はいコチラ、酔っぱライ部

雨の話を書いたら空梅雨

2014 / 06 / 17

「梅雨入り」と「入梅」。
同じと思っていたらまったく違うということを知った。「入梅は雑節の一つで、太陽が黄経80度の点を通過する日」だそうです。


「雑節」とは「二十四(節)季以外の、気候の変わり目 節分、八十八夜、彼岸、入梅、土用など」(三省堂 新明解国語辞典)のことで、「季節の移り変わりをより的確に掴むために設けられた、特別な暦日のこと」(Wikipedia)だという。毎年6月11日頃がそれに当たる(国立天文台によれば今年2014年の「入梅」は「6月11日8時31分」)らしい。気象状況とは別にきちんと規定された日なので、あの毎年の気象状況によって変わる気象庁発表の「梅雨入り」とはまったく別の日と考えなければならないのだ。

世の中、知らないことがまだたくさんあるね。とにもかくにも雨が続く季節。今回は雨にまつわるお話です。

d20140617_pic1.jpg
梅雨入りした今回は「塩もみ蕪と枇杷の和え物」。
舌も喜ぶサッパリとした一品です

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気温が次第に高まってくる梅雨と夏の雨は、冷たく寒い冬の雨と違い温度と湿度を伴ってまた独特の味わいがある。子供のころ、雨のあがった夏のまだ陽の高い夕暮れに、アスファルト敷きの校庭にできた水たまりの水を地べたに座り込んで手でなでたときの生ぬるい感触は今でも忘れられない。

その手の感触とは別に「雨」でよく思い出すのは、その昔バイクで走り回っていたころのことで、四季を問わず雨が降ろうがなんだろうが、雪や雹でも降らない限りバイクを駆っていたから、防水のカッパは着ていたものの、雨の激しさによっては気がつくとけっこう全身ずぶ濡れ、なんてことがよくあった。それでもあまり風邪を引いたりしなかったし「ずぶ濡れ」でも平気だったのはやっぱり若かったということなんだろう。

今はちょっと手ぶらで雨に降られただけでも「濡れた犬」のような気分になって、やれ「風邪引いちゃう」だの、やれ「風呂に入って体を温める」だの、やれ「はやく全部着替えなきゃ」だのすぐにヘコタレちゃうんだから、ずいぶん柔(やわ)になったもんだと思う。

それにしてもこれは経験的に感じることだけど、「水に濡れること」をこんなに嫌うのは日本人の特徴なんではないだろうか。海外を旅行していると、傘も差さずにずぶ濡れで平気で歩いている人をよく見かけるように思えるのは気のせいだけではないように思えるがどうだろう。

映画を見てもジーン・ケリーは雨の中で濡れネズミで唄っている(傘、持ってるのに……)し、ハンフリー・ボガートも雨に濡れてパリの街にたたずんでいた。「傘」がふんだんに出てくる欧米の映画といえば「シェルブールの雨傘」くらいしか思いつかない。

東南アジアではどうかと想像してみても、個人的には中国やタイ、ミャンマーやインドネシアで雨降りの日に傘の花が開いている風景、というのは先入観かもしれないけれどあまりピンと来ないのだ。

とりあえず日本人なら雨が予想される日には傘を、すくなくとも折りたたみくらいは持っていくだろう。傘を持って歩くので有名なイギリス人もあれは持って歩いているだけで差さないと言うし、やはり日本人ほど濡れるのを嫌う国民はいないような気がするのである。

こんなことを考えたのも、仕事場のある自由ヶ丘に先般「傘専門店」というのができたからで、ワンフロアの面積はそれほど広くないものの四階建てのビルすべてが傘売り場と聞いて驚いた。

お店のサイトを見ると一番上のフロアは「商談用なので一般の方は入れません」と書いてあるから、おそらくは「傘メーカー」のアンテナ・ショップ、あるいはショウルーム代わりというのが相場だろう。

それにしてもこの店にけっこう人が入っているのを見たり、そういえばこの街にはこことは別に以前から「傘の専門店」が小さいけれど2軒もあったっけ、などと思い当たったりして、やはり日本人は本当に傘が好き(=濡れるのがキライ)なんだとあらためて思わざるを得ない。

コンビニで売っているようなビニール傘に至ってはボタンを押せばポン、と開くタイプのジャンプ傘でも500円前後で売っているから、出先で雨に降られてつい買ってしまって、我が家にも長いものや折りたたみを含めると20本以上の傘を「在庫」している。そんな風に増えてしまった傘の置き場に困っているのはうちだけではないに違いない。

需要があるところに潤沢な供給があるのは商売の王道で、値段の幅も広がるのはその結果である。いきおい安い傘が氾濫、そして値段の故にぞんざいな扱いを受けるのは「安普請」である以上仕方のないところ。ちかごろ流行り(?)の風雨激しい「ゲリラ豪雨」の後にはそこここに壊れたビニール傘がうち捨てられて、あれを見るにつけなんだかやるせない気持ちになるのは「いつか我が身も……」と思うからだろうか。

 

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ところで「傘が出てくる映画」のことをチラッと書いていてかの怪優ピーター・セラーズが主演する「チャンス」という映画のことを思いだした。あれはとてもいい映画だったな。イギリスの「庭師」の話。いつもきちんと例の山高帽をかぶって傘を持っている。最後に「傘」が重要な役割を果たします。「チャンス」があったらぜひ見ていただきたい映画の1本であります。「メリー・ポピンズ」も傘で天空から舞い降りてくるけど、あれはたぶん日傘だしね。

というわけで今回のかんたんレシピは梅雨の時期、さわやかにサッパリと「塩もみ蕪と枇杷の和え物」を。塩もみのほのかな塩気に蕪と枇杷のちょっと種類の異なる甘さが引き立って舌の上が嬉しくなる一品です。冷酒を片手にぜひ。

d20140617_pic2.jpgところで冒頭で書いた「温(ぬく)まった水たまりを手でさらった感触」。なぜそれほど鮮明に覚えているかというと、その水たまりの中にガラスの破片があって手の平をザックリ切ったから。陽光を反射してキラキラ輝く温かい水の中にパ〜ッと鮮やかな赤い色が広がってキレイ……じゃなくてすごく痛かった。駆け込んだ病院でスッパリやったところをクリップで留められた、という荒療治も未だに忘れられないビジュアルです。

最後に梅雨のうっとうしさを吹き飛ばす「痛い話」で今回もこの辺で。次回は7月1日更新の予定です。
しかし先週はずっと降ってたのに雨の話を書いたとたんに晴れてやんの。ふん。

【Panjaめも】
入梅(Wikipedia)

●自由ヶ丘「Cool Magic SHU'S(クールマジックシューズ)

●映画「チャンス」(原題:Being There)トレーラー

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