ikkieの音楽総研

第161回 洋楽編 GREAT WHITE ―― LAメタルきっての実力派、現在分裂中......

2016 / 08 / 02

長かった梅雨がようやく明けた途端、あっという間に真夏のような暑さになりましたねえ。今年は観測史上もっとも暑い夏になるなんていう予想もされているようだし、今からうんざりしています……。さて、今回はHR/HMシーンきっての実力派シンガー、ジャック・ラッセル を擁したGREAT WHITE をご紹介! 長く活動しているバンドの中には、悲劇的な出来事に見舞われてしまったバンドも少なくないけど、GREAT WHITEに起こったことは、その中でもとくに酷いと言っていいかもしれません。

greatwhite.jpgGREAT WHITEはジャック・ラッセル(Vo)とマーク・ケンドール(G)を中心に結成され、84年にメジャーデビューしたアメリカのハードロックバンド。一時的な解散や、メンバーチェンジを繰り返しながらも、現在も活動を続けています。デビューアルバム は比較的LAメタル然としたサウンドでしたが、セカンドアルバム 以降は彼らのルーツであるブルーズからの影響を前面に押し出し、独自のブルージーなハードロックサウンドを確立。当時のルーツ回帰ブームも追い風になり、サードアルバム 以降はプラチナム(100万枚以上のセールス)を連続して獲得するほどの人気を誇っていました。

俺がGREAT WHITEを初めて聴いたのは、ちょうどサードアルバムが発売された時期で、高校生にはなっていたと思う。その頃には自分の好みはブルージーなバンドだと気付いていたから、雑誌なんかでそういったバンドを見つけるとかたっぱしから聴いていてね。GREAT WHITEもその一つです。ただ、いくらブルージーだといってもハードロックバンドだし、攻撃的なギターやキャッチーなヴォーカルラインも多くて、まだまだ子供だった俺にもとっつきやすいサウンドでした。そして、音が“夜”っぽいのも俺好み。彼らがそう意図していたのかはわからないけど、GREAT WHITEを聴くと、映画で観たハリウッドの夜のハイウェイや、ロスの街並みを見下ろす夜景が頭に浮かぶんだよね。ブルージーでソウルフルな楽曲なのに、どこか手触りが冷ややかで、少しアダルトなイメージがある。

『Rock Me』
  GREAT WHITEといえばコレ! 
 


そんなGREAT WHITEの魅力はなんといってもジャックの歌声。甘くソフトな声質で切ないメロディを歌い上げるジャックのヴォーカルは、ハードロックバンドにはあまりいないタイプで、ジャックの歌声こそがGREAT WHITEの個性を際立たせていたと思う。他のメンバーも決して派手ではなかったけど、実力のあるミュージシャンが揃っていたし、とくにマークのギターは味のある玄人好みのプレイで、ライヴでも抜群に巧かった。ギターの音色がCDと同じでびっくりしたなあ。そういう人って意外と少ないんだよね。

90年代の中盤以降、バンドはグランジブームの煽りを受けて人気が低迷しながらも、コンスタントに活動を継続。しかし、00年代に入ってジャック以外の全てのメンバーが脱退、解散状態に陥る。マークが時折参加することもあったようだけど、結局はジャック一人でJACK RUSSELL’S GREAT WHITEという名前のバンドを立ち上げ、ツアーを敢行。そして、そのツアーで悲劇が起こってしまう。03年2月のライヴ中に、パイロ(火を使った特殊効果)がステージに引火して火災が発生。当時のギタリスト、タイ・ロングレーを含む100人もの死者を出す大惨事になってしまった。日本でも結構大きなニュースになったから、覚えている人もいるんじゃないかな……。

『Babe I’m Gonna Leave You』
 これを紹介するのはちょっと反則気味だけど……、
LED ZEPPELINのカヴァーです。
ジャックのヴォーカルはロバート・プラントそっくり!
来日ライヴでもやったんだけど、生で聴いたら鳥肌立ちました。
 


事故後、しばらくは活動を自粛していたようだけど、06年に(ほぼ)全盛期のメンバーで再結成。アルバムを2枚発表するも、今度はジャックにアルコールとドラッグ、そして健康面での問題が発生。バンドは代役を立てて活動しながらジャックの回復を待ったが、なんとその期間にジャックがJACK RUSSELL’S GREAT WHITEを再始動し、二つのGREAT WHITEが存在することになってしまう。そして、その状態は現在も続いている。どちらも聴いてみたけど、どちらも物足りない。どちらも、お互いの存在が足りないんだ。ジャックの後任として加入したXYZ のテリー・イルスは上手いシンガーだけど、まあ、無難かなといったところ。見た目もパッとしないし。ジャックはジャックで、他のメンバーとの実力差がはっきりとあるし、ジャック自身の魅力にも翳りが出てきたように感じた。こちらは正式な音源が無いから断言は出来ないけど。

マークいわく、ジャックの問題は現在も続いていて、それが解決しないことには一緒にやれないという。まあ、それは当然だよね。それでも、ジャックの歌はマークのギター、そしてGREAT WHITEのサウンドに乗ってこそ本来の魅力を発揮するし、その逆も然り、だ。あんなに悲惨な事故を乗り越えて再結成したのに、ジャックはどうしちゃったのかな……。いつかまた、彼らが一緒にやる日が来ますように。

『Hard To Say Goodbye』
 シンガーはテリー・イルス。良い曲だけど……、
これがGREAT WHITEだと言われるのは抵抗あるなあ。
 












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