ikkieの音楽総研

第287回 邦楽編 アンジェリーナ1/3 ―― 気になるひと #2

2021 / 05 / 25

先日、前回ゲイリー・ムーアの記事についてツイートしたところ、なんとゲイリーのオフィシャルアカウントから”いいね”が付いて興奮していたら、その少し後にゲイリーのオフィシャルアカウント 音楽総研のリンクをツイート して、腰が抜けるかと思うほど驚いた。……だって、あのゲイリー・ムーアですよ! このところアーティスト本人が反応してくれることが続いていて、信じられない思いです。日本語の記事を翻訳してまで読んでくれているとは思えないけど、「本人に読まれても恥ずかしくない記事を書かないと!」と、あらためて気を引き締めています。もちろん、提灯記事ではなくてね。さて、今回はいつもの音楽総研とは毛色の違ったアーティスト、Gacharic Spin アンジェリーナ3/1 をご紹介。……最近、いちばん気になっているアーティストかもしれない。

gacharicspin.jpg Gacharic Spinは2009年に結成された女性メンバーのみで構成されたロックバンド。数度にわたるメンバーチェンジを経て、現在はF チョッパー KOGA(B)、はな(Vo,G)、TOMO-ZO(G,Vo)、オレオレオナ(Vo,Key)、yuri(Dr)、アンジェリーナ1/3(マイクパフォーマー)の6人のメンバーで活動中。高度な演奏技術にくわえ、エンターテインメント性の高いパフォーマンスで、日本国内のみならず、海外でも人気を博しています。俺が彼女たちのことを知ったのはいつ頃だったか……、もう覚えていないけど、自らを昔懐かしい呼び名のチョッパー(ベースの奏法のひとつ。現在はスラップと呼ばれる)と名乗るめちゃくちゃ上手い女性ベーシストがいる、と、かなり早い時点で噂になっていたのを覚えています。

まずはそういった演奏技術に興味を持って聴いてみたところ、デジタルサウンドが大きくフィーチャーされたコミカルな要素もある楽曲や、個性的で派手な衣装などのイメージがあまりピンとこず……。それでも演奏技術や音楽性の高さには一目も二目も置いていたから、ずっと気にはなるバンドではあってね。以前に書いたDOLL$BOXXを知ったのをきっかけに、あらためてGacharic Spinに注目するようになりました。そして、アンジェリーナ1/3(以下、アンジー)の魅力に気付いたのです。


『Gold Dash』
Cool!

 


アンジーはまだ高校に在学中だった2019年にGacharic Spinに加入。そのニュースを聞いた時は、高校生が加入したことよりも、長年ドラムを叩きながら歌っていたはながギター・ヴォーカルに転向したことに驚いて、アンジーのことはさほど気に留めていなかった、というのが正直なところ。マイクパフォーマーが何をやるものなのかもわからなかったし……、もともと演奏しないパフォーマーがいたバンドだったから、まあ、踊ったりラップしたりするんだろう、程度に考えていたかな。しかし、彼女がリードヴォーカルをとる『超えてゆけ 』を聴いて、その真摯に響く、堂々たる歌声に衝撃を受けた。10代でこの迫力!

『超えてゆけ』
数々の逆境を乗り越えてきたバンドだけに、この歌詞、このメロディがより胸を打つ。
ライヴで聴くと泣いちゃいそうだ。残念ながら公式動画はなし……

 


そして、YouTubeチャンネル にアップされている「やってみた」動画などで垣間見られる、天真爛漫でキュートなキャラクター……! 大きな口を開けて、「わはは!」と屈託なく大笑いするアンジーの笑顔に魅了されているのは、俺だけではないのでは。一生懸命で、けなげで、まさに全力投球なアンジーのことを、父親になったかのような気持ちで見てしまう。俺、キモいかな(苦笑)。しかし、それでいての、あの歌声だ。ライヴパフォーマンスも(まだ生で観たことはないけども)、加入するまで音楽活動の経験がなかったということが信じられないほど見事に歌っているし、とにかく華がある。

『祝!! 加入2周年!! アンジー号泣!!』
おじさんはもらい泣きしてしまいました

 


そう、アンジーはこれといって音楽経験がなく、バンドをやるのはGacharic Spinが初めてだというから驚くしかない。学園祭で歌うアンジーをたまたま観たリーダーのKOGAが、「理由がわからないけど気になる」と、アンジーをオーディションに誘ったという。なんという慧眼! 10周年を迎えるプロのバンドのオーディションを受けるアンジーの度胸も凄いけど、新しいメンバーを探しに学園祭にまで出向き、そこで見つけた高校生をオーディションに誘うKOGA、そしてそんなアンジーをメンバーに迎え入れたGacharic Spinが凄い。俺だったらどちらの立場であっても躊躇すると思う......けど、彼女たちは、早い段階でお互いの相性の良さを感じていたのかな。

コロナウイルスが蔓延する前は、年間100本を超えるとも言われるライヴを行ってきたGacharic Spin。現在もツアーは行っているものの、本数も、収容人数も大幅に減らしている。稀代のライヴバンドが、思うようにライヴを行えないのはもどかしいだろう。YouTubeではツアーのダイジェストが見られるけど、とにかく全力でライヴを盛り上げる彼女たちの姿勢には頭が下がる。そして、その中心にはアンジーがいる。なんて頼もしいんだろう!

(文中敬称略)

 


※気になるひと #1はこちら

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