ikkieの音楽総研

第238回 洋楽編 a-ha―― 10年ぶりの単独来日公演決定......I'm so glad to see you again, guys ! 

2019 / 07 / 23

aha20190723.jpg 昔のバンド仲間や知り合いなんかに偶然会ったり、SNSで繋がったりすると、たまに「まだバンドやってたんだ?」なんて聞かれることがあります。俺は中学生の時にギターを弾き始めて以来、ずっとバンドを続けているし、バンドをやめようと思ったこともないから、何も知らないくせに失礼な、と思わずイラッとするんだけど……まあ、俺みたいな売れないミュージシャンが何をやっているのかなんて想像もつかないだろうし、言うほうは悪気もないんだろう。……それでも、いつもなんだかモヤモヤとしちゃうんだよね。ただ、自分でもそのセリフを言ってしまうことがないわけでもなくて、ついこの間も、「まだやってたんだ!」と、思わず言っちゃったことがありました。 a-ha の来日が発表されて思わず、ね。

a-haはモートン・ハルケット (Vo)、ポール・ワークター=サヴォイ (G)、マグネ・フルホルメン (Key,G)の3人で結成されたノルウェー出身のバンド。84年にデビューし、その翌年にシングル『Take on Me 』が全米ナンバーワンを獲得するなど世界中で大ヒットを記録、一躍トップスターの仲間入りを果たしました。俺がa-haのことを知ったのもちょうどそのころ(おそらく日本中がそうだったと思う)。印象的なシンセのフレーズ、低音から高音のファルセットまでという幅広い音域で歌われるキャッチーなメロディ……そして、手描きスケッチ風のアニメと実写を合成したMVがとても素敵でね。初めて観たときはけっこうな衝撃だったなあ。

『Take on Me』
この曲を紹介しないわけにはいかないでしょう。言わずと知れた大名曲。
しかし、モートンのキーの広さといったら!
サビの低いとこ、どうしても歌えません。
 


a-haの楽曲は『Take on Me』に代表されるようなシンセが中心のポップなサウンドが多くて、北欧のアーティストらしい、透明感と憂いのあるメロディが特徴だ。ギターを弾き始めてからはどんどんHR/HMに傾倒していった俺だけど、もともとDURAN DURANCULTURE CLUBなんかで音楽に目覚めていたから、シンセサイザーが中心のa-haの音楽も抵抗なく受け入れていたし、あのころはジャンルなんか関係なく、今以上になんでも聴いていた気がするなあ。そうそう、a-haが初めてライヴを観た海外のアーティストでした。たしか中3のころ。当時にしては珍しく、地元の金沢にも来てくれたんだよね。チケット発売日の前の晩から、同級生と109の前に並んでチケットを買ったっけ。ウチには「ライヴを観に行くのは高校生になってから」という親が決めたルールがあったんだけど(たまに破りました)、海外アーティストは除外するという謎の規制緩和もあって、めでたくa-haのライヴを観に行くことが出来たのです。

『Train of Thought』
この曲もすごく好きだったなあ。いつかロックバージョンでカヴァーしたいかも。
北欧メタルにも通ずるメロディだね。
 


ライヴ当日は、テレビや雑誌で見ていた外国人のアーティストが目の前でライヴをやっているのが信じられなくて、なんだか夢を見ているみたいだった。もう30年以上も前のことだし、細かいことはあんまり覚えていないんだけど、シンガーのモートンよりもマグス(マグネの愛称)のほうが女性からの声援が多い気がしたのと、ポールのギターがレコードよりもたくさんフィーチャーされていたことが意外だったのはよく覚えている。a-haはライヴだとけっこうロックなんだよね。そして、やっぱりモートンの歌声。なんだかバカみたいだけど、レコードと同じ声だ! って、すごく感動した。あ、そういえば、次の日本ツアーでは当初、金沢が予定に入っていなかったのに、金沢でまたやってほしいっていう署名が集まって、それでまた来てくれたんだよね。良い時代だったなあ。もちろんその時も観に行ったよ。

『I've Been Losing You』
もう1曲、何を紹介しようと悩みに悩んでセカンド収録のこの曲……。
a-haのロックサイドが少しわかるかな。
今回いろいろ調べてみて、俺の好きな曲はほぼポールが書いてたことに気付きました。良い曲ばっかり!
 


ただ、先に書いたように、俺はどんどんHR/HMに傾倒していったせいもあって、90年代以降のa-haの動向にはあまり注目しておらず……。今思えば、その頃のa-haはそれぞれがソロ活動を行い、a-haとしての活動はほぼ休止状態だったんだけどね。2000年や2010年に来日したのは知っていたし、2010年に惜しまれつつ解散したのも知っていたけど、それ以降の彼らが何をしているのかをまったく知らなかったところに、(俺にとっては)突然の来日発表! そうするとね、「まだやってたんだ!」という言葉が思わず口をついて出るわけですよ。そしてそこにはなんだか古い友達に再会したような、昔の仲間が今もバンドを続けていると聞いたような、なんとも言えない嬉しさがあったんだよね。……うん、あいつらも嬉しかったのかもしれないな……。

今年に入ってからのライヴ映像を観てみると、さすがに80年代のままとはいかないものの、年齢を重ねた分の深みや表現力が加わっているし、近年のアルバム もa-haらしいサウンドは健在で、嬉しくて小躍りしたくなった。来年のライヴは、デビューアルバムにして大名盤の『Hunting High and Low 』の再現だという。しかも東京のライヴはTOKYO DOME CITY HALLか……会場もいい! 観たいなあ……!

※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから  アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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