編集長!今日はどちらへ?

恐怖!アバランチ・ハザード・トライアングル実感!@唐松岳

2012 / 04 / 25

4月15日
ヘッドライトは必要ないほど白んできた早朝5時ちょっと過ぎ出発。
本郷チームはKさんと私。福田ガイドチームと連れ立って。

datin0425_01.jpg 少しして夜が白んでくる。振り返れば日の出の陽光で、後にした八方池山荘の屋根に赤みが射している。山々はまだ眠りから覚めやらず、膝元を雲海にくるまれて静かに微睡んでいる。
datin0425_02.jpg 一緒に歩き始めたはずの福田ガイドチーム、先に出発した数人の登山者も遥か後方。
昨日降り通した雪の白さが目に染みる。前回唐松に登ったのは夏だった。ゴンドラやリフトの下も参道脇もまさにお花畑だった。これほどに容姿が異なると、改めて。

datin0425_03.jpg  datin0425_04.jpg 第1、第2ケルンを過ぎ、丸山ケルンを過ぎたあたりだったろうか、この日の登山者の先頭を行く恰好になった。

新雪はおおむね50センチ、深いところで腰辺りまで積もっていて、先頭を行く本郷ガイドがラッセルし、2番手にKさんが歩いた後でも、かなり苦戦。Kさんとの距離が開いてしまう。斜度が大きくなり、ショートロープで3人が連なるとぐいぐい引かれて、ついていくのに息が上がる。

と、目の前にめちゃめちゃ鋭利なリッジ。
うわ〜〜〜
見るからに怖い!!

怖いったって、行くしかない。本郷ガイド、Kさん、私の順にひと足ひと足…
私の何歩だったか…
ズンッ!!!
Kさんの後足、すなわち私がついた左足のすぐ下の厚さ30センチほどの雪が幅2、3mに渡って滑った。滑った雪はわらわらと谷筋に向かって落ちていく。つまり、小さな雪崩が起きたのである。足をすくい取られそうな感触に思わずリッジの上に座り込む。恐怖で心身が固まったような…

「待て」
本郷ガイドが少し進んで確保し、Kさんと私が続く。
恐る恐る腰を上げようとすると
「立つな!!」「リッジを跨いで」

右足を出して、恐々左足を薦めようとした瞬間。
ズンッ!!!
またしても雪崩れた。
もう、ダメッ!!!こわい!

心臓が口から飛び出しそうにバクバクする。わずか1秒2秒、恐らく数秒が恐ろしく長い。次の1歩を出すのにどれ程の勇気を振り絞ったことか!

渡り終えればさほどないリッジを通り抜ければ、もう間もなく山頂。

datin0425_05.jpg 「お疲れ様」
本郷ガイドが差し出す手を両手で渾身を込めて握りしめる。
格別なピークだ。
なぜかハングルで記された三角点標柱もすっかり埋まっている。

datin0425_06.jpg ▲山頂から眺める立山の山々が美しい。

datin0425_07.jpg ▲眼下に冬季は休業の唐松岳山荘。

下山翌日、本郷ガイドからのメールでまたまた驚愕する。

足元から崩れて雪崩れた時、ロープに大きくテンションがかかり、本郷ガイドは踏ん張って止めなければならなかった。その際ピッケルが足に当たり靴を貫通した。右足の小指に裂傷と骨折を負ってしまった、という。ズンッ1という感じとともに足元が崩れた時、あまりにもの恐怖で体をどう動かしたか全く記憶がないが、恐らく私はその場でへたり込んだに違いない。瞬間ロープに負荷がかかったのだ。2度目の時はある程度の予測が立っただろうが、最初の時は咄嗟だった。

「他に動きようはなかったろうか?」
思えば申し訳なく、その由を返信した。

「ロープはぶら下がるためにあります。怪我した自分が未熟なんです」
要はだから「気にするな」と反対に私を気遣ったメールが返ってきた。
オトコマエだ!

ピッケルで負った裂傷は縫合を要し、早い回復のためにはギブスもし、下山後1週間が経つ今、安静を保つために本郷ガイドは車椅子を使用しているのだという。
1日も早い快癒を願うばかりだ。      

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