ikkieの音楽総研

第207回 邦楽編 LOVEBITES――期待度満点の超新星は生粋のヘヴィメタルバンド! 

2018 / 05 / 01

4月14日、ロックの殿堂の式典で行われたBON JOVIのライヴに、元メンバーのアレック・ジョン・サッチとリッチー・サンボラが参加しました。引退して20年以上経っているアレックはともかく、リッチーとBON JOVIの間にはやっぱり強いケミストリーが感じられたし、彼ら自身もお互いの相性の良さを再認識したはず。また一緒にやればいいのにね……。さて、今回の音楽総研は8月にドイツで開催される世界最大級のメタルフェス、ヴァッケン・オープン・エア に出演することが決定したLOVEBITES ! このところ凄くハマっています。

180501lovebites.jpg LOVEBITESは15年に結成、16年に本格始動をした、asami(Vo)、miho(B)、midori(G)、miyako(G,Key)、haruna(dr)という5人の女性からなる日本のヘヴィメタルバンドです。昨年の11月に発表されたファーストアルバム はオリコン総合ランキングで18位という好成績を記録。彼女たちの作品は今のところそのファーストアルバムと、アルバムに先んじて発表されていたEP のみで、ライヴやツアー自体もまだまだ数が少ないながらも、本格的なヘヴィメタルバンドが登場した! と、メタルファンや音楽評論家からも高い評価と熱い期待を集めています。

俺が彼女たちのことを知ったのはたぶんEPが発売されたぐらいのことだったと思うけど、メンバーがキレイな女の子たちばっかりだったこともあって、最近のガールズメタルバンドブームに乗って“作られた”バンドなんだろうな、と勝手に偏見を持ってしまったことと、新しいものにはなるべく(?)飛びつかないという面倒な性格も災いして、動画をチラ見した程度で、ちゃんと聴いていませんでした。ただ、年末だったかに聴いたラジオで、伊藤政則 氏(音楽評論家/DJ)を相手にMANOWAR のライヴがいかに素晴らしかったかを語るmihoに、この人は本当にメタルが好きなんだなと微笑ましくなっちゃって。そして、偏見はいかんと聴いてみたファーストアルバムが凄かった!

『Don’t Bite the Dust』
EPからのクリップ。リフがIRON MAIDENっぽいねー。この曲の歌メロはちょっと和風かも。
 


正統派のメロディックなスピードメタルから、ツーバスが炸裂するスラッシュメタル、そしてもとはR&B畑のシンガーだというasamiの高い歌唱力を活かしたバラード(後半はメタルに展開)まで、という幅広いサウンドが聴けるこのアルバムは、知らなければ女性ばかりのバンドだとは思わないほど力強いし、midoriとmiyakoの二人のギタリストを始め、メンバー全員の演奏技術がとにかく高い。とくにmidoriのギターソロには驚いた! イングヴェイ・マルムスティーンをも彷彿させるスピードピッキングは、女だの男だの関係なしに凄い。もう1人のギタリストmiyakoからは、コンポーザーやリフメイカーとしての才能をひしひしと感じるし、この二人のギタリストはガールズメタルだのなんだのを飛び越えて、日本でも有数のギタリスト・コンビになるんじゃないか。たった一枚のアルバムを聴いただけで、それぐらいのポテンシャルを感じている。

『Awakening from Abyss』
ファーストアルバムの試聴動画。The Hammer Of Wrathのリフがちょーカッコいい!
『Warning Shot』のソロがイングヴェイばりに凄いんだけど……、試聴版には入ってないねえ……。
 


そして、harunaとmihoのリズム隊はこれぞヘヴィメタルというスピーディーでパワフルなリズムパターンを難なくこなす。また、mihoのベースがいいんだよね。スティーヴ・ハリス(IRON MAIDEN )好きだということが伝わってくるバキバキしたフィンガーピッキングのサウンドや、ところどころに挟まれる“いかにも”なフレーズ。いやもう、嬉しくなっちゃうのよ。これはmihoだけではなく、他のメンバーにも言えることなんだけど、LOVEBITESのサウンドは、本物のヘヴィメタルなんだよね。最近のガールズメタルバンドたちには、どこかヴィジュアル系やJ-POPの影響を感じるのに対し、LOVEBITESは生粋のヘヴィメタルバンドだ。くわえて、歌詞が英語だからというだけではなく、リフや楽曲自体に洋楽テイストが強い。今はメジャーレーベルでもこういうことをやらせてくれるのか……と、時代の移り変わりを感じています。俺が20代のころなんかは、「日本人なのに英語なの?」なんてことを言う人が多かったし、洋楽的なサウンドかつ、英語で歌う(ことの出来た)バンドは、アンダーグラウンドなバンドか、海外でも人気のあった一握りのバンドぐらいだったんだよね。まあ、今でも少なからずそういうところはあるのかもしれないけど、海外で活躍するバンドも増えたし、LOVEBITESもきっとワールドワイドな活躍が出来るはずだ。

『The Awakening & The Hammer Of Wrath』
ファン撮影のロンドンでのライヴ動画。オープニングSEからのつながりのカッコ良さったら!
コーラスがもっとドスが効くようになるといいねー。
 


ただし、現時点では英語の乗せ方がいまひとつ……。留学経験があるというasamiの発音はけっして悪くないけど、日本語を乗せるような手法で英語がメロディに乗っているから、楽曲は完全に洋楽っぽいのに、歌だけは違うんだよね。そこが個性とも言えなくはないけど、正直なところ、EPに収録されている日本語の曲のほうがasamiの良さは出ているように思う。それでも、彼女たちの「世界を相手にするからこそ英語で歌う!」という心意気は伝わってくるし、今後改善されていくだろう。まだ一枚しかアルバム出てないんだもんなあ。それを思うとこの完成度は本当に凄いし、英語歌詞のサポートが出来る人も周りにいるだろうから、俺なんかが文句を言う隙なんてなくなるほど、どんどん成長していくはず。そう、6月発売のアルバム ではもう改善されているかもしれないよね! これからの活躍を心から応援しています。ライヴも観に行かなきゃ。

(文中敬称略)


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