ikkieの音楽総研

第299回 邦楽編 milet ―― 気になるひと #3

2021 / 11 / 09

この原稿を書いている日の2日前、コロナウイルスのワクチンを接種してきました。1回目は接種した箇所が痛くなったくらいでたいした副反応はなかったんですが、2回目の今回はきっかり12時間後に発熱して、一時は38度2分まで上昇。今朝になってようやく平熱に戻ったものの、今も体にだるさが残っています。まあ、これで抗体ができるなら、ということでもうしばらく辛抱することにしましょう……。さて、今回の音楽総研は東京オリンピックの閉会式での歌唱も話題になった、シンガーソングライターのmilet (ミレイ)をご紹介! 気になるひと、第3弾でございます。 (第1弾、第2弾はこちら→#1 #2

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miletは2019年にデビューした、東京出身のシンガーソングライター。miletの歌を初めて聴いたのは、ドラマの主題歌かなにかだったと思うけど、なんとなく観ていたテレビから流れてきた歌声にびっくりしてね。「これはカッコいい!」と、すぐにShazam(スマホのマイクで音を読み込んで楽曲を特定するアプリ)で検索して、出てきたのがmiletの『Who I Am 』という楽曲でした。miletって名前は知っているぞ、と、さっそくSpotifyでいろいろと曲を聴いてみると、聴いたことのある曲がいくつか。その聴いたことのある曲は、なぜか洋楽だと思っていて、さほど気に留めていなかったみたい……というのも、こう書くと語弊があるかもしれないけど、海外のアーティストなら、これくらいの歌声や歌唱力の人がいても不思議ではないからね。

『Who I Am』
miletとONE OK ROCKのToruとの共作&Toruプロデュース。
なるほど、彼のロックテイストに俺は引っかかったんだな。
しかし、今どきフルで聴けない動画ってのはどうかと……

 


そんなわけで俄然miletのことが気になった俺は、YouTubeで動画をたくさん見漁ってみたんだけど、歌声の印象と全く違う、小柄で華奢なmiletのルックスにまたびっくり。歌声から想像していたイメージと、見た目が一致しないんだよね。ちょっとハスキーな低音の豊かな響きや、英詞の自然な発音から(日本語より英語が得意そうに聴こえた)、動画を観るまではCrystal Kay みたいな日本育ちの外国人とかミックスかなと思っていて……、しかも、R&B系の迫力あるルックスなんじゃないか、とか。

これまでも英語が堪能なアーティストはたくさんいたし、洋楽にしか聴こえないような楽曲を作るアーティストもいたけど......、miletは歌声そのものが日本人離れしているんだよね。とくに低音が凄い。個人的にはアデル シーアケシャなんかを思い出す。なんというか、こんな声で、こんな曲を書ける人が日本人にも出てきたんだな、という驚きがあった。まったくジャンルが違うけど、初めてVOW WOWの人見元基を聴いた時のような衝撃だったかも。

『The Hardest』
この曲がいちばん好きかも。
しかし、聴いていてとんでもなく切なくなる楽曲でもあるので、続けて聴くのが辛かったりも

 


miletの個性的な音楽性がどこから来ているのか、どういうアーティストに影響を受けているのか、なんてことは俺にはわからず、最近っぽいアレンジだな、くらいに思っていたんだけど(苦笑)、過去のインタビューを読んでBjörk Sigur Rós といったアイスランドのアーティストを幼少時から聴いていたと知り、なるほど、と合点がいった。どこか冷たさと陰がある楽曲にはアイスランドの風景がよく似合うし(留学していたというカナダも)、メジャーキーの楽曲であっても、浮遊感と心地良い悪夢のような感覚があるのは、まさにBjörkみたいだ。そして、なぜか映画『ブレードランナー 』を思い出すんだよね。彼女自身はあの映画の世代ではないだろうけど、miletの楽曲は、あの映画のようなサイバーな世界観にもぴったり。『ブレードランナー』のテーマソングになってもまったく違和感がないと思うなあ。

miletの歌詞は英語と日本語が違和感なく切り替わり、日本語も英語のように聴こえる。英語に発音を寄せることもあるそうで、日本語がたどたどしく聴こえたのも、まあ間違いではないというか、そういうふうに聴こえるようにしていたってことだよね。俺の感覚では、現在のmiletは大ブレイク間近といった印象ではあるものの、まだ名前と歌声が一致していない人が意外と多そうなイメージがあるんだけど、それでも、こういう洋楽そのものの楽曲を歌うアーティストがドラマの主題歌を歌ったり、紅白に出演したりするようになったことには、隔世の感がある。

『checkmate』
この曲はちょっとケシャを思い出すかも。……見た目と歌声のギャップがすごい! カッコいいね

 


サザンオールスターズ 桑田佳祐 は日本語を英語のように歌う先駆者だったと思うけど、昔は何を歌っているかわからないという批判も多かった。2000年代にLOVE PSYCHEDELICO ONE OK ROCK が出てきて、ようやく歌謡曲ではない、洋楽テイストの“英語に聴こえる日本語”が市民権を得たように思う。そして、それが普通になった世代は、miletの歌も自然に受け入れているんじゃないかな。アラフィフの俺らが「洋楽みたいでカッコいい!」と感じるのとは違い、洋楽だの邦楽だの関係なく、カッコいいから、良い曲だから、聴く。うーん、隔世の感がある……けど、いいね。絶対そのほうがいいに決まってる。

(文中敬称略)

 


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