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その14.畑事情 2005年 8月中旬


お盆やら何やらでしばらく畑に顔を出さなかった。

久しぶりに畑に行くと、どこの家も忙しいのか、ものすごい草、草、草。
歩くのも侭ならない。短い足でわっさわっさと草を踏み倒しながら歩くと、Kさんが作業を終えたばかりのようだった。あたりを見回すと、Kさんの畑だけが秋の準備にかかっている。

 「白菜の種を蒔きました」

赤や青、黒、黄色の苗用ポットが並び、紗の布がかけてある。昨年、Kさんは初めての白菜に挑戦して大成功を収めた。今年はさらに熱が入っているように見える。
ジャガイモを収穫した後の畑には、肥料を入れ、苦土石灰も撒き、2〜3ヶ月休ませて大根の種を蒔くつもりだと言う。大根は一昨年変形した15センチほどのものを収穫したが、昨年は反省の後、研究をしたらしく、農協にも出せるような立派な大根を作った。今年はさらに立派を目指しているに違いない。


わたしの畑は相変わらずのジャングル。トマトはもちろんニラ、ゴーヤ、ネギなどが繁茂し、ちょこっとだけ手入れしてあるナス、ピーマン、唐辛子は順調に穫れ過ぎ。収穫期を逸してしまった枝豆はほとんどカメムシとバッタにつまみ食いされてしまい、わずかに良さそうなサヤを鋏で切り取るだけ。
すっかり食べ飽きてしまったナスは、ジャンボに垂れ下がっていて、1個で3個分くらいある。

 その上ミニトマトは穫っても穫っても穫りきれない。

「ミニトマトはこんなに生っているから、いつでも自由に穫ってね」

知り合いに声をかけると、

「うわー、なーにこれ。こんなの見た事がないわよ。あらあら、あっという間にこんなにたくさん」

両手にいっぱい穫って、落ちないようにお腹で支えて家路につく。わたしのトマトは味がいいけど、すっかり飽きてしまい最近は冷蔵庫の中で痛んでいく運命にある。

ニラは最近美しい白い花を咲かせているが、やがて種が落ち、そこら中に芽が出てしまう。その結果の繰り返しで今や畑の5分の1はニラ畑になってしまった。これは結構迷惑なことなのだ。

わたしは芽を出した野菜は抜いたり捨てたりすることができない。ビンボー症なのかもしれないし、自分で言うのもナンだが、ココロヤサシイのかもしれない。
周りの畑の男性陣はその辺は豪快だ。ばっさばっさ抜いてガンガン耕す。だから畑も整然としているのだ。見習うべきか、見習わざるべきかそれが・・・。

いずれにしても、それぞれの畑を見ていると、男性と女性の根本的な違いってあるような気がする。芽をだすということになぜか特別な母性が働いてしまうのですよ。ああ、ここにも一つの命がって。

美しすぎるお話かしら、ホホホ。


記:ひたにまりこ 2005.08.25

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