はいコチラ、酔っぱライ部

マスクについて考える

2014 / 02 / 25

今日、大変久しぶりに「ガーゼマスク」をした妙齢の女性を目撃した。最近は例の不織布製の「立体成型マスク」が主流で、あまり見ることがなかったのでちょっと珍しいものを見た気分だった。

その方の顔が比較的大きかった(失礼)せいかもしれないけれど、近頃のものに比べるとサイズがかなり小さいので一瞬「鼻マスク」のように見えて、なんだかユーモラスで、申し訳ないと思いつつ、すれ違った先で口元がほころんだ。

さらにその足で渋谷に出かけると、今度は20代も後半とおぼしき女性6、7人全員がマスクを着けて立ち話をしているところに遭遇する。電車に乗って周囲を見回したらほとんどの人がマスクを着けていることに気がついたときなど、昔はどうにも「異様」と目に映っていた「マスク着用率の高さ」も、今ではわりとあたりまえの光景に思えているから慣れとは恐ろしい。

 

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今回は「大和芋の磯辺揚げ」を。
塩もいいですが、今回はおろし醤油で

風邪が流行っているせいもあるんですかね。たくさんいる。「人に感染さないようにしよう」というよりも「自分が感染されないように予防する」という目的の方が多いとも聞く。

ガーゼマスクは口紅がついたりして女性に敬遠されていたけれど、あの不織布マスクが開発されて、爆発的に売れ行きを伸ばしたという。一説には「化粧する暇がなかったのですっぴんを隠す」目的もあるという説もあるものの、本当のところは知らない。

調べていたら中にはマスク・フェチというのもあるそうで、「装着派」と「鑑賞派」に別れて、それぞれ性的興奮を惹起したりするというから奥深い。たかがマスクとはいえ、知らないうちにじつに侮れない存在になっていてビックリした。

本来「マスク」というと英語では「仮面」。「仮面舞踏会」の映像によく出てくるあの「眼だけを隠すヤツ」もマスクだし、欧米のお祭りではよく「お面」を着けた群衆の写真を見ることができる。装着すると人格(と外見)が変わってしまう「マスク」という映画もあった。ある意味セクシュアルな要素を含むから、物語やイベントの小道具(モチーフ)として制作者が食指を動かす対象となることは容易に想像できる。

世界各地で祭祀や呪術に用いられている仮面は、宗教的な意味合いを含めてそれぞれその成り立ちに複雑な経緯や意味づけがあって、しかもそれ自体が美術工芸品としても高い評価を受けていたりする。こちらの話は専門家がいるくらい大変深くなるし、僕はたいした知識を持ち合わせていないので今回は触れない。

でもいくつか見たアフリカの仮面は、中にはちょっとコワイものがあるものの、大変美しかった。コレクターがいるのも納得でした。翻って現代のマスク。

 

 

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顔を覆うもの全体をそう呼んで、主に「仮装・変身」を目的に装着するイメージがあるのは、一体に日本で言う意味と形での「マスク」をつける習慣が欧米にはないからで、風邪の季節に欧米から日本に到着した人たちが、道行く人たちの多くがマスクを着けているのを見て「なにか悪い伝染病が流行っているのではないか」と思った、というのは有名な話(実際にアジアで出会ったアメリカの人から聞いたこともある)である。

よく外国映画に登場する工事現場で作業する人たちが「防塵」のために着けているマスクは「レスピレーター」と呼んで日本で言うマスクとは一線を画すらしい。福島の事故現場で作業員の方々が装着しているのもこちら。実際行った方からも聞きましたがたいへん息苦しいそうです。あれを見ると昔見た「アトミック・カフェ」という映画を思い出して、それが現実になってしまったことに背筋が寒くなる。

