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その25.畑事情 2006年 6月中旬:ラディッシュ攻めだ


植えた苗も撒いた種もグングン成長したり、早々と全滅したりで目が回るような忙しさで変化している。しかし、言えることは、他所の畑に比べるとパッとしない。なぜだろう。

買い物に行く途中にある農家の畑の苗は、異様に成長が早い。ウチの畑よりもずっと後に植えたナスもトマトもアッというまに出荷できそうな勢いだ。以前その畑のおじさんに「なぜなの?」と聞いたことがある。するとおじさんは自分の頭をトントンと指で叩いて「ここが違うんだよ」と思い切り馬鹿にしてくれた。頭かよー・・・。

想像するに、やはり肥料が足りないのかもしれないと思う。しかしなあ・・・。EMボカシで肥料に変身させているゴミ処理の逆さまバケツのような道具の近くに植えたジャガイモは、なにげに離れたところのジャガイモより元気な気がする。ということは、やはり肥料が問題なのかも。化成肥料はあまり使いたくない。これがわたしの本音だ。でも、落ち葉でも何でも堆肥になるには時間がかかるのと、かなり大量の落ち葉を集めなければいけない。無理だ、そんなの。

ラディッシュは痩せた畑だってどうってことないとばかりに、どんどん成長している。最初はラディッシュらしさが可愛くて、ピリッと辛い美味しさに大満足だったが、最近は大きくなりすぎて、先祖は赤カブですと告白されているような感じ。こうなると、一つだけ抜いてきても、スライスするとかなりの量で、大根の代わりに豚汁などにも使っている。グリーンレタスも順調に育っているが、元気がありすぎるのか、葉の淵がのこぎりみたい。食べる時には気をつけないと、口裂け女になってしまいそうだ。

一般にスーパーなどで買う野菜は皮が柔らかい。日本人はハウス栽培の野菜に慣れすぎて、天然物の逞しさに耐えられなくなっているのかも。でも、わたしは少しくらい硬くても、太陽を浴びて育った野菜のほうが、絶対いいのだと信じている。

最近、特に値段の安い野菜類は、中国産などの輸入品が多い。ネギ、インゲン、サヤエンドウ、ショウガ、ニンニク、シイタケなどなど。しかし、畑をしてみると農薬を使えば本当に簡単に収穫できるのに、それを使わずに収穫しようと思うと大変だということをしみじみ感じている。他国の、一生会うこともない人間が食べる野菜など、どれだけ農薬を使っているか一目瞭然だ。わたしがもしも出荷する立場にあれば、輸出用の野菜は、まずミテクレのいい野菜を作り、高く売りつけることだけに集中するだろう。そんなことは当たり前なのだ。だから、みんなに土があれば野菜を作りなさいよと言っているのだ。

アブラムシ、イモムシ、昆虫の幼虫、蟻など、葉っぱに、土中にわんさかいる。ピヤッと薬をまいて退治できれば、簡単。アリンコだってシュッと一発で退治できればなあと毎日思っている。でもそれじゃ自分で野菜を作っている意味がない。

虫には食われているけれど、最近は食べきれないほどの野菜が取れるし、畑にいると、「さやえんどうあげるよ」とか「菜っ葉持っていきなよ」とかあちこちから声がかかる。仲間っていいなあと思う今日この頃。いい人になれそうな気がする。

記:ひたにまりこ 2006.06.19

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