はいコチラ、酔っぱライ部

ドッコイショな問題

2013 / 07 / 02

先日の朝。ぼんやりコーヒーを飲んでいると妻が黙って3000円余りのお金を目の前に置き、

「髪の毛を切ってこい」

という。

そういえば僕の記憶が正しければ、前回切りに行ったのは昨年末、12月16日のことだったからゆうに半年は経過していることになる。道理で伸びるはずだ。

ゴムで括っているので本人はあまり気にならないのだが、括った先が爆発して大変なことになっているらしい。別にいいじゃん、と思ったが道を歩きつつ路傍のウインドウに映る我が姿を横から見るとたしかにすごい。使い古しの筆先のようになっている。

さっそくタカハシ君に電話をすることにした。

d20130702_pic1.jpg
今回は「イタリア風お好焼」。美味しくないわけがないフォルムです

 

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タカハシ君は20代後半から髪を切ってくれている好青年。僕が独身のころに通っていた美容室に務めていたのだが、結婚を機に独立して自分の店を構えた。その店へ行こうという腹づもりである。

髪を切っている間にする僕よりもいくつか年下の彼との会話がいつもオモシロくて、ガハガハ笑いながらカットしてもらう。音楽の話、車の話、世間の話。ずっと対面で客商売をしているせいか話題の範囲が広くて、巧くこちらを持ち上げながらいわゆる「ざっかけのない会話」をするのはなかなかの楽しみだ。

さて、その日も音楽の話やナニやらをしつつカットが終わり、眉毛を整える作業に入ったときのこと、ふと彼がこう言った。

「モリモトさん。耳毛、生えます?」

耳毛。たしかに右耳に1カ所、というか1本、抜いても抜いても生えてくる毛があって、それが伸びてくると綿棒で耳を掃除する時にあたってむず痒いのでそのたびに毛抜きで抜くのに苦労する毛はある。でも「その1本だけで、他はあまり生えないよ」、そういうと

「歳取ると生えるんだよねー、耳毛」

と返ってきた。なぜ歳をとると耳毛が生えるの? どうして? と投げ返すと

「命に関わらないことだから研究する人がいないんだよね」

だって。ホントかね? と、帰宅後に調べてみた。あった。
タカハシ、出てるじゃん。研究してる方、いらっしゃいますよ。

なぜ耳毛は歳をとるとボーボーになる?」(R25ブログ)


耳の入り口あたりに濃い毛が」(読売新聞「発言小町」)


男性ホルモンによるものだそうですね。元々は産毛ていどのものだけれど、年齢とともに代謝が落ちて抜けなくなったそれが育って太くなるという。それをカットする「耳毛カッター」もあるらしい。ていうか、あります。

耳毛カッター(Panasonic)

Philipsも出している。こちらは「鼻毛兼用」。ちょっとヤかも(笑)

それにしてもそうなんだ耳毛。みんなけっこう気にしているのだなあ。
毎度のことながらなかなか勉強のきっかけになるタカハシとの会話なのであった。

 

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ところでこの「耳毛」についてはきちんと研究しておられる方がいらっしゃったものの、「命に関わらないことだから研究する人が少ない」という件、存外あるような気がしますね。「笑い」もそのひとつではないかと思う。なぜ「おかしい」のか。笑いのポイントとは何か。

たとえば「落語」。
物語の骨子も同じひとつの「噺」、どうしてすでに知っている物語なのに何度も笑えるのか。あるいは噺家さんによって笑えたり笑えなかったりするのはなぜか。

たとえば「漫才」。どうしてみんなが笑っているのに「自分にはひとつも面白いと思えない」などということが起こるのか。

地域? 世代? 育った環境? 人間関係? 性格? 芸の技量?

おそらく心理学的に、社会学的に、もしくは大脳生理学的に……ある程度の研究はされていることでしょう。しかしそれ以上の深く、手の込んだ(=金のかかる)研究をされる方が多岐に及ばない。結果として「推論」はあっても「結論」は出ていないのではないかと思うんでありますね。なぜか。「命に関わらないから」なんではないか。

さらにたとえば「どっこいしょ」。
椅子に座るときや立ち上がるときに思わず発するあれ。これもナゼ言うかはわからないそうですね。現に日本語を学びに外国から訪れた人は最初意味がワカラナイらしい。日本以外の国ではそんなことは言わないと言う。しかし長年滞在して日本語を学ぶうちに気がついたら言っていたという不思議な呪文であります。

たぶんこちらも推測の域を出ないけれども「民謡」とか「ワーキングソング」中のかけ声が大元なんではありますまいか。かの柳田国男氏による「何処へ」の転用ではないか、という説もあるようだけど、いずれにせよこちらも「命に関わらない」のであまり綿密かつ深遠な研究がされることもなく今日に至るというわけで。

みんな「真剣な」「マジメな」「お金の儲かる」案件しか研究しないけれど、こういう「命に関わらない」問題(イシュー)の中にホントは面白いことがたくさんあるんだよなぁ……そんなことを1本しか生えない耳毛を抜きつつ考えた日曜の午後であります。

ところでタカハシよぉ、ちょっと今回のカットはまとまりにくいぞ。前回(半年前)はカット直後にゴムで括ってもまとまりやすかったけど、今回はダメだぁ。なんか毛先の方を薄くしすぎたんじゃないかなぁ……暑い夏に向けての配慮なの? どうなの? とこれは個人的な伝言板。

 

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しかしそれにしても梅雨はどこへ行ったのか。このまま明けるとも思えない昨今、陽の光は刺すものの湿度の高さに「梅雨未だ明けず」という事実を知らされてついつい手の伸びる冷えた白ワインにあわせる「かんたんレシピ」は「イタリア風お好焼」、通称「イタリア焼」。

今回使ったのは赤ピーマン。粉チーズを練り込み、さらに仕上げに上からパラリとかけた「ダブル・チーズ」バージョンです。

d20130702_pic2.jpgちなみに和食の前菜にビールと一緒に食べてもおいしいですよ。手軽で旨い。ぜひ一度お試しを。

てなわけで今回はこの辺で。次回更新は7月16日の予定です。しかし蒸すねぇ。

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