ikkieの音楽総研

第325回 ロック映画編 RANDY RHOADS ―― 貴重な映像に肉声も......没後40年、ランディの魅力を再発見! 映画『ランディ・ローズ』

2022 / 11 / 15

先日行われたロックの殿堂の式典で、とてもショックなことが発表されました。今年、殿堂入りを果たしたDURAN DURANはオリジナルメンバーのアンディ・テイラー(G)を含むメンバーでパフォーマンスを披露する予定だったのに、アンディが欠席。アンディは前立腺癌を患い、すでにステージ4だとのこと......。サイモン・ル・ボン(Vo)が読み上げたアンディの手紙 には、アンディらしくユーモアを交えた文章で殿堂入りの喜びを語られてはいたものの、肉体的にも精神的にも限界に達してしまった、とも綴られており、アンディが最初のギターヒーローだった俺は、絶句するしかありませんでした。すぐに生命を脅かすものではないが、治療法はない、とも......。新曲 が先日リリースされて、アルバムもそろそろかな、なんてことを思っていたのに......。ステージ4の癌であっても、病気とうまく付き合いながら過ごしている人もいると聞くし、アンディもそうであってほしい、と願っています......。

......気を取り直して、とはいきませんが、なんとか取り直していきましょう。今回は11月11日に劇場公開された映画、『ランディ・ローズ 』についてあれこれと。少し内容にも触れるので、気になる方は映画館でご覧になってから読んでくださいね。


『映画「ランディ・ローズ」予告編』
ランディの肉声がっ......!

 


ランディ・ローズは、QUIET RIOT オジー・オズボーンのバンドで活躍したギタリスト。音楽総研でも何度か取り上げているので、ランディの細かいバイオなんかは省きますが、没後40年を迎えてもなお、世界中で愛され続けている、とても魅力的なギタリストです。新しいファンも増え続けているんじゃないかな。ただ、本作を監督したアンドレ・レリスによると、今回のドキュメンタリーが作られたのは「ランディがオジーの新しいバンドを成功させるきっかけとなった、最も重要な人物であることを示したかった」から、だそう。この映画を観る人たちの大半はすでにランディのことをよく知っているだろうから(映画館は50代くらいのリアルタイム世代で満席でした)、ランディがいかに重要な存在だったかはみんなわかっていると思うんだけど......、世界中の人たちがあらためてランディのことを発見するきっかけになるかもしれないしね。

映画を観た印象としては、ランディのファンならば知っていることばかり......というのが正直なところ。それでもエディ・ヴァン・ヘイレンゲイリー・ムーアがランディのことを話しているのは他で見た記憶がないし、QUIET RIOTの初代ドラマー、ドリュー・フォーサイスのインタビューなんかはかなり貴重だと思う。そして、なによりランディの肉声インタビューだ。ランディの声はオジーのアルバム『Tribute 』に収録された『Dee』のアウトイテイクでしか聞いたことがなかったし、YouTubeなんかにも無いんじゃないかなあ。これだけでもランディのファンなら観る価値あり!

期待していた演奏シーンも、やっぱりYouTubeで見たことがあるようなものが多かったけど、それは俺があれこれランディの映像を漁っているファンだからであって、そうでない人たちならば、初見の映像が多かったのでは。リハーサルの映像だとかは俺も見たことがなかったし、こういう映像が残っているのか......と、ちょっと感動したりもしました。


『Randy Rhoads AMAZING Guitar Solo - Quiet Riot 1979』
長らくこういうブートレグでしかQUIET RIOT時代のランディは観ることが出来ませんでした。
ラストは『Dee』の原型かな?

 


ただね、映画を観てランディが"オジーの新しいバンドを成功させるきっかけとなった最も重要な人物"だと気付くかというと、残念ながらそれはないんじゃないかなあ。それが悪いわけじゃないんだけど、どちらかといえばQUIET RIOT時代によりフォーカスされていて、オジーのバンドで何をしたか、というのはあまり語られていない。QUIET RIOTはアメリカでのメジャー契約は叶わず、日本でしかレコードをリリースしていないことが強調されていて、なんというか、「地元のヒーローがビッグアーティストのバンドに抜擢された!」ということが印象に残るんじゃないだろうか。......しかしこれもまた、ランディがオジーの楽曲にどれだけ貢献していたかを俺がよく知っているからかもしれない。一つ例を挙げると、ランディが持ち込んだクラシックの要素がいかに斬新で効果的だったか、なんてことは、俺に限らずギターファンなら当然知っていることだけど、ギターに詳しくないロックファンは知らなかったことかもしれないしね。

オジーのインタビューが既出のものばかりだったり、楽曲がほとんど使われていなかったりしたのは残念だったし(権利問題が絡んでいるのではと邪推)、もっとオジー時代の演奏シーンが観たかったけど、QUIET RIOT時代のランディのことをここまで取り上げたのは凄い、とも言える。QUIET RIOTとオジーバンドでの盟友ルディ・サーゾの自伝 で知っていることも多かったけど、そこにも書かれていないこともたくさんあった。ランディのことは知っていても、どういう人だったかは知らない、という人は観るべきだと思う。溢れんばかりの才能を持ちながらも、成功できずにいた地元のヒーローが世界的に有名になっていく様は、やっぱりわくわくするよ。謙虚で勉強熱心だったランディの人柄にも魅了されるはず。そして、ランディをリアルタイムで知らなかったファンならば、その突然の死を追体験することになる......。ランディはわずか25歳で亡くなった。若過ぎるよね......。

※最後にネタバレをひとつ。ランディの彼女だったジョディが、ケヴィン・ダブロウ (QUIET RIOTのシンガー)の元彼女だったなんて、この映画を観るまで知らなかったなあ。



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