マスクなんて元来が鬱陶しいもの。だから風邪をひいてしまったときや、混雑した車内にひどい風邪っぴきがいたときなど、仕方なく着けることもあるけれど、満足に息ができなくてなんだか息苦しい上に口の周りも湿っぽくなって気持ちが悪い。だから先の「マスク・フェティシズム」なんて理解できないし、自分はずっとマスクなどできればつけずに済ませたいタイプだと思っていた。周囲を見回しては「よくそんなにマスク着けっぱなしでいられるね」、などと考えていたのだ。

しかしそういえば、と思いだしたのである。去年の春先、インフルエンザとスギ花粉の季節にマスクを手放せなくなったときのことを。あのとき、たしかに僕は「マスクをしていた方が落ち着く」と思っていたのだ。あれはなんだったのかと推測する。

事実、それは「風邪や花粉を防御している」という安心感をもたらした。そしてさらに「顔半分を隠すこと」がその「安心感」を助長して、「落ち着く小さな部屋に入っている」ような気分を醸成したのではなかったか。そして花粉予防のサングラスをかけ、イヤホンで耳をふさぐことでさらに「内向きの小部屋」に安住する心地よさを享受してはいなかったか。

梅雨の時期を迎えて次第に鬱陶しくもなり、夏到来の声を聞くに及んでけっきょくは外してしまったけれど、そんな風にマスクを着ける習慣が身についてしまって手放せなくなり、風邪でも花粉症でもないのにマスクなしでは不安になるケースもあるらしいと聞くと、こう思うのである。

昨今のこの「マスク装着率の高さ」はひょっとしたらそのケースに当たっている場合も多くあるのではないか。サングラスはしないまでも眼をスマートホンに注ぎ、耳をそこから延びたイヤホンでふさいだまま顔半分をマスクで覆う……それは居間でテレビゲームをしているのと大差ないような気分なんではないか、と。

他人との距離を適切に保つことが物理的に難しい混雑した車内のような状況では、そうして内向きに身を固くすることで「能動的に外界からの接触を断ち切る」ことも、あるいは必要なのかもしれないとは思う。

でも車内で買い物袋から漂う餃子の香りに気づいて「お、今夜は餃子ですか」と思ったり、見た目は地味なタイプの女の子からムスクのフレグランスが流れていることに意外な発見をしたりするのが好きなタイプとしては、そういうことがなくなるのはややもったいないような気もして、マスクを手放す季節が早く来ないものかと、初夏を待つのであります。

そんなまだ冬の名残の空気が冷たいこの季節。「大和芋の磯辺揚げ」のかんたんレシピでぬる燗はいかが。塩味で食べることが多いけれど、醤油をかけ回した大根おろしを添えて食べてみたら大変おいしかったので今回はそちらを推奨。

d20140225_pic2.jpg だいたい、花粉症で鼻ズルズルの時なんか、匂いもわからないしね。それにマスクの中がビショビショですごいんだよね。「眼病み男に風邪ひき女」なんて言うのとは違って、花粉症は美人も台無しにしますな。可愛い女の子もマスクの中ビショビショじゃねぇ。見たことはないけど。

ちなみにマスクは、そのまま着けただけではほとんどウイルスや花粉を遮断する効果はないそうですよ。ポイントはこちら。

・プリーツを広げて面積を大きくし、鼻からアゴまでしっかり覆うこと
・あの「一辺に入っている針金」(ノーズ・フィッターという)を曲げて鼻梁に密着させること
・耳かけゴムの長さを結ぶなど調整して頬にぴったりとそわせること

こうするとそう謳っている製品なら最大で99%まで防御できるそうです。
でも今年の花粉飛散量は去年の半分以下だそうで、こちらはややホッとするお話。そんなちょっと役に立つ情報もお知らせしてまた次回。次回は3月11日更新の予定です。

【Panjaめも】
マスクの歴史
普通におもしろい

マスク・フェティシズム
深い……

マスク萌え。
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レスピレーター(respirator)

映画「マスク」のトレイラー
懐かしいですね。ジム・キャリー

アフリカの仮面について書かれたブログ
見ているだけでも楽しい

マスクの使い方
マスクに表・裏があるたァ知らなかった!

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