ikkieの音楽総研

第284回 洋楽編 BLACKMORE'S NIGHT ―― 悠久の時を旅するメロディ! 余人をもって代えがたいパートナーを得た二人が紡ぐ

2021 / 04 / 13

緊急事態宣言が解除されたと思ったら、またすぐにまん延防止等重点措置(なぜ蔓延としないのか)の適用ですか。両者の違いを調べてみても実際の対策にはさほど違いがないように感じるし、本当に効果があるのかどうなのか。早いとこ収まってくれないかなあ。……さて、気を取り直していきますか。今回の音楽総研は、6年振りにニューアルバム をリリースしたBLACKMORE’S NIGHTについてあれこれと。

blackmoresnight 2.jpg DEEP PURPLERAINBOWのギタリストだったリッチー・ブラックモアが、当時の婚約者で現在の妻であるキャンディス・ナイト(Vo)と、中世のルネサンス音楽やトラッドフォークなどをベースにしたサウンドのBLACKMORE’S NIGHTを結成し、ファーストアルバムを発表したのが1997年のこと。それからはや20年余り……、BLACKMORE’S NIGHTがこんなに長く続くと、誰が予想しただろうか。リッチーとキャンディスの二人以外には誰もいなかったんじゃないかな。

今年3月に発表されたニューアルバムは、2018年にレコーディングを開始し、当初は2020年リリースの予定だったものの、コロナ禍のためにレコード会社などが休止してしまったことなどから、この時期のリリースになったという。欧米では日本より厳しいロックダウンの措置などがとられていたこともあって、日本よりもアーティストやレコード会社が受けた影響は大きいのかもしれないね。

ニューアルバムは、予想通りというべきか、これまでと大きな違いはない。アコースティック楽器中心のアンサンブルに、柔らかく包み込むようなキャンディスのヴォーカル、幻想的で、どこか牧歌的なほのぼのとした世界観……。「リッチーがほのぼの?!」と驚く人もいるかもしれないけど、リッチーのファンであれば、一聴すれば必ずリッチーの音楽だと気付くはず。ハードロックではないだけで、メロディアスで哀しげなヴォーカルラインや、(アコギであっても)ギターフレーズからはリッチーらしさを感じるはずだからね。ジョー・リン・ターナーが歌えば、すぐにでもRAINBOWのナンバーになりそうな楽曲もあるし。

『Second Element』
ニューアルバムより。この曲なんか、ジョー・リン・ターナーが歌ってもしっくりきそうでしょ

 


まだ聴いたことがない人の中には、そのルネサンス音楽とはなんぞや、という疑問を持つ人もいるんでしょうか。まあ、俺もよくわかってないんだけど、例えば映画の『ロード・オブ・ザ・リング 』なんかのサントラに合いそう......といえば、少し想像が付くのでは。ショーム(ルネサンス期の木管楽器)やホルンなどの管楽器の響きが、その世界観をより強調するのに一役買っていて、部屋の明かりを落として聴くと、中世の田舎町で踊りを踊っている村人が目に浮かぶよう......。ロニー・ジェイムズ・ディオの時代のRAINBOWにも中世趣味を感じさせる楽曲があったけど、あっちは騎士道の世界観だったよね。でも、HR/HMファンの中には、実はBLACKMORE'S NIGHTのような幻想的な世界観が好きな人も多いと思うし、もちろんHR/HMファン以外にもぜひとも聴いてもらいたい。レコード屋さんも、HR/HMのコーナーだけじゃなくて、ワールドミュージックなんかのコーナーにも置いたほうがいいのでは(もう置いていたらすみません)。

『Once Upon December』
ニューアルバムのファーストシングル。『ロード・オブ・ザ・リング』的な世界観......伝わるかな?

 


リッチーは最近のインタビューで、RAINBOWの新作をリリースする予定はないとはっきりと答えている。後戻りするようで魅力を感じない、と。そうはっきりと言われると、長年のファンとしては寂しさもあるけど、考えてみればリッチーはもう20年以上BLACKMORE’S NIGHTで活動を続けているわけで、その活動期間はDEEP PURPLEやRAINBOWよりも長い。これはやはりキャンディスとの相性の良さと、BLACKMORE’S NIGHTでの創作活動に魅力を感じているからだろう。リッチーの近影が、とてもおだやかな表情が多いのも納得してしまう。楽しいんだよね、きっと。

リッチーのことばかり書いたので、少しキャンディスのことも。活動初期のキャンディスは、天性の声の良さはあったものの、シンガーとしてあのリッチーと対等に渡り合えているとはとても思えなかった。しかし、近作……、とくに最新作でのキャンディスの堂々としたヴォーカルは素晴らしい。ファーストアルバム収録曲のリメイクを聴き比べて、歌唱力、表現力の成長に驚いた。……ああ、もっといろんな人に聴いてもらいたいなあ。リッチーはもうRAINBOWをやらなくてもいいと思うよ(観たいけど)。

RAINBOW時代から、古城でレコーディングを行っていたリッチー。リッチーとキャンディスは、中世の衣装を着てルネサンスフェアなる催しに行って楽しんでいるという。その世界観が本当に好きなんだろうなあ。音楽は気が合う人とやるのがいちばん! 余人をもって代えがたいパートナーを得た二人は、きっとこれからも素晴らしい音楽を聴かせてくれるはず。


『Nature's Light』
ニューアルバムのタイトルトラック。途中に挟まれるお祭りみたいな映像がルネサンスフェアなのかな?

 




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