憎いウンチクshow

弥太郎が売らなかった三菱製品

2010 / 06 / 04

先週末の男子プロゴルフツアーは「ダイヤモンドカップ」だった。ゴルフの場合、洋の東西を問わず、大会名にスポンサー名が入っているものが多い。最近はメジャー大会と呼ばれる公式戦でも例外ではなくなってきているが(今週のメジャー大会、「日本ゴルフツアー選手権」もシティがスポンサードしていました)、この「ダイヤモンドカップ」もダイヤモンドという非常に抽象的な名前でありつつ、スポンサード大会である。宝石屋か?と思うところだが、これは「三菱グループ」がメインスポンサー。菱形を三つ組み合わせたおなじみのCIは、グループ内外で「スリー・ダイヤモンド」と呼ばれている。それ故か、三菱電機等で作られるモニターの多くは『ダイヤモンド・トロン』や『ダイヤモンド・ビジョン』、三菱系のクレジット会社だった「DCカード」のDCは『ダイヤモンド・クレジット』だったりする。

mitsu-bishi_01.jpg
というわけで三菱鉛筆。
ローマ字表記は三菱グループとの差別化で
『ハイフン』入り
さて、そんな三菱グループ、ただいま大河ドラマ『龍馬伝』で活躍中の岩崎弥太郎を創始者に造船業などの重工業、電機、自動車、建設、商社......と一大企業グループとなっているが、実は超有名な三菱でありつつ、岩崎・三菱財閥とは創業から関連がない三菱がある(ややこしい)。

それは『三菱鉛筆株式会社』。1887年に、眞崎仁六が起こした「眞崎鉛筆製造所」から、1952年に現社名となっている。なお、スリー・ダイヤを登録商標としたのは1903年のことで、これは三菱グループより11年早かった。

実は三菱鉛筆には、現オーナー家である数原家なども含め、岩崎家と姻戚関係を持つ経営者も複数いるのだが、資本や人的関係としては存在しない(戦後の財閥解体の際、三菱グループと勘違いしたGHQに商標変更を迫られた、などということもあった)。かつては三菱グループからの参入要請もあったようだが実現はせず、しかし、競合職種でもないことから、スリー・ダイヤの使用などでも紛糾したりはせずにいまに至っている。三菱グループの記念品などで、三菱鉛筆製品が使われることもしばしばあるようだ。

ちなみに三菱グループホームページの「三菱グループについて」という項目には、「三菱鉛筆は三菱グループ企業ですか?」という質問があり、違いますという答えとともに三菱鉛筆ホームページに誘導していたりもする。











連載 憎いウンチクshow   記:

あそびすとショップ

美味良品 おとりよせしました

編集長!今日はどちらへ?

アラカン編集長モンブランを行く!

BigUp

asobist creator's file

  1. はいコチラ、酔っぱライ部
  2. ikkieの音楽総研
  3. 旅ゆけば博打メシ
  4. うららの愛♡Camera
  5. Tomoka's マクロビカフェ
  6. 三笘育の登山は想像力
  7. 憎いウンチクshow
シネマピア
おもいでリストにエントリー確実、話題の映画!
【映画レビュー】ザ・タワー

建物の外が突然、暗闇に覆われた&h…

旅塾

▲このページのトップへ