / 22

先日高座で橘家圓太郎師匠の「一人酒盛」をうかがいました。圓太郎師匠はいま僕がもっとも好きな噺家さんの一人(この言い方、いつも引っかかるんですけどね)で、その日のプログラムに名前を見つけるとちょっとワクワクします。

「一人酒盛」はこれまで何度もいろんな噺家さんで聴いているけど、そのたびにもっともむつかしい演目のひとつだなぁ(また!)と思う。
いい酒をもらった男が「忙しいから今度」と言って断る幼なじみを「一緒に呑もう」とムリヤリ家に誘ったあげく、なんだかんだと言ってけっきょく自分一人で呑んでしまう、と言うのが粗筋(ホントはサゲまで言うのは禁じ手なんだけど、この噺は途中経過の描写が眼目なので思い切って書いてしまう)で、聴き終わったあとに一人で呑んでしまった男の意地の悪さばかりが残ってどうにも後味が悪いことが多い。
ホントは無邪気に酔っぱらって知らないうちに人の分まで呑んじゃって「ゴメンゴメン」……みたいな感じだと聴いていても「バカだなぁ」と笑ってすませられるんだけど、自分も酒飲みなせいか、なかなかそう簡単には許せない。ついつい「ふざけんじゃないよ、このォ!」とか思って、その説得力を持たせるのが話芸のむつかしいところなんだろうなぁ、といつも考え込んでしまうのだ。

で、この日の圓太郎師匠。カワイイ酔っぱらいでした。酔っぱらううちに口調がだんだん「オニョオニョ」していって、自分でも何やってんだかわかんなくなる感じが聴いていて楽しめた。少なくともいつも感じる「後味の悪さ」はあまりありませんでした。お酒が好きなんだろうな。呑む仕草も堂に入っています。

その仕草。何もないところを手の動きだけで一升徳利からなのか、二合徳利なのか、はたまたコップ酒なのかなど、すべて演じ分けるのにいつも舌を巻きます。聴きながら想像してしまうのはいわゆる酒飲みの「業」というヤツで、白磁の徳利、ゴツリとした陶の二合徳利、あるいは青磁の片口や底に青い三重丸の入ったグイ飲みなどを思い浮かべて喉を鳴らしてしまう。「今日の会がはねた後は『日本酒!』」と固く決心してしまうのはそんな瞬間です。この日はほぼ常連化している焼き鳥の店で「モツ煮」と「鶏レバ刺」を。
あにはからんや「焼酎お湯わり」になってしまったのはご愛敬。

d20111122pic.jpgところでさすがに11月も半ばとてだんだんと寒くなってきました。こうなると俄然テーブルの上に温かいものがほしくなるのが人情。
かといって「買い物して帰って30分以内に呑みたい!」という欲求に答えるためには手の込んだ鍋もむつかしい。
というわけで今月のレシピは「温め豆腐」。なに、と言ったって豆腐をあっためて食べるだけです。こいつに「柚子胡椒」をチョイと乗せて食べる。刻み葱があればなおよし。これだけで意外に旨いんだな。ここは燗酒の勝ち。前回書いた「飛騨コンロ」でゆるゆると温めれば鬆(す)も立たなくてたいへんけっこうです。

というわけで今回はコレギリ。軽くてすいません。意外や忙しいのです。たまにはこういうこともないとね。お酒呑めないからね。

そうそう。11月8日から6日間に亘って開催いたしました「グループ展・Katz・Pet・Pan」。期間中たくさんの方にお出でいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。またなんかやりますのでその折りもぜひ。

【Panjaめも】
●この人の芸風、可愛くて好きなんです。意外やアスリート派らしい。
橘家圓太郎「火焔太鼓/阿武松(おうのまつ)」
圓太郎さんのブログ「圓太郎商店」

●実力派のこの1本。第2回にも登場の青島酒店から!
喜久酔・特別本醸造

●むむむ!「液体柚子胡椒」なんてものがあるのか! ぜひ試してみたい!
フンドーキン「液体柚子胡椒」
ところで大分にある「フンドーキン」という会社のその社名。「裏表がなく確かな『分銅(フンドウ)』に創始者の小手川金次郎の「金(キン)」をつなげて、フンドーキンと名づけられ」(同社HPから)たそうですよ。へー。

●僕が初めて聴いてひとつも嫌みな感じのしなかった「一人酒盛」。やはり名人だったんでしょうねぇ。
五代目 柳家小さん落語名演集「一人酒盛/粗忽の釘」











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