ikkieの音楽総研

第264回 特別編―― 連載10周年記念! 俺の特別な10曲

2020 / 07 / 07

前回も少し触れましたが、ikkieの音楽総研がなんと連載10周年を迎えました。初回ではアラフォーなんて書いていた俺も、今やアラフィフですよ、アラフィフ! 開始当初はまさかこんなに長く続くとは思ってもいませんでしたが、ここまで続けたからにはもうライフワークと言ってもいいのでは。続けさせていただける限りは書き続けようと思っていますので、引き続きよろしくお願いしますね! さて、今回は連載10周年を記念して、何かいつもと違った趣向をと考えまして……、アラフィフになってもなお音楽漬けの俺ですが、どんな曲を聴いてこんな人間が出来上がったのか、なんてことを書いてみようかと思います。題して「俺の特別な10曲」! 前にも似たようなことをやらなかったっけ、なんて声もあるかもしれませんが、前にやったのは「俺の重要な10枚」「俺を構成する10人」ですよう。じゃあ、行ってみましょ……あ、長くなるので今回は前編ってことで、とりあえず5曲ね。


まずはDURAN DURANの『Planet Earth 』! 俺が洋楽を聴きだしたのは2人の姉の影響なんだけど、その姉が2人して夢中だったのがDURAN DURANでした。退廃的な世界観の楽曲と、その華麗なルックス! めちゃくちゃ憧れました。この曲は今になって聴くとメロディも単調で音もスカスカだし、他にもっといい曲があるけど、このバンドはDURAN DURANっていうのか、と意識して初めて聴いたのがこの曲だったと思うんだよね。……うーん、考えてみれば、俺はこの曲を聴いて人生が決まってしまったようなもんだなあ。うちの両親はDURAN DURANのことを恨んでいるかもしれない(笑)。


『Planet Earth』
DURAN DURANのファーストシングル。凝りに凝りまくった後のPVに比べてずいぶんシンプルな内容ですが、俺が彼らの魅力に気付くにはこれで十分でした。そして、ロジャーのバスドラムが透けてて、ああなってるのか……と感激した少年時代の俺は、ギタリストではなくドラマーになりたいと思っていたという。
 



2曲目はTHE BEATLES の『Let It Be 』です。……って、この曲はあまりにベタ過ぎるけど、好きなんだからしょうがないじゃないか。ポール・マッカートニーのことはかなり早い段階でここに書きましたが、ビートルズはあまりに偉大過ぎて、いまだに書けずにいます……。音楽に目覚め、ロックに目覚めて、ビートルズに出会わないわけがない。そして、『Let It Be』って世界で一番いい曲じゃないですか(語彙力のなさよ)。メロディ、歌詞、アレンジ、ポールの歌声、バンドの演奏……すべてが完璧。俺は本気で世界一の名曲だと思っています。世に名曲はたくさんあれど、最後にはやっぱりこれじゃないかと。俺の葬式には『Let It Be』をかけてください。これ、遺言です。

『Let It Be』
小学生の頃、机に座ってピアノを弾く真似をしながらよくこの曲を歌っていました。今もたまにやります。
 



3曲目はVAN HALENの『Hot For Teacher 』! 小学生のころの俺のギターヒーローはDURAN DURANのアンディ・テイラー だったんだけど、当時の音楽雑誌に載っていた担当楽器別の人気投票は、いつもエディ・ヴァン・ヘイレンが1位でね。アンディより人気があるのか、誰だこの人、と聴いてみたのがVAN HALENでした。それまでの俺はDURAN DURANとかCULTURE CLUBみたいな、いわばちょっとオシャレな音楽しか知らなかったので、VAN HALENの野蛮なサウンドにはかなりの衝撃を受けました。あんなに弾きまくるギターは聴いたことがなかったし。そして、すぐに彼らに夢中になっていったんだよね。ギタリストになりたいと本気で思ったのも、VAN HALENEを聴いてからだったかなあ。この『Hot For Teacher』には、俺が思うVAN HALENの魅力がたっぷり詰まっています。ダッカダッカと跳ねるビートに、踊るようなエディのギター。そしてメロディがあるんだかないんだかわからないのに、なぜかキャッチーなデイヴ・リー・ロスのヴォーカル。最高です。

『Hot For Teacher』
このPVのようなユーモアもVAN HALENの魅力でした。健康不安説が流れるエディが心配です。
 



4曲目はPRINCE & THE REVOLUTIONの『Purple Rain 』……、プリンスはこの曲と『Let’s Go Crazy 』とで迷ったんだけど、“特別”な曲といえばやっぱりこの曲かな。この曲の質感はまさに紫の雨で、聴くたびに何とも言えない切ない気持ちになってしまう。歌もギターも素晴らしくて、胸が熱くなる。そういえば、実家にいたころはプリンス好きなことを家族に隠していたんだよね。わが家でのヒエラルキーが俺よりも上だった2人の姉がプリンスを嫌っていて、大っぴらにレコードを聴いたり、PVを観たり出来なかったという。小学生だった俺が姉の意見に異を唱えられるはずもなく、姉がいない時にこっそり聴いていました。

『Purple Rain』
名演! プリンスは歌やダンスだけでなく、ギターも素晴らしい。
 



さて、前編最後の5曲目は沢田研二の『サムライ 』! ジュリー……! うちの両親によると、俺はまだちゃんと喋れない、物心もつかないようなころからジュリーの大ファンだったらしいです。そんな子供がジュリーのどこに惹かれたのか……。この曲に代表されるような妖艶な雰囲気や、色っぽくて艶のある歌声、ジュリーの何もかもが、今になって観ても聴いても俺の好みなんだけど、ジュリーに出会って俺の好みが出来上がったんじゃないだろうか。そうじゃなかったら、DNAに刷り込まれていたとしか思えない。今もジュリーが俺の基準です。

『サムライ』
怖いほどの色気……。こんな人、他にいる?!
途中で投げ捨てる衣装の紋章は今の時代だと大問題になりそうだね。
 


さて、前編はここまで! なんだか統一感のない曲が並びましたが、DURAN DURANやプリンスにはジュリー的な薫りがしなくもないね。……三つ子の魂百まで、ですな。


※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから  アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 














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