ikkieの音楽総研

第216回 洋楽編 CHER――もはや人智を超えた?! 進化し続ける奇跡の歌声

2018 / 09 / 03

音楽が好き過ぎなのにもほどがある。

先日、ミュージカル映画の『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン 』を観てきたんだけど、冒頭から鼻がツーンとしてきたと思ったら、ラストまで歌うシーンのたびにストーリーに関係なく泣きそうになって、我ながら呆れちゃった。劇中で使われる音楽はすべてABBA の名曲ばかりとはいえ、決して泣ける映画ではないし、あんまり内容の無い……いや、すごく楽しい映画ではあるんだけど、泣き所の少ない映画なのに、なぜだかずーっとウルウルしっぱなし。……実は、俺はこういうことがよくあって、ライヴを観ていてもよく感極まってしまうんだよね。

20180904cher.jpg 自分なりにその理由を考察してみると、曲の良し悪しや演奏の良し悪しだけではなく、音楽という芸術の美しさや(大げさ)、演者の音楽への愛情を感じると、すぐに涙腺が緩んでしまうみたい。ミュージカルは全編が音楽讃歌といってもいいぐらいの作りだし、とくに音楽の素晴らしさが伝わってくると思わない? ミュージカルを観ていると、俺の音楽好きな魂(大げさ)が喜ぶんだよな……。もうね、音楽好き過ぎ。……さて、前置きが長くなりましたが、今回の音楽総研は、そのマンマ・ミーアにも出演しているシェール です! マンマ・ミーアでも圧倒的な存在感と歌唱力で、登場した途端に引き込まれてしまいました。

シェールは65年にソニー&シェール でデビューしたアメリカ人シンガー。66年からソロでも活動しており、数々の大ヒットを記録。さらに、俳優としてもアカデミー主演女優賞を初めとする数々の映画賞を受賞するなど、大成功を収めています。俺がシェールのことを知ったのは、シンガーとしてではなく俳優としてでした。『マスク 』の主人公の母親役が最初だったと思う。たしか、この『マスク』でカンヌの女優賞を獲ったんだよね(余談だけど、吹き替えを秋野暢子がやったのは、どことなく顔が似ているからでは)。

俺がシンガーとしてのシェールを知ったのは、87年のアルバム『Cher 』から。BON JOVIのジョンとリッチー が書いた曲が収録されていると聞いて、興味を持ったのでした。当時のシェールはリッチーと付き合っていて、ロックファンの間ではけっこう話題になっていたんだよね。シェールってリッチーよりもだいぶ年上(13歳上)じゃない? と、かなり驚きつつMTVで観た、バストと股間しか隠れていないようなシースルーの凄まじい衣装を着たシェールにさらに驚いたっけ。

『I Found Someone』
初めて聴いたシェールの曲がこれでした。セクシー過ぎる衣装にびっくり。
BON JOVIのメンバーがアルバムに参加していると聞いて、ギタリストがジョンに似ているような……と、
画面を凝視したのを思い出します。参加したのはこの曲じゃなかったんだけど。
 


まあ、最初はその出で立ちに引いてしまったけど、太くて力強い歌声はカッコ良かったし、当時のシェールの楽曲はかなりロック寄りのサウンドで、聴けば聴くほど俺好み! ただ、ソニー&シェールやソロ初期の楽曲は、これぞアメリカン・ポップス! というサウンドだったわけで、80年代のロックなシェールは古くからのファンに受け入れられていたのかなあ。時代も違うし、自然な変化として受け入れられたんでしょうか。これはオールドファンの皆さんに聞いてみたい気もします。

シェールはあくまでシンガーとしての活動がメインだと思うけど、最初の出会いのせいなのか、俺はやっぱり俳優としてのイメージが強くてね。正直なところ、あまり熱心にシンガー・シェールを追いかけてはいませんでした。思い出したころに大ヒットを飛ばすなんだか凄い人、だとは常に思っていたけども。ただ、俺の新しいバンドのシンガーが、 『バーレスク 』でのシェールの歌声に衝撃を受けてどハマりしたらしく、やたらとシェールの話をしてくるので、久しぶりに聴いてみたら、こんなに歌が上手い人だったのね、と改めて気が付いたのでした。

『Believe』
74年の『Dark Lady』以来の全米ナンバーワンを獲得し、
全世界で1,000万枚以上のセールスを記録した大ヒットソング。
そういえば、オートチューンを使ったヴォーカルエフェクトはこの曲から流行りだしたんだよね。
 


圧倒的な声量と、激しさと哀しさをあわせ持ったシェールのソウルフルな歌声は、技術的な意味でも、感情表現という意味でも、世界最高峰のレベルだ。しかも、今は若いころより凄いんだよね。聞くところによると、シェールは俳優としては数々の映画賞を受賞しているものの、シンガーとしては00年にグラミー賞を受賞するまでは音楽賞に縁がなかったこともあり、ずっと自分には歌の才能がないと感じていたという。あれほどの歌唱力を持ち、さらに大ヒットソングが何曲もあるのに、だ。

これはあくまでも個人的な意見だけど、そういう人のほうが謙虚で、努力し続けるんじゃないのかな。そして、それは音楽に対する愛情が深いからこそ、だよね。だからこそ、シェールは70歳を超えた今でもあの歌声(と美貌も)を保っているのでは。シェールの歌声を聴くと、誰とは言わないけど、40代や50代ですっかり衰えてしまったシンガー達は、怠けているようにしか見えなくなってくるなあ。

『I Walk Alone: 7 Decades of Life in 3 Minutes』
70年の人生を3分で……。
子供時代から現在までのシェールが見られます。もう魔女みたい。
 


もう大々的なワールドツアーはやらないようだから、日本でシェールを観られる可能性は低いだろう。欧米とのシェールの認知度の違いもネックになりそうだし。でも、11月にはラスベガスでレジデンシー公演(同じ会場で長期間に渡って公演すること)をやるようだから、まだまだライヴを観る機会はあるわけだ。でも、ラスベガスか。……ちょっと遠いなあ。


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