はいコチラ、酔っぱライ部

早く遅く、遅く早く

2014 / 06 / 03

さて、刮目していた皆さんもそうでない方々もこんにちわ。117クーペ、その後のご報告……といいたいところですが、残念ながらこうお伝えしなければなりません。

「何にも進展していない」

と。

まず始めに本家メーカーにどうやら不調とおぼしきパーツの在庫の確認をしたところ、あるにはあったけれどその価格の高さにうちひしがれて「取り寄せ断念」の撃沈。

で、こんどは「売ったらいくらくらいになるんだろう?」と「査定」を依頼した中古業者。インターネットを通じて査定依頼すると、すぐさま電話はかかってきたものの、折悪しく外出中で、留守番電話に「またこちらからご連絡させていただきます」と入っていたにもかかわらず梨のつぶてで、いまのところそのままの状態。

こうなったら仕方がない、と2日ほど激しく悩んだ挙げ句、いったんは117号を降りようと決意、主治医にその旨を電話で告げると「あれはまだエンジンが元気だからもったいない、安く修理してあげるから乗り続けてはどうか」と説得され、「本当に治るのぉ?」と疑心暗鬼になりつつも、下駄を預けて、ひきつづき主治医の元に入院中、という状態(イマココ)。

はい。なにも進んでおりません。けっきょく前回のコラムを書き終えた時点と状況は何も変わらぬまま、ボンヤリと時は過ぎて早や今年も中間地点近くまで到達してしまった、と。

しかしまぁなんですね。物事というのは必ず進むもの、変化進展して次のステップまでホイホイと進んでいくものと思うのは浅はかで、あんがい遅々として進まないものなのかもしれないですね。

逆になんにも進んでいないと思っていたら「ハッ」と気づいて後ろを振り返ってみると「こんなに進んでたの!?」なんて思うこともあったりして、たとえば夫婦生活というのがコレに当たる。今回は「早い変化と遅い変化」の話であります。

d20140603_pic1.jpg
どうするどうなる117クーペ。
今回も気にしながら「新ジャガの拳骨ガーリック炒め」をどうぞ

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ハッと気づいたら今月で結婚してから23年。何を隠そう、役場に出かけて籍を入れたのが(忘れないように)自分の誕生日だったので覚えているのである。

この結婚してから「何周年」というのは毎年名前がついているそうで、23年は「青玉婚式」という。
「アオタマコンシキ」じゃないよ、「セイギョク婚式」。記念を祝う宝石は「ブルーサファイア」だとか。ま、おそらくバレンタインデイやクリスマスと同様に、何かの業者、この場合は宝石商さんが商売のために考えた祝祭なんでしょうが、買わずとも記憶に留めておきましょう。妻よありがとう。

しかしあと2年で銀婚式だって。すごいねぇ。気がついたらキンコンだのなんだの、まるで「残高のないパスモ(スイカでもいいけど)」を自動改札の機械にかざしたみたいにキンコンカンコン言いだすんじゃないか。こういうのを「あっちゅー間」、と言うんでしょうね。

考えてみれば例の117号にしたところで同じ事。6年オチの中古車として買ったのが87年だからかれこれ27年乗っている計算。27年という中途半端な年数にはさすがに「〜婚式」という名称はついていない。そのわりに23年に「青玉」なる名前が着いているのが腑に落ちないけれど、なんかある(商売だもんね。「記念」は多いほうがいい)んだろう。

そういえば、と畸人ウイリアム・バロウズ氏が「23」という数字にこだわっていた、というのも思い出したけど、これについてはよく知らない。まぁ変な人だったからね。さもありなん。

さて、一方で「遅い変化」の件。これがなかなか一筋縄ではいかないんだな。

 

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一説には日本列島は年に数センチ東に動いていて、ハワイも西に動いているので遙か未来には接触するとか言う話も聞く。もっともその時まで地球が存在しているかどうかの方が問題だが、こちらは「遅い変化」。

ところが例の東日本大震災によって日本列島は「2年で88cm東へ移動した」というから驚く。「早い変化」というよりは「瞬間移動」といってもいいくらいでどれほどあの地殻変動が激しかったか、がわかる。

この「じりじり動く」のと「一気に動く」ことの差違はようするに「変化が目に見えるかどうか」が基準ということ。目に見えないくらいしか動いていないのに気づいたら大きく変化した、というのが恐ろしいのである。

国が、人が、そして自然が。それとは気づかないほどほんの少し、微妙にわずかに、目に見えぬほど変容した結果、すでに元に戻れない場所まで行ったことがあることは歴史をみればわかること。「人間は歴史から学ばない、ということを歴史から学んだ」と言ったのはヘーゲルだったか。ともかくそういうことがあるよ、と頭の片隅に留めておきたい備忘録として書いておく。

てなわけで今回はこの季節ならではの「新ジャガ」を使って「拳骨ガーリック炒め」を。

d20140603_pic2.jpgジャガイモを拳骨に見立てたわけではなく、蒸したジャガイモを拳骨で軽くつぶすんであります。こうした方が味がしみやすいんだね。ところどころ浮いた皮が炒めるうちにパリ、として旨い。ぜひどうぞ。

……と書いたところで修理工場から連絡が。なんと公道復帰の目処が立ったそうです。ホントかね? と、まだちょっと疑いつつ今回はこの辺で。次回は6月17日更新の予定です。

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