ikkieの音楽総研

第108回 洋楽編 HEAR 'N AID――記憶に残るHR/HM版"夢の共演"

2014 / 07 / 08

いつの間にかもう7月! 月日が経つのはほんとに早いよね。さて、今回は85年に発売されたHR/HMアーティスト達によるチャリティ・レコード、HEAR 'N AID  (ヒア・アンド・エイド)をご紹介。DIOのメンバー達が中心になってレコーディングされた、HR/HM版の『We Are The World』とでも言うべきプロジェクトです。しかし、85年ってもう29年前か。そんなに前のことだって思えないなあ……。

stars.jpg 84年、イギリスのアーティスト達によって行なわれたアフリカ飢餓救済プロジェクトのバンド・エイド  を皮切りに、当時のポピュラー・ミュージック界ではWe Are The WorldのUSA for AFRICA ライヴ・エイド  などのチャリティ活動が頻繁に行なわれていました。洋楽にハマりたてだった俺は、チャリティの意義を理解しつつも、単純にこの錚々たるアーティスト達の共演に胸を踊らせたものです。でも、これらのプロジェクトにはHR/HMのアーティストがほとんど参加していなくてね。ちょっと寂しかったりもした。まあ、We Are The Worldを歌うオジー・オズボーンってのもちょっと嫌だけど。

HR/HMアーティスト自身もそれを感じていたのか、世界中がエイド・ブームに湧き立っていた85年、アフリカ救済のために立ち上がった。参加アーティストはDIO、JUDAS PRIEST IRON MAIDEN QUIET RIOT MÖTLEY CRÜEY&TDOKKENJOURNEYBLUE ÖYSTER CULT イングヴェイ・マルムスティーン……ここにはとても書ききれない、たくさんのHR/HM界のスター達。普段はかなりやんちゃな彼らも、このプロジェクトの意義に賛同し全員がノーギャラで参加した。そしてレコーディングされたのが、ヴォーカルパートとギターソロをリレー形式で繋ぐ楽曲、『Stars』だ。

リレー形式なのとサビの歌詞が「We are stars〜」なので、あからさまにWe Are The Worldを狙ったのがわかっちゃうけど、迫力は本家にも負けてない。HR/HM界でも屈指の実力派アーティスト達が代わる代わる歌い、ギターを弾きまくるのには圧倒されたし、興奮した。でも、正直言って楽曲そのものはそんなにたいしたことないんだよね。シンプルな、いたって普通の曲だ。だけど、ロニー・ジェイムズ・ディオを初めとした個性派かつ実力派のシンガー達が歌うことによって、魅力溢れる楽曲になっている。演者の魅力が曲に勝っちゃってる見本みたいな曲ですな。


『Stars』
ギターソロの映像はちゃんと弾いてるとこ使ってほしかったなあ

メイキングビデオでレコーディングの様子が見られるんだけど、ヴォーカルパートは全員がすべてのパートを歌って、後で編集している。同じパートでもシンガーによってアプローチが違うのが興味深い。ロニーはもちろん、どのシンガーも負けず劣らず凄いので、ぜひビデオを観てもらいたいな。個人的にはハスキーな声でソウルフルに歌い上げるポール・ショーティノがいちばん好み! 見た目もインパクト大のジェフ・テイトもオススメです。その髪型はないだろう、とは思うけど。

そして、シンガーだけでなく、ギタリスト達も凄腕が勢揃いして、長い長いギターバトルが行なわれています。これはやっぱりヘヴィメタルだからこそ。ただ、歌と違って音だけじゃ誰が誰だかわからない……。それでも、イングヴェイとブラッド・ギルスだけはフレーズを聴いた瞬間にすぐわかる。他のギタリストだって凄いソロを弾いてるけど、個性的だっていう意味ではこの二人が断トツ! 耳が慣れてくるとそれぞれの違いもよくわかるようになるんだけどね。速弾きばっかりっていう批判もあったけど、当時はみんな若かったし、他のヤツに負けるもんか!って気持ちもあったんじゃないかな。

そうそう、あのころ気になってたのが、「誰のプレイが凄かった?」っていう質問に対し、参加したギタリスト達のほとんどが、ニール・ショーンって話してたこと。もちろん、ニールはそれに値する凄いギタリストだけど、それだけじゃない気がするんだよね。あの日の一等賞はイングヴェイでしょう! 同世代のイングヴェイは認めたくなくて、ベテランのニールが無難だったんじゃないかな(笑)。当時のイングヴェイは人の悪口ばっかり言ってたし、単に嫌われてただけなのかもしれないけど(苦笑)。ちなみにニールはジョージ・リンチって言ってた。


『Stars』のメイキングビデオ。フルで観られます。
彼らのファッションや言動に時代を感じるけど……、とても面白いビデオです。
ただ、字幕がイマイチ。気になるところはいろいろあるんだけど、
このビデオの字幕に、”ヘヴィ・メタ”はないだろ。なんで”ル”一文字を略すかな

現在もチャリティコンサートやチャリティ自体は行なわれているけども、こうやってアーティスト達が共演することはすっかりなくなった。あのころと今では時代も事情も違うし、いろいろ難しいのかもしれないけど、またやってほしいなあ。普段見られないような豪華な共演にはやっぱり夢があるもの。

音楽は世の中を変えられないのかもしれない。それでも、彼らがこうやって集まったことは次の世代にきっと繋がってる。そうやって世の中は少しずつ変わっていくはず……俺はそう信じています。


※個人名の登場したアーティストの参加バンド(当時)
・ロニー・ジェイムズ・ディオ(DIO)
・ポール・ショーティノ(ROUGH CUTT 
・ジェフ・テイト(QUEENSRŸCHE 
・ブラッド・ギルス(NIGHT RANGER
・ニール・ショーン(JOURNEY)
・ジョージ・リンチ(DOKKEN)
イングヴェイ・マルムスティーンはソロアーティスト


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とにかくここから アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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