ikkieの音楽総研

第297回 ライヴレポート編 Gacharic Spin ―― 熱い想いがしっかりと届いた! 結成12周年の配信ライヴ(前編)

2021 / 10 / 12

このところ何度も取り上げているGacharic Spinの12周年記念配信ライヴ、「Thank you♥GS 12th Anniversary!!」が10月8日に行われました。有観客ライヴも少しずつ再開している彼女たちですが、俺はいまだワクチンの接種が出来ずにいることもあって、参加を自粛していたので(今週末にようやく打てます)、今回の配信ライヴをとても楽しみにしていました。今回の音楽総研は、その配信ライヴのレポートをお届けします! コロナ以降、配信ライヴはこれまでにもいくつか観ているけど、レポートは今回が初めて。さて、どうなることやら……!

※セットリストなどのネタバレを含みます。気になる方は、配信中のアーカイブ をご覧になってからお読みください。

ライヴは19時に開始予定、自宅でパソコンのモニターを眺めて待機……ではあるものの、普段のライヴと同じようにソワソワ、ワクワクするのは変わらない。定刻を25分過ぎたところで画面が切り替わり、FチョッパーKOGA(B)とTOMO-ZO(G,Vo)の二人が記念グッズなどを紹介。そして19時30分を少し過ぎたころ、画面がようやくライヴ映像に切り替わった!

yuri(Dr)の産休期間中、サポートを務めてきたLa'cryma Christi のLEVINのドラムからライヴはスタート。カラフルな衣装のメンバー達が勢いよくステージへ飛び出し、最初にプレイしたのは『1GAME 』! ニューアルバムの中でも1、2を争うハードでスピーディなナンバーが、アルバム以上に勢いのあるプレイで披露される。配信であってもサウンドは迫力十分で、かつクリア! メンバーそれぞれのプレイや歌声がはっきりと聴きとれる。とくにKOGAのベースがよく響き、重低音が心地よい。パソコンのショボい内蔵スピーカーではなく、ミックス用のモニタースピーカーで聴いたのは大正解でした。スマホやタブレットで観る場合はヘッドフォンで聴くのをおすすめします!

ステージより一段低くセットされたお立ち台のような小さなステージが上手と下手にあり、KOGAとTOMO-ZOは基本的にそのステージ上でプレイ。客席には当然ながらファンの姿はなく、空いたスペースになっているが、2曲目『ミライ論争 』で早くもアンジェリーナ1/3(マイクパフォーマー)が客席に駆け下り、カメラに向かってスペイン語のラップをまくしたてる。そして、続いて披露されたのはインディーズ時代の『LosT AngeL 』。初期のころからのファンがチャットで大興奮!

『LosT AngeL』
初代シンガー、Armmy在籍時の楽曲。今のメンバーでの演奏もまた良し!

 


MCを挟んでヘヴィな『Forever 9teen 』。アンジーのパフォーマンスや歌唱は、知らなければとても19歳だとは思えない貫禄だ。アルバムでもとくに印象的だったフレーズ、「違ぇよ、ギラギラな?」を一緒に歌っているLEVINが映って、「わかるー! そこ言いたい!」と、ひとり悶えてしまった。続いてはこちらもヘヴィな『永久No mission 』。はな(Vo,G)とTOMO-ZOのギターコンビと、KOGAが刻む重いリフが物凄い迫力! これ、生で聴くともっと凄いんだろうな……。

5曲をプレイし終わり、ステージにはyuriが登場! まだ本格的な復帰とはいかないものの、今回のライヴから曲数が少なめの対バン形式のライヴには参加するとのこと。これまでメンバーチェンジやパートチェンジを行ってきたけど、昔からやってきた曲も大事にしたい、とのKOGAの言葉から、yuriとアンジー加入以前の楽曲、『幸せのサイン 』をプレイ。オリジナルとはアレンジを変えてバラード調でスタートし、より、はなの歌声や、メロディそのものの魅力を感じられたように思う。

『アメフラレ』
今回のライヴではTOMO-ZOとはながアコースティックでしっとりと

 


続く『デジタルフィクション 』では、そのはなのリードギターも登場。マルチプレイヤーであることは十分にわかっていたつもりだけど、彼女の演奏能力には感嘆するしかない。そしてこの曲ではオレオレオナ(Key,Vo)のヴォーカルも聴ける。なんと才能豊かなメンバーが揃っていることか。アンジーの拡声器を使ったパンキッシュなヴォーカルとヘヴィなベースリフがカッコいい『常識デストロイヤー 』では、この激しい曲を楽しそうに叩くyuriの笑顔が印象的だった。LEVINのドラムももちろん素晴らしいが、yuriのしなやかなグルーヴが戻ってきたのはやはり嬉しい!

ライヴ中盤はアコースティックギターに持ち替えたTOMO-ZOと、ギターを置いたはなの二人による『アメフラレ 』からスタート。TOMO-ZOは、エレキギターでもハードなプレイや鋭いカッティングなどの幅広いプレイで十二分にそのスキルの高さを感じさせてくれていたけど、アコギに持ち替えても、その歌心のあるプレイは変わらない。やるなあ。ステージが暗転し、オレオとアンジーの二人で『向かい風 』。激しい曲が似合うアンジーだけど、こういうしっとりした楽曲でのヴォーカルも実に魅力的だ。……そして、オレオのピアノ! タッチの柔らかさ、音色の美しさ……、ため息が出そうなほど素晴らしかった。

このセクションのラストはニューアルバムからの『Days 』。はなのエモーショナルなヴォーカルに柔らかく重なるオレオ、アンジー、TOMO-ZOのコーラスが心地よい。しかし、メタルバンドも裸足で逃げ出しそうなヘヴィな曲から、こんなにエモーショナルなバラードまで……なんという振り幅の大きさ、なんという懐の深さか。ますます生で観たくなってきたぞ……!

『Thank you♥GS 12th Anniversary!! ダイジェスト』
 


……というところで、ライヴレポート前編終了です。ライヴは後半に向けてどんどん盛り上がっていますよう!

※後編は10月26日に掲載予定です。

(文中敬称略)

 




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