ikkieの音楽総研

第290回 洋楽編 PINK FLOYD ―― 俺とフロイド

2021 / 07 / 06

1971年に日本で初めて行われた伝説のロックフェスティヴァル、箱根アフロディーテでのPINK FLOYD の初来日公演の映像が発売されることが決まり、マニアたちが色めきだっています。俺はマニアと呼べるほどではないけど、やっぱり興味があるなあ。PINK FLOYDには円熟した演奏のイメージがあるけど、彼らの若かりし日の(似合わない言葉だけど)勢いのある演奏をぜひ聴いてたいし、観てみたい。8月4日に発売 だそうですよ。さて、今回はそのPINK FLOYDについてあれこれと。マニアが納得するようなことは到底書けませんが、いつも通り、「俺とPINK FLOYD」でいかせていただきます。お手柔らかに。

pinkfloyd.jpg PINK FLOYDは1967年にデビューした英国のプログレッシヴロックバンド。初期はシド・バレット (Vo,G)が中心のサイケデリックなサウンドのバンドでしたが、ドラッグやストレスの影響により、精神のバランスを崩してしまったシドが脱退して以降は、ロジャー・ウォーターズ (B,Vo)が中心となり、音楽性も変更。20分を超える長尺の楽曲や、組曲を含んだ革新的で芸術性の高いコンセプトアルバムなどを発表し、プログレッシヴロックの草分け的存在のバンドになりました。また、1973年に発表された『The Dark Side of the Moon 』は5000万枚以上のセールスを記録し、アメリカのビルボードチャートでは741週(15年間)に渡って連続ランクインし続けるというギネス記録を打ち立ててもいて、プログレ(プログレッシヴロックの略)云々ではなく、THE BEATLES THE ROLLING STONES と並ぶ、伝説のバンドです。

俺がPINK FLOYDのことを知ったのは80年代半ばの中学生だったころ......、音楽雑誌なんかに載っていた「必ず聴いておくべきバンド」みたいなのを読んで、プログレの代表的なバンドとして、YES KING CRMISON GENESIS なんかと一緒にその存在を知ったように記憶しています。YESは『Owner of a Lonely Heart 』が大ヒットしていたし、GENESISもフィル・コリンズ ピーター・ガブリエル のバンドとして認識はしていたけど、どちらもヒットソングしか知らなかったので、ロックだとも思っていなかった。そういえば同じころにPINK FLOYDの『Another Brick in the Wall 』をMTVで観ているはずなんだけど、PINK FLOYDだとは認識していなかったのかも(子供の声のコーラスが怖くて苦手だった)。とにかく、そんな記事を読んでプログレに興味を持ち、代表的なバンドと一緒にPINK FLOYDも聴いてみたのでした。ただまあ、中学生の俺には敷居が高かった。


『Another Brick In The Wall』
PINK FLOYDといえばこれ! という人も多いのかな

 


浮遊感のある幻想的な楽曲や、様々なSEが(今思えば)効果的に挿入された彼らのアルバムは、なんだか凄そうだとは思いつつ、子供だった俺にはどうにも冗長に感じたし、その魅力がよくわからなかったんだよね。歌メロがキャッチーなYESや、HR/HMにも通じるヘヴィさがあったKING CRIMISONのほうがわかりやすかった。PINK FLOYDは全然聴かなかったなあ。なんで海外じゃあんなに人気あるんだろ、くらいに思っていたんだけど......、そんな俺がPINK FLOYDにドはまりしたのは、ポール・マッカートニーがきっかけでした。

『Shine On You Crazy Diamond』
わたくしのフェイヴァリット!
アルバムでヴォーカルを取っていたロジャー脱退後の映像ですが、それでも素晴らしい!

 


俺は小学生のころからポールの『No More Lonely Nights 』という曲が大好きで、エンディングに入っているギターソロもすごく気に入っていたんだけど、あるとき、そのソロを弾いていたのがPINK FLOYDのデイヴ・ギルモア (G,Vo)だと気付いて、びっくりしてね。それで、「このギタリストは俺好みだ、他の曲も聴かないと!」と、家に眠っていたPINK FLOYDのテープを聴き直したところ、以前は気付かなかったPINK FLOYDの魅力にようやく気付いたのでした。デイヴ・ギルモアのギターはブルージーかつ叙情的で、実にエモーショナル。ギターに注目して改めて聴き直すと、冗長だと思っていた曲も、デイヴのギターがたっぷり堪能出来る! に変わり、難解だと感じていた歌詞も、実に文学的だ、と。我ながら現金なもんだと思うけど、今じゃすっかりPINK FLOYDファンです。灯りを少し落とした部屋で、ウイスキーを飲みながら聴くPINK FLOYDはたまらない。

『Wish You Were Here』
この曲も大好き! ガンズがカヴァーしている海外のライヴ映像を観ると、
会場中が大合唱していて、PINK FLOYDの海外での人気の高さを改めて実感する。
日本だとぽかんとしてる人が多かった......

 


バンドの中心人物だったロジャー・ウォーターズが1985年に脱退して以降、PINK FLOYDはデイヴ・ギルモアが中心になって活動を続けていたけど(ロジャーが名義使用について訴訟を起こしたが、条件付きで和解)、2008年にリチャード・ライト (Key)が亡くなってからは、PINK FLOYDとして活動することはない、とデイヴは明言し、ロジャーもこれを支持している。ロジャーの楽曲に乗るデイヴのギターが大好物な俺としては、その二人が健在ならば、と期待してしまうけど......。

 


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