サクラ咲くサク桜丘

桜丘にスペインからの風が吹く、楽しきTIO TIOの夜

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【今回の桜な人々】
TIO TIO
新國 正勝さん


〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町16-7
鈴木ビル1階(マップ

ホームページ
http://tio-tio.jp/

ここ日本にてお食事となれば、和食とともにさまざまな国の料理を楽しむことができる(一説によると都内にはほとんどの国連加盟国の料理店があるとか)。古くからおなじみのところではイタリア料理にフランス料理、中華料理といったところに、最近では焼肉が主でない韓国料理、そしてパエリヤや小皿前菜料理である“タパス”が有名なスペイン料理も加わってきたかもしれない。

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そんなスペイン料理のお店を桜丘で探してみると……毎度おなじみ、飲食店が軒を連ねる“桜丘お食事アベニュー(勝手に命名)”にて発見することができた。奇しくも「最近では」と書いた韓国料理の『トォンデジ』と隣り合わせているのだからおもしろい。
さあ、それではスペインバル『TIO TIO(ティオティオ)』の店内に足を踏み入れてみよう。

「いらっしゃいませ。ようやくお出でいただくことができましたね(笑)」
迎えてくれたのは店主の新國(にっくに)正勝さん。「ようやく」というのは、これは裏話ながら当コーナーが始まった直後に『TIO TIO』には取材申し込みをしていたのだが、店員さんの入れ替わりや大震災の影響で、これまでタイミングが合わなかったことを指す。いえいえ、こちらも念願叶ってご登場いただけました(笑)。

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店内はカウンターを中心に二人掛けのテーブル席も。カウンターにあるハモンセラーノ(生ハム。主としては白豚を使う)の塊を見ていると、タパスを何点か頼みながらワインを傾け、そのうちにパエリアを食べずにいられなくなりそうな、まさにスペインバル(BAR)なお店だ。
「欠かせないスペインワインもグラスでは500円から600円、ボトルでもオススメをリーズナブルにお出ししています。今オススメのワインは……あ、写真とともにこのページの下のほうでどうぞ」

さて、新國さんがこのお店を開いたのは「この月末で4周年です」という07年10月。10代のころから料理になろうとヨーロッパに赴き、いちばん長く滞在したスペインの料理を広めるべく帰国。一発目の店舗がここ『TIO TIO』となった。
「もともと世田谷ではありつつ、改めて桜丘で飲んだとか食事したとかはなかったのですが、物件を探すなどコーディネートの会社がこの場所を見つけてくれました。渋谷とはいえ、センター街などとは年齢層もお客さんの層も違いますよね。桜丘は住んでおられる方もいるし、オフィスなども小規模だったりしますから、街の雰囲気同様に、落ち着いたお客さんで当店も賑わっていると思います」
5年目突入を迎える今、そんな桜丘での想い出はどんなものでしょう?
「嬉しいのは、来ていただいたお客さんと知り合うことができ、ちょっとしたイベントをやったり飲みに行ったりできることですよね。ここのお店を開かなければ出会わなかった人たちですから、これはやはり嬉しいです」
そう教えてくれた新國さん、ここで少し顔が曇る。
「いや、これは憤りの想い出……いや、憤ってはいけないのですが(笑)、スペイン料理というのがまだ浸透していないのかな、と思うときがあるんです。たとえばパエリアというのはスペインでも、また日本のスペイン料理屋でも、そのお店や家庭によって違う物なんですね。当店では出汁が多めで、その分に旨味も多いと自信を持ってお出ししているのですが、水分が多いからか『これ、ちゃんと火が通ってるの?』って言われてしまったり。あとパエリアは生米から炊くので40分くらい掛かるのですけれども、チャーハンのような“ごはんを炒めたもの”というイメージがあるのか、『そんなに? 5分くらいでできないの??』とか(笑)」
思わず苦笑いの新國さんだったが、「だからそこ、桜丘でスペイン料理を広げる伝道師にならないといけませんね!」と一転して気合いの入った表情に。この“情熱”はまさに“情熱の国・スペイン”からのものでした。

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スペインではバルセロナに住んでいたという新國さんだけに、店内にはFCバルセロナの記事なども。「もちろんバルセロナのファンです」という新國さんとのサッカー談義なども交えつつ、スペインバルの魅力を堪能したい。

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みんなでパエリアも、ひとりでカウンター飲みでも楽しめること間違いなし。
情熱的な店主によってバルセロナの風が吹く。『TIO TIO』で、いい夜を。


Q・あなたにとって桜丘とは?
「“裏渋谷”とでも言いますか、落ち着ける街。ここで落ち着ける店を続けていきます」


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ただいま営業中! 大賑わいですね。カウンターにキッチンに乗りきらないお酒にお料理。美味しい楽しいお店の証明ですね

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闘牛にフラメンコ、お店にはところどころにスペインらしいアイテムが。FCバルセロナのネタも豊富ですよ


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スペインバルの定番、まずはハモンセラーノ(600円)ですよ。カウンターにデーンと鎮座している塊から切り分けられて登場します。この脂身の部分がね、ワインによく合うのですよ!

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さあ、こちらもおなじみのひとタパス。ガーリックオイルの海を海老ちゃんが泳いでおります海老のアヒーヨ。食欲も酒欲もそそられるアロマとプリ海老が最高! スペインのパンも付いてこれが750円、ウソッ!!

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スペインが誇るアルハンブラ宮殿の名前を戴いたスペインの地ビール・アルハンブラ。爽やかな飲み口のエスペシャル、黒ビールのネグラ(いずれも650円)、さらに芳醇な味わいのレゼルヴァ(800円)。グラスを傾ければアルハンブラパレスが見えるかも?

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さあもちろんワイン抜いちゃおう。ラ・ミランダ(3500円)はピレネー山脈の麓に位置するソモンターノで造られた白ワイン。さっぱりとした飲み口は誰の口にも合いますよ。ブルゴビエホ・レゼルバ(3900円)は赤ワインではスペインを代表する地・リオハでも幻の逸品と呼ばれる銘酒。お楽しみあれ......って安っ、どっちもお買い得すぎ






  エンタメ サクラ咲くサク桜丘   記:  2011 / 10 / 27

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