ikkieの音楽総研

第217回 洋楽編 DON DOKKEN――HR/HM界きっての美声の持ち主にして、実は気遣いの人、ドン・ドッケン

2018 / 09 / 18

最近ずいぶん涼しくなったなあ、とんでもなく暑かった今年の夏もようやく終わりか……なんて思っていたら、今週は東京でまた30度に迫る暑さだそうですね。みなさま、急な気温差に体調をくずされないよう、くれぐれもご自愛くださいませ。さて、今回はDOKKENのシンガー、ドン・ドッケンをご紹介! DOKKENの一度目の解散後、当時EUROPEを脱退していたジョン・ノーラム (G)たちと結成したバンド、DON DOKKEN を中心にあれこれと……。

180918dondokken.jpg ドン・ドッケンは81年にDOKKENでデビュー。解散やメンバーの離散集合を繰り返しながらも、現在もDOKKENで活動を続けています。日本でのデビューが同時期だったせいもあって、RATTMÖTLEY CRÜEと同期のようなイメージもあるけど、実はデビュー前の前身バンドでVAN HALEN(78年にデビュー)のようなバンドとロサンゼルスのクラブでしのぎを削っていたというから、彼らよりも先輩なんだよね。後輩バンドたちを何組もプロデュースしたりしていたようだし、LAメタルシーンの顔役みたいな存在だったんじゃないかな。

DOKKENはドンとジョージ・リンチ(G)との確執から、自らのファミリーネームを冠したバンドでありながらも、ドンが脱退し、そのまま解散してしまう。そして、ドンは先述したDON DOKKEN(ソロ名義ではなくバンド名)で90年にアルバムを発表。当時は時代の変わり目だったのか、大物バンドが解散したり、名のあるミュージシャンがバンドを脱退したりということが続いていたんだけど、その名のあるミュージシャン同士が集まって新しいバンドを結成、いわゆるスーパーバンドがいくつも誕生していたんだよね。DON DOKKENもその一つでした。ドンに加えて、EUROPEのジョン・ノーラム(G)、ACCEPT のピーター・バルテス(B)、後にMOTÖRHEADに加入する、当時KING DIAMOND のミッキー・ディー(Dr)、WATCHTOWER のビリー・ホワイトという、HR/HMファン垂涎のスーパーバンドだった。

DON DOKKEN 『Mirror Mirror』
ドンが歌っているから当然といえば当然だけど、
DOKKENでやっていても違和感がなさそうな彼らのファーストシングル。
 


WATCHTOWERはかなりマニアックなバンドだったから、ビリー・ホワイトって誰? っていう感じだったけど、ジョンのファンだった俺は、ドンとジョンが一緒にやるなんて! と興奮したし、アルバムが出るのを楽しみにしていたよ。そして、発表されたアルバムは、ドンがDOKKEN時代にもっとヘヴィな曲がやりたいと発言していたことや、ポップ化したEUROPEを嫌って脱退したジョン、ACCEPTとKING DIAMONDというヨーロッパきってのヘヴィメタルバンドのメンバーが参加したことから、かなりヘヴィなサウンドになるかと思いきや、ドンの甘い声をいかしたメロディアスな楽曲と、ジョンとビリーのこれまたメロディアスなツインギターが印象的な作品で、ヘヴィメタル度はかなり低め。もっとヘヴィなサウンドになるかと思っていた俺はちょっと拍子抜けしたけど、同時期に発売されたジョージのLYNCH MOBがさらに拍子抜けだったことに比べれば、まったく問題なし。今聴いてみても本当に良い曲が揃っているし、もう少し続けてほしかったなあ。

DON DOKKEN 『Stay』
こちらもドンらしいメロディアスな佳曲。
ドンの曲はとにかくメロディがいい。
ジョンとビリーのギターソロも要チェックです!
 


そう、DON DOKKENはたった一枚のアルバムを残して解散してしまうのです。DOKKENには及ばなかったとはいえ、セールスも悪くなかったはずだし、なんで解散しちゃったのか……。まさかそんなにすぐに解散するとは思わなかったから、来日公演を見逃しちゃったじゃないか。ジョンのソロアルバム にドン以外のメンバーが参加したり、再結成したDOKKENにジョンが参加したりもしているし、メンバー間の仲に問題があったわけではないんだろうけど、グランジ・オルタナ勢が台頭してきた時代でもあったから、いかにドン・ドッケンのバンドとはいえ、新しいバンドが活動を続けて行くのは難しかったのかもしれないね……。

ギターキッズだった俺はジョージのギターにいつも注目していたけど、DON DOKKENとLYNCH MOBを聴き比べると、DOKKENのメロディアスな作風はドンが担っていたんだと感じるし、HR/HMシンガーらしからぬドンの甘い歌声こそがDOKKENをDOKKENたらしめていたんじゃないか、とも思う。そして、そう思えば思うほど、ドンの歌声が弱々しくなっていることが残念でならない……。LOUD PARKで観たドンはどこか悪くしているんじゃないかと感じるほど、声には張りがなく、歌うというよりボソボソ喋っているかのようだった。今年で65歳という年齢を考えれば、歌声の衰えもいたしかたないかもしれないけど、シェールのような例もあるんだし、もうちょっと頑張ってほしいかな……。

DOKKEN 『Alone Again』
DOKKEN時代の名バラード。
俺が初めて聴いたDOKKENの曲はこの曲でした。
ドンの歌声もジョージのギターソロもいい!
 


ところで、ドンは気難しい人だという評判だけど、DON DOKKENを結成する時に、当時あまり英語が得意ではなかったジョンのために同郷のミッキーを加入させたり、DOKKENに元メンバーのジョージの参加がオファーされた時も、現在のギタリストに嫌な思いをさせたくないという理由で保留したりなど、ミュージシャンにしては珍しく(?)、気遣いの出来る人みたいなんだよね。他にも、自宅の庭に誤ってお湯を入れてしまって、飼っていた錦鯉が全滅したというエピソードがあったり(苦笑)、なんだか愛すべき人物なんですよ。現状を思えばなかなか難しそうだけど、いつかまた、あの力強い歌声を聴かせてくれる日が来るのを祈っています! 


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とにかくここから  アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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