 平和って?
憲法9条論争ブームにのっとって、私も少々。
改憲派、護憲派とありますが、私は、スミマセン、「わからない派」です。そもそも平和って何? 戦い勝ち得るものが平和なら、日本も軍隊を持つべきでしょう。逆に何があっても武器をとらず、静観視することを平和と呼ぶなら、自衛隊だって要らないはず。
ただ、「日本は日本、外国は関係ない」という意見は、どうかな。違うんじゃないかな。例えば同じ民族が南北に分かれて争うという、おとなりの国で起きた悲しいできごとは、皮肉なことