ikkieの音楽総研

第135回 洋楽編 JOE LYNN TURNER――ゴールデン・ボーイは今なお健在!

2015 / 07 / 30

IKKY_joe.jpg以前、BLACKMORE'S NIGHTの回で書いたとおり、RAINBOWDEEP PURPLEで共演していたリッチー・ブラックモアと、ジョー・リン・ターナーがロックプロジェクトを行う計画が進んでいるという。こういう噂はもう何度も聞いているし、どうせ実現しないんでしょ……と、話半分に聞いていたら、最近行われた海外のインタビューでリッチーが事実だと認めたらしく、急に現実味を帯びてきた。ジョーは事あるごとにリッチーとの共演やRAINBOWの再結成を望んでいることを口にしていたけど、あくまでリッチー次第だとしていたからね。リッチーがやる気になっているのなら、今回は本当に実現するかもしれない……! そのインタビューによると、何回かのライヴを行う予定らしいんだけど、ワールドツアーの予定はないのかしら。ぜひとも日本に来てほしいなあ。さて、今回はそのジョー・リン・ターナーのことをご紹介! RAINBOW時代、リッチーはジョーのことをゴールデン・ボーイと呼んで高く評価していたんですよ。

ジョー・リン・ターナーは77年にアメリカのバンド、FANDANGOのシンガーとしてデビュー。その後、81年にRAINBOWに加入したことにより、世界的に知られるようになる。ジョーの少しハスキーな甘い歌声は、ロニー・ジェイムズ・ディオの脱退以降、キャッチーに変化してきていたRAINBOWのサウンドにぴったりとはまり、アメリカでの成功に大きく貢献した。ルックスも良く、それまで男性ファンばかりだったRAINBOWに女性ファンが出来るようになったのもジョーの加入以降とか。しかし、ジョーの加入には賛否両論あり、RAINBOWがアメリカナイズされてしまっただとか、FOREIGNER みたいになってしまった、なんていう批判もあったらしい。

RAINBOW 『Spotlight Kid』 
RAINBOW時代の名曲! これはFOREIGNERに聴こえないでしょ(笑)。
イングヴェイ(ALCATRAZZ)の『Jet To Jet』は
この曲からちょっと頂いちゃってるんじゃないかなー。


まあ、たしかにジョーの歌声ならばFOREIGNERにもハマリそうだし、ロニー時代と比べると違うバンドかというぐらいキャッチーになった。女性ファンの参入も、それまでは硬派なバンドだったRAINBOWのファンが複雑な気持ちになるのもわからなくはないかな。ただ、ジョーひとりが悪者にされるのには違和感を覚える。RAINBOWはあくまでもリッチーのバンドであって、アメリカでの成功を目論んでいたリッチーが、キャッチーなメロディが歌えてルックスの良いジョーを加入させたんだからね。そして、それを見事にやってのけたからこそ、ジョーはリッチーにとってのゴールデン・ボーイだったわけで。それに、やっぱりFOREIGNERには聴こえないし。

イングヴェイ・マルムスティーン 『Deja Vu』
 ギターパートはイングヴェイ以外の何者でもないけど、
ジョーの歌が入ってきた途端にRAINBOWに聴こえる不思議。
でも良い曲です。


RAINBOWの解散後、ジョーはソロアルバム をリリース、そして88年にイングヴェイ・マルムスティーンのバンドに加入する。それまで無名の新人ばかりだったイングヴェイのバンドにジョーという大物が入ることによって、ワンマンバンドからの脱却と二人のさらなる成功が期待されていたんだけど、オリジナルアルバム ライヴアルバム を一枚ずつ残したのみで、このコラボレーションは解消……。アルバムが素晴らしい作品だっただけに、本当にもったいなかったなあ。まあ、ジョーが歌うとどの曲もRAINBOWみたいに聴こえたし、イングヴェイは不満だったかもしれないね。

イングヴェイのバンドを脱退後の90年、今度はなんとDEEP PURPLEに加入。ジョーとリッチーの共演がこんな形で実現するなんて信じられなかったけど、アルバム も悪くなかったし、ライヴでは長らく封印されていた『Burn』なんかも聴けて、俺は大満足でした。それでもまた、ジョーが歌うなんてまるでRAINBOWだ、なんていう批判もあってねえ。リッチーとジョーに加えてRAINBOWでもベースを弾いていたロジャー・グローバーまでいるんだから、そりゃRAINBOWっぽくもなるっての。アルバムが残念ながら往年の名盤ほどの出来ではなかったから、批判したくなるのもわかるけどさ。しかし、ジョーが歌うとなんでもRAINBOWに聴こえるんだったら、RAINBOWがFOREIGNERに聴こえるのはなぜ(笑)? ジョーを批判する人は、ジョーのキャッチーさが気に入らないのかな。

DEEP PURPLE 『King of Dreams』 
イアン・ギランの後任としてまさかの加入を果たしたDEEP PURPLE時代の楽曲。
悪くないけど、リッチーとジョーがいるなら
もう少し良い曲を……と思ったのは内緒です。


ジョーはDEEP PURPLE以降はいくつかのプロジェクトでの活動と、ソロアーティストとしての活動を行っている。精力的に新作を発表しつつ、自身の需要はクラシックロックシーンにあるとはっきり自覚していて、RAINBOWやDEEP PURPLEの楽曲も積極的に歌っているのもジョーの凄いところ。昔の栄光にすがっているのとは違う。自分自身の経歴に誇りを持っているからこそ、ファンが求める歌を歌えるんだろう。そしてもちろん、今も以前と変わらないソウルフルな歌声を聴かせてくれている。そんなジョーだからこそ、リッチーも現実的なものとして共演を考えているんだと思う。実現してほしいな。夢よ再び……!











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