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でも、草一本も生えていない畑は種蒔いているだけではない。努力努力の日々に違いない。よく見ると微妙に腐葉土が混ぜてあったりして。
地主の親戚おじさんは定年後に始めたと言っていたけど、あれだけ見事にできると面白くて仕方がないらしく、Kさんがネギを植えて、レタスの種を蒔いていたところにまで紐で陣地を作ってしまった。
陣地を作られた所は二ヶ所。どちらも草ぼうぼうにしていたから、わたしも焦った。よく考えてみると、Kさんは紐で陣地を作ってから進出という方法ではなく、隣から責めて拡張をしていたのに、ある日紐で折角拡張した畑の一部を囲まれると、すぐに撤退してしまった。
わたしだったら、紐を移動して自分の陣地は守るのにと思った。
畑というのは手をかければちゃんと答えてくれる。大根も白菜も面白いようにできると、さらに作付け面積を拡大したくなるのだろう。密かに続く陣取り合戦みたい。これもタダで借りてる畑なので、こういうことが起きるのだ。これはわたしが借りている畑ですと主張できないのだ。でも、誰も権利など主張できないからこその陣取り合戦なのかもしれない。乗っ取られないように頑張らねば。
それにしても、地主の親戚という位置は大きい。Kさんガンバレヤ!
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