ikkieの音楽総研

第127回 洋楽編 FREE――わずか4年の活動でいまも影響を与え続ける"英国の伝説"

2015 / 04 / 07

今年に入ってミュージシャンの訃報が続いている。音楽総研で取り上げそうなミュージシャンに絞っても、TOTO  のマイク・ポーカロや、FREE  などで知られるアンディ・フレイザー、TWISTED SISTERのAJ・ペロ……。皆、俺が学生の頃に夢中になって聴いていたレジェンド達だ。彼らはベテランだとはいっても、50〜60代なわけで、まだまだ若い……。とても残念です。さて、今回の音楽総研は追悼の意も込めて、アンディ・フレイザーが在籍していたFREEをご紹介!

free.jpgFREEは69年にデビューした英国出身のバンド。ロック界随一の歌唱力を持つポール・ロジャースのソウルフルな歌声を中心にしたブルージーなサウンドで、欧米では高い人気を誇り、後進のアーティスト達に大きな影響を与えています。デビュー時のメンバーはポール・ロジャースと、ポール・コゾフ(G )、サイモン・カーク(Dr)に、当時まだ10代だったというアンディ・フレイザー(B)の4人。73年に解散しているから、たった4年しか活動していなかったのか(1度の解散と再結成を経ているので実際はもっと短い?)。さすがにリアルタイムでは聴いていなかったので、日本でどの程度の人気があったのかは知らないけど、来日公演も行なわれていたようだし、ヒットチャートにランクインしていた欧米だけでなく、日本でも人気があったんだろうね。そういえば80年代半ばごろの音楽雑誌には、聴くべき名盤として必ずFREEのアルバムが紹介されていたっけ。

俺がFREEに最初に興味を持ったのは、WHITESNAKEDEEP PURPLEを聴くようになった中学生のころ。デイヴィッド・カヴァデールはポール・ロジャースの真似をしていただとか、リッチー・ブラックモアはロジャースをバンドに入れようとしていたのに、断られたからロジャースに似たデイヴィッドを入れた……なんて噂を聞いてから。デイヴィッドの大ファンだった俺は、そんなに似ているなら聴いてみようとレコードを借りてきたんだけど、初めて聴いた時の印象は、「ふーん……」とかそんなものだったと思う。ロジャースの歌は、たしかに節回しなんかがデイヴィッドっぽい(デイヴィッドがロジャースっぽいんだけど)とは思ったものの、そこまで似ていなかったし、FREEの枯れたブルージーなサウンドは中学生には渋過ぎてよくわからず。ダビングしたカセットもしばらく埃をかぶっていました。


『All Right Now』
いちばんヒットしたシングル。しかし、このころの平均年齢が20歳ってすごいね

それでも、高校生になって自分の好みがどんどんブルージーなほうへ変わっていくと、だんだん耳も肥えてきて、昔はわからかなったものがスッと耳に入ってくるようになってね。ようやくFREEの魅力に気付いたのです。デイヴィッド・カヴァデールに似ているからと興味を持ったロジャースの歌声は、黒人ブルーズシンガーに肉薄するほどのソウルフルさで、デイヴィッドや多くのシンガー達がお手本にしたのもうなずける。フレイザーのよく動くベースラインはとても印象的だし、MR.BIGがそのタイトルをバンド名にした『Mr. Big  』でのベースソロは圧巻。カークは堅実なドラミングでバンドの土台をしっかりと支えていて、ロジャースの歌声との相性もいい。そして、コゾフのツボを抑えた泣きのギター! スタジオアルバムではちょっと控えめに聴こえるぐらいだけど、ライヴアルバムでの叫ぶようなギターは実にエモーショナル。コゾフのギターは、ロジャースの歌声と並んでFREEの大きな魅力だったと言っていい。ぜひとも生で聴きたかったけど……コゾフは76年に26歳の若さで亡くなっている。


『Mr. Big』
追悼アンディ・フレイザー。
MR. BIGのビリー・シーンが初めて聴いたベースソロ……なんて言っていた記憶が。
顔をくしゃくしゃにしてソロを弾くポール・コゾフのギターもいいよね。いや、カッコいい曲だわ

コゾフにはドラッグの問題があり、それもあってFREEを脱退。コゾフ脱退後にはロジャースがギターを兼任して活動を続けるも、今度はフレイザーが脱退する。そして後任には日本人の山内テツが加入、アルバム  も発表したが、73年に解散してしまった。それ以降、再結成はされていないが、メンバー達はロジャースとカークが結成したBAD COMPANY  などで現在も活動を続けている。余談だけど、山内テツさんはロッド・スチュワート ロン・ウッド  のいたFACES  のメンバーでもあって、それを知った時には「日本人でもこんな世界的なバンドのメンバーになれるのか!」と驚いたし、希望も持ったものでした。


『Be My Friend』
スロー・ブルーズの名曲。ポール・ロジャースのソウルフルな歌声が素晴らしい

80年代後半、HR/HMシーンにルーツ回帰ブームが起こった時に、頻繁に名前があがったのがLED ZEPPELINとFREEだった。ゴージャスになりすぎた80年代サウンドへの反省もあり、余計な装飾をはぶいた彼らのようなバンドが再評価されたんだろうね。最近は話題に上ることが少なくなっていたとはいえ、彼らの音楽の価値は今も少しも変わらない。きっかけがアンディ・フレイザーが亡くなったことなのは残念だけど、これでまたFREEの音楽が見直されるといいな。未聴の方も、昔よく聴いていたという方も、これを機会にぜひ。



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