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その15.畑事情 2005年 9月上旬


反省せねば

Kさんが秋の栽培に向けて畑を耕したのが刺激になったのか、それぞれの畑の草がなくなっている。草だらけだった通路もきれいに草が刈り取られ、少し焦る。Kさんが取ってくれたのかしら・・・。
それにしては広範囲に刈り取られていて、Kさんではなさそうだ。



1日に5回は畑に行っているらしいKさんが現れ、開口一番


「誰が草を取ってくれているんでしょうね」
「あの奥の地主さんのご親戚の方じゃないですか」
「なんだか悪いですよね、取ってもらっては。・・・気が重い」


そうなのだ。気が重いのだ。Kさんも自分の畑は耕すが、通路はやらない。だから、耕した所だけ目立っていたのだが、通路もきれいになると、今度は耕していないわたしの畑だけが目立つ。

「まだ畑仕事をするには暑いんだよ!」と叫びたくなる。


それにしても働き者っているんですねえ、世の中には。とか言いながら、取り上げられちゃったらどうしようなどと不安になる。きちんとやっていれば不安を持つ必要などないのに、なぜかいいかげんに生きているせいか、いらぬところで必要以上に不安を感じてしまうタチらしい。

銀行で手続きなどする時も、いたずらに緊張する。強盗と思われたらどうしようとドキドキするし、、免許の更新で警察署などに行っても緊張。いきなり逮捕されたらどうしようなどと不安が頭をかすめる。市役所に行っても、あなたのような日本国民はいませんとか言われそうで緊張する。これって、単に気が小さいということなのだろうか。

その点、Kさんの奥さんのスミコさんは堂々としている。銀行だろうが警察だろうが、「スミマセーン」ととっておきのソプラノで順番なんかクソクラエ。隣にいるだけで逃げ出したくなる。

彼女の武勇伝は数限りなくあるが、いつも笑い声と反省の言葉とともに報告をうける。
ある日、長い用事ではないので路上駐車をしようと(長い時間でも路駐しちゃいそうだけど)、塀際にぴったりつけて駐車したが、あまりにぴったりつけすぎてどうにも車が出せなくなり困ったことがあったそうだ。その時、近くに警察署があったのを幸いに、若い警察官に事情を話し、4人がかりで持ち上げて車を出せる状態にしてもらったのだそうだ。
がしかし、「奥さん、ここは一方通行だから、この向きでは走れませんよ」と言われ、「あらー、バックなんてできないから、あなた出してちょうだい」と若い警官に頼んで出してもらったのだそうだ。
ワタシニハシンジラレマセン。


「それで罰金は取られなかったの」
「あまりにも呆れて取るの忘れちゃったんじゃないの、きっと」


呑気な人である。あやかりたい。

おっと、話がそれてしまいました。
わたしの畑は草に混ざって相変わらず、ニラ、ミニトマト、ナス、ピーマン、ネギ、オクラなどが収穫できる。が、すっかり飽きて、畑にはない野菜をスーパーマーケットなどで買っている。

よーく考えてみると、張り切るのは春先だけのようだ。


反省せねば。


記:ひたにまりこ 2005.09.05

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