これが Momi Style

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<ものを買うという事>

momi161012_03.jpg 長年愛用しているアンテのテーブルライト。
"もっと、もっと、もっと" というネーミング。
タッチセンサーにより触れる度、点灯するだけでなく明るさが音もなく変わります。
アクリル製の電球型カバーの中には豆電球。LEDに慣れた目には柔らかな明かりと懐かしい形に和んだりしますが、これが出来た頃にはLEDなんて無かったんですよね。
これがある日突然反応しなくなりました。
電球を変えてもダメ、展示会で買ったのでお店に持ち込めず 中を開けてみたけれど分かりません。寝室で使っていたので困ってしまいました。結構実用的だったのですよね。
あたふたの日々に追われて取り敢えず手をつけられない状態でしたが、偶然にも良い情報が入って来ました。
個展をして頂いているギャラリーのすぐ近くでアンテさんの友人が居て、見て下さるというのです。(後で分かったのはアンテのライトを取り扱っている会社系列の食事処でした。つい先日までアンテさんの展示をしていたのでご本人もいらしたとの事!)
なんとラッキーな巡り合わせでしょう。
無事修理も完了。センサーもバージョンアップし、電球の予備まで付けて下さり、細やかに行き届いた手入れ方までアドバイス頂きました。後は手元に戻るのを待つばかりです。

このライトを手に入れたのは少なくても10年以上前。調べたら¥20.000程でした。
小さなライトに¥20.000は高いですよね〜。
でも満足してずっと使い続け、壊れても尚修理してでも使おうという程のものならこのお値段はどうなのでしょう?
10年もすれば時代が変わってしまう様な世の中。家電も様変わりしました。それでもきっとこれからずっと使うと思うのですが。

momi161012_02.jpg また一つ、ギャラリー個展が過ぎ去りました。
この秋はうんざりする程の雨、タイフーン。バカっ晴れ女、改め "嵐を呼ぶ女" ですかね〜。
20年近くお世話になっている ギャルリーワッツ。
私がこのものづくりを始めて間もない頃からですから、19年。ワッツも来年で20年だそうです。共に成人なのですね。やっと大人かぁ。
ワッツでは色々なことをして来ました。ここをきっかけに世に出て入った物の数々。
"どんどん実験してね。でも売れないとダメよ♥" のお言葉に励まされ(?)、ワッツが近づくと夢に出るほど。
次々とイベントがある時季は、一つ終わると "はい、次!"
後ろ髪引かれる思いを翌日には断ち切る様にしないと次に進めなくなります。
が、ワッツは "はい、次!" と同時に、"はい、来年!"

shinoさんが会期が終わった後に私の展示にも触れて書いていました。
"作り手それぞれの哲学に触れるたびに、その表現力をうらやましく思います。
… ものを買うことは、哲学を買うこととも言えます。だからいい作り手と出会うと本当に嬉しいのです。"
う〜む、哲学と言うかは分からないですが、ありがたいお言葉です。
自分の中にあるものを信じて貫く。絶対スキだと思うものしかつくらない。そのために自分を磨かないといけない。
20年近くガンコして来ましたからねぇ。


momi161012_01.jpg 自分の好きなようにやっていると、哲学だけでなくどうしてもお値段も其れなりにくっ付いて来てしまいます。努力は結構しているのですが…
この頃 "買うこと" は良くないとか、お安く買ったことが自慢になる世の中ですが、残念な気持ちがします。付いているお値段は価値観でもあります。それは素材の価値であったり、アイデアの価値であり、技術であり、希少性です。美しさ、喜び、元気などメンタルな価値もあります。更に流通やブランド力、気持ちよくお買い物出来るサービスなどが加わることもあるでしょう。(理由あってお安いのは歓迎ですが、誰かが泣いている安価は良くないと思います。)
人によってお金をかける価値観は様々です。そこにそれだけの価値があると思うから お金と交換に手に入れるのですよね。
"売る立場" にある私はあまり大きな声では言えないのですが、買うことは喜びを伴っているものです。ものと同時につくった人の思いや美学に価値を見出し、我がものと出来るのは喜びです。そこから受けるものは大きいはず。それが "哲学を買うこと" なのかもしれませんね。
私など、お買い物は金額が大きくても小さくても"戦利品" と呼んでルンルンと連れ帰ります。買うことは戦いでもあるのカナ?
そして10年、20年と飽きもせず感動が続けば、先のアンテ ライトの様に手元に置いて良かったと満足なのです。その感動は本人は勿論のこと、時に周りにも広がる幸せの輪となり得ると思うのです。
さあーて、二十歳になる来年はどう致しましょう??


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