ikkieの音楽総研

第209回 邦楽編 二井原実――どん底から這い上がり、最盛期を更新し続ける魂のシンガー!

2018 / 05 / 29

西城秀樹 さんが亡くなりましたね……。子供のころ、沢田研二さんの大ファンだったことは以前に書いたけど、ヒデキ(カタカナで書きたくなる)のことも同じくらい好きでした。先月のライヴで、80年代からヒデキさんのバンドでキーボードを弾いていた大久保治信 さんとお話しをさせていただく機会があって、ヒデキさんが病気をされた後もライヴを続けていたことを聞き、一度観てみたいと思っていた矢先のことだったから、本当に驚きました。ヒデキさんが亡くなられてから、昔の映像や洋楽をカヴァーした音源を繰り返し観たり聴いたりしているけど、芸能界に身を置きながらも、ヒデキさんはずーっとロックシンガーだったんだな、とあらためて感じたよ。ご冥福をお祈りします……。さて、元気を出していきましょう! 今回の音楽総研はLOUDNESSX.Y.Z.→A のシンガーとして活躍している二井原実 (にいはら みのる)さん! 3月に発売された自伝 がすごく面白かったんですよねー。

180529niiharaminoru.jpg 二井原実さんは81年にLOUDNESSのシンガーとしてデビュー。LOUDNESSは80年代半ばにワールドワイドなレコード契約を結び、2枚のアルバムを全米チャートのTOP100に送り込むなど、世界的な成功を収めています。俺はギタリストなので、どうしても高崎晃さんのプレイに耳が行ってしまうんだけど、二井原さんの個性的なハスキーボイスを初めて聴いた時は「すげー声!」と衝撃を受けたし、二井原さんが脱退していた時期のLOUDNESSはあまり聴かなかったから、自分が思っていた以上に二井原さんのファンだったのかもしれない。

今回発売された自伝『二井原実自伝 真我 Singer』には、幼少期のことから、学生時代に石原愼一郎さんと出会ってEARTHSHAKER を始めたことや、LOUDNESS結成、海外進出、LOUDNESS脱退、喉の不調……などなど、氏の半生記が赤裸々に書かれていて(80年代に書かれた『ロックン・ロール・ジプシー ぼくはロックで世界を見た 』のほうが女性関係のことなどもしっかり書かれているぶん、より赤裸々度(?)が高いかも)、とても読み応えがある。LOUDNESSがスタートした時のことや、海外進出を果たすくだりはワクワクさせられるし、日本ではそれまでに前例のないバンドだったがゆえに、音響面でずっと試行錯誤していたことなど、ファンとしてだけではなく、ミュージシャンとしても興味深いことだらけだ。そして、英語の話せない日本人が英語で歌うことがどれだけ大変だったのか……。その壮絶なレコーディングの様子は、先述の『ロックン・ロール・ジプシー』や、『Thunder in the East』の30周年記念DVD などで見聞きしていたけど、ここまで過酷だったのかと、あらためて驚いてしまった。

LOUDNESS 『This Lonely Heart』
俺のフェイヴァリットソング!
この曲はアメリカでヒットしてもおかしくなかったと思うんだけどなあ。
この曲が収録された『Hurricane Eyes』は、歌がほんとに凄いんだよね。
 


LOUDNESSを辞めることになった時の話は、以前からインタビューなどで知っていたけども、ここまで具体的に書いてあるのを読んだのは初めてのような気がする。なんと二井原さんは、ニューアルバムのレコーディングのために滞在していたロサンゼルスのホテルで、メンバー3人からシンガーを変えたいと告げられ、次の日には荷物をまとめて日本へ帰ったという。それはレコーディング中のロスでしなきゃいけない話だったのか、なんて二井原ファンとしては思ってしまうけど、バンドとしてはギリギリまで考え続けた結果としてそうなったのかなあ。うーん……、たとえそうだったとしても……、いくら今となっては二井原さんも納得していると書いてあっても、読んでいて胸が詰まるような思いがした。

SLY 『Kingdome Come』
初めて聴いた時は想像よりだいぶヘヴィだったから驚いたけど、今聴くとカッコいいなあ。
当時、ギタリストの友達がシャラさんと知り合いで、このメンバーでバンドを作ると聞いてすごくびっくりしたっけ。
 


LOUDNESSの脱退以降は、ソロ DED CHAPLIN SLY 、X.Y.Z.→Aなど様々な活動をしてきた二井原さんは、実は喉の不調を抱えていたという。日本のHR/HMシーンの名だたるメンバーが集まったSLYが解散した時には、喉のこともあり、本気で引退を考えて企業に履歴書(!)を送ったりもしたらしい。その当時のライヴは観ていないから何とも言えないけど、少なくともCDでは以前と変わらない迫力のある歌声が聴けたし、まさか引退まで考えるような状態だったとは知らなかった。現在は地道なリハビリのおかげで喉は回復し、58歳という年齢にして、20代のころと同じキーで、より迫力のある歌声を世界中に轟かせている二井原さん。ブログなどで伝わってくる歌に対してのストイックな姿勢には本当に頭が下がる。

X.Y.Z.→A 『Z to A』
LOUDNESS+筋肉少女帯+爆風スランプ! これも凄いメンバーだよなあ。
 


LOUDNESSのライヴを観に行くと、やはり高崎さんに注目してしまう俺だけど、いちばん印象に残っていたのは二井原さんだったということが多い。あの大音量の中ではっきりと抜けて来る声は凄いし、フロントマンとして観客を掌握するテクニックもさすがとしか言いようがない。これは海外のアーティストと比べても全く遜色がないどころか、その辺のアーティストじゃ二井原さんにはかなわないだろう。日本が世界に誇るシンガー、二井原実。さらなる活躍を期待しています!


※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから  アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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