ikkieの音楽総研

第120回 洋楽編 HEART――もはや無敵!? 女性ロックバンドの草分け、いまも高らかに

2014 / 12 / 25

あそびすと読者の皆様、メリークリスマス! 1年なんてほんとあっという間ですねえ。年末になると今年一年は何があったかなあ、なんてことを思い返したりもするんですが、今年前半のことはジェイクが来たことぐらいしか思い出せず……。まあ、後半のことはさすがに覚えていますけども。音楽に絞るなら、いろんなバンドに参加して、いろんな曲をコピーしたことが印象に残っているかな。3カ月ぐらいの間に30曲はやりました。バックバンドをやる時に比べれば全然少ないんだけど、自分のバンドだけだったらそんなにコピーしないからねえ。そして、クリスマスを迎えた今も、引き続きいろんな曲をコピーしています。今年の漢字は「写」か「覚」だな。

heart.jpg
アン・ウィルソン(左)、ナンシー・ウィルソン(右)
今は2人の女性シンガーを擁するロックバンドのライヴのためにコピーしていて、俺も選曲に関わったんだけど、女性シンガー2人でロックバンド……と考えて、真っ先に頭に浮かんだのはHEART でした。古いなんて声もありましょうが、今人気のガールズバンドとかはおっさんがやるのはどうもねえ……。さて、前置きが長くなりましたが、今年最後の音楽総研は女性ロックバンドの草分けHEART  ! アン・ウィルソン(Vo)とナンシー・ウィルソン(G,Vo)の美人姉妹がいることでも有名だね。

HEARTは76年にデビュー。カナダのバンドっていうイメージがあったんだけど、結成したのがカナダってだけで、どうもシアトル出身みたい。アンとナンシーが中心メンバーで、LED ZEPPELINに強く影響を受けたハードロックバンド……なんだけど、俺が初めて聴いたころのHEARTはキャッチーなメロディにシンセサイザー中心のアレンジ、そこに程よくハードなギターが絡むという産業ロック的なサウンドのバンドでした。もちろんそれが悪いわけではないし、当時の俺のようなロック初心者にはとっつきやすくて、夢中になって聴いたよ。


『Nothin' At All』
この曲のギターソロが大好きでした。
このPVの発表当時の俺はまだ中学生で、セクシーなナンシーにドキドキしたものです

ギターキッズがコピーしたくなるようなバンドではなかったけど、見目麗しくステージアクションも華麗なナンシーや、ヴィンテージギターを収集していてプレイも渋いハワード・リース(G,Key)は気になる存在だったなあ。古いギターの値段が高くなるなんて知らなかったもの。ハワードがどんなギターを弾いているか……HEARTのPVにはそんな楽しみもありました。でも、HEARTのいちばんの魅力はもちろんヴィンテージギターではなく、アンのヴォーカル。高い歌唱力に加えて艶も張りもあるアンの歌声は、ともすればありがちなポップソングになってしまう当時の楽曲に緊張感を与え、凡百の産業ロックとは一線を画す大きな要因だった。どこか冷たく澄んだ水のような質感がアンの歌声にはあって、カナダっぽいなあ、なんて思っていたんだけど……アメリカ人だったのね。シアトルっぽいんだな、きっと。で、そのアンの歌声はどこかで聴いたことがあると思っていたら、映画『フットルース  』の挿入歌、『Almost Paradise  』を歌っていたと知って驚いたっけ。


『Crazy On You』
70年代のヒットシングル。カッコいいねー。それにしてもアンが細い!

85年発表のアルバム『Heart  』で全米ナンバーワンを記録、名実ともに女性ロックバンドのトップに立つ。シングルもナンシーが歌う『These Dreams』がナンバーワンを記録したかと思えば、次作『Bad Animals  』からアンの歌う『Alone』もナンバーワンに。続くアルバム『Brigade  』も大ヒット、HEARTはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったんだけど、95年には活動を休止……。その間のウィルソン姉妹はアコースティックなサウンドのアルバム  や、それぞれのソロアルバムを発表。当時は二人ともが異口同音に“原点回帰”を口にしていたから、活動休止や当時のアコースティック志向は、ゴージャス過ぎた80年代サウンドへの反動だったのかもしれない。

80年代のロックシーンにはドレスアップされたゴージャスなサウンドが溢れていて、それが魅力でもあったわけだけど、90年代のグランジ・オルタナティヴ系アーティストの台頭はそのサウンドにアンチを唱えたムーブメントだった。80年代に活躍したアーティスト達はそのムーブメントの被害者だったのでは、なんて思っていたけど、実はアーティスト達自身も過剰に装飾されたサウンドに違和感を覚えていたのかもね。キャッチーなHR/HMバンドがどんどん消えていったあの時代を俺は退屈だと思っていたけど、2000年代に入ってベテランバンド達が余計な装飾をそぎ落とした生々しいサウンドで戻ってきたことを思えば、やっぱり必要な時代だったんだろうね。


『Alone』
近年のライブ映像。アンはずいぶんとまるまるしちゃったけど、歌声は相変わらず素晴らしい

そう、HEARTも戻ってきました。02年にはツアーを再開、04年にはアルバム  も発表。それ以降も順調に活動を続け、13年にはロックの殿堂入りを果たす。70年代の生々しさと、80年代の華麗さを兼ね備えて復活したHEARTはもう無敵なんじゃない? また日本にも来てほしいなあ。



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