美味良品 おとりよせしました

第8回 風味豊かなご当地缶詰「天橋立オイルサーディン」でいろんな料理に挑戦しよう!

最近、缶詰のクオリティの高さに驚かされることはありませんか? かつては"安かろう悪かろう"な印象さえあった缶詰ですが、今ではご当地ものや高級路線など、ほかでは味わえないようなこだわりグルメになりつつあります。

そんな数ある缶詰のなかでも、今回紹介したいのが、京都府・丹後半島にある竹中缶詰が販売する「天橋立オイルサーディン」です。

bimi8_001.JPG▲明治41年創業の竹中缶詰が手掛ける「天橋立オイルサーディン」。ウェブショップにより価格は異なるが、今回は1缶490円+送料で購入した

この缶詰は最近になってテレビや雑誌で取り上げられるなどして話題になっています。実は私、実家が丹後半島にあるので、8年ほど前に母からこのオイルサーディンの存在を知らされました。日本三景のひとつでもある天橋立周辺の土産物屋はもちろん、スーパーでも売られているほど、地元では以前から有名な缶詰なんです。

bimi8_002.JPG▲左手のブルーの缶詰は片口イワシ、右手の缶詰は真イワシを使用。それぞれパッケージは2種類ある

今回初めて知ったのですが、このメーカーのオイルサーディンは片口イワシを使用したものと、真イワシを使用したものがあるのだとか。今回はせっかくなので、両方購入してみました。

まずは、そのままで実食。フタを開けた瞬間に、ふわっと綿実油のいい香りが漂います。身はしっとりしているのですが、きちんとイワシの歯ごたえがあるので、缶詰とは思えないクオリティ! 油漬けでありながら嫌な油っこさはありません。ほのかな塩気があり、このままでも十分におかずやお酒のアテになります。

この缶詰に使用されているのは、天橋立で囲われた内海の「阿蘇海」で獲れた「金樽真(きんたる)イワシ」です。小ぶりですが丸々と太っていて、脂のノリがいいのが特徴。近年では漁獲量が少なく、市場にはあまり出まわらない高級魚だそうです。

bimi8_003.JPG▲いずれも固形量は65g。臭みを取るための月桂樹の葉が入っている

bimi8_004.JPG▲片口イワシのオイルサーディンは、少し小ぶり。イワシの旨味が深く、魚好きはこっちのほうが好みかもしれない

bimi8_005.JPG▲真イワシのオイルサーディンは、身がしっとりし、塩気がやや弱め。クセがないので、万人受けするはず

このオイルサーディン、そのまま食べるだけでも十分満足できるのですが、せっかくなのでいろいろな食べ方を楽しんでみようと思います。

まずは「アヒージョ風」と「イタリアン風」に挑戦。火にかける際は、コンロの上に網を置いてもいいですし、魚焼き器やオーブントースターを使っても構いません。あと、グツグツしだすと油がこぼれるので、少し油を減らしてから調理に取り掛かりましょう。

bimi8_006.JPG▲アヒージョ風に使うのは、にんにくと唐辛子。生のにんにくを使ったほうが風味がアップするが、チューブタイプでもOK

bimi8_007.JPG▲缶詰に唐辛子を入れ、にんにくをオイルのなかに混ぜる

bimi8_008.JPG▲イタリアン風に使うのは、トマトととけるチーズ。この組み合わせは間違いない!

bimi8_009.JPG▲トマトを載せたうえで、チーズを散らすのみ。チーズに塩分があるので、特に味付けは不要

bimi8_010.JPG▲コンロに魚焼き用の網を載せ、その上に缶詰を置く。弱火で4?5分温めるとグツグツと沸くので、上に載せた具の火の通り具合で適宜時間を追加する

bimi8_011.JPG▲ついに完成! 香りがたまらない!

途中、火加減が強くて油がはねたり、チーズが思ったように溶けないというトラブルにも見舞われたりしましたが、何とか完成。さっそくアヒージョ風からいただくと......さっきとはまったく違います! 温められることでオイルの風味が増し、食欲を誘うにんにくの香りがたまりません。もちろん、ここはオイルにバゲットを浸すのもお忘れなく。

イタリアン風は初めて作ったのですが......これは新しい! トマトに火が通ることで甘みが生まれ、チーズ、イワシと一緒に口に入れると、思わず「ボーノ!」と言いたくなる組み合わせです。これをアツアツのバゲットに乗せて食べれば、とんだワイン泥棒になること間違いなしです。

bimi8_012.JPG▲やっぱりバゲットは欠かせない。あと、ワインやビールもなくっちゃね!

せっかくなので「玉ねぎ+青ネギ+醤油」や、「オイルサーディン丼」も作ってみましたが、どちらも美味! 具材や調味料をちょい足しするだけで、いろんな可能性を見せてくれるオイルサーディンの底力を見せつけられた気がします。

bimi8_013.JPG▲オイルサーディンを5分ほど温め、みじん切りにした玉ねぎ、青ネギを乗せて醤油をひとかけする。玉ねぎの甘みが増して、オイルと相性が抜群!

bimi8_014.JPG▲オイルサーディンに醤油をひとかけし、5分ほど温める。あとは、白ごはんのうえに載せ、缶詰に残った少し垂らしてネギをトッピングする

1缶500円前後なので、ちょっとお酒を飲むときのおつまみとしてストックしておいたり、ホームパーティーでの手土産にしたりなど、用途の幅広さも「天橋立オイルサーディン」の魅力です。また、「これ、日本三景の天橋立で有名なお土産なんだよ」と、ご当地ものならではの会話もできそう。お酒好きな人はもちろん、料理好きな人にもぜひ一度食べてほしい缶詰です。

■商品
天橋立オイルサーディン
500円前後

■販売場所
丹後特産品SHOP
など


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今西絢美(いまにし あやみ)

京都生まれ京都育ちのITライター。最近は趣味の「料理」や「食べ歩き」を活かした記事なども執筆中。「お腹が空いているかどうかでなく、食べたいかどうか」を自問自答しながら己の胃腸の限界に挑む日々を送る。
 











エンタメ 美味良品 おとりよせしました   記:  2016 / 08 / 30

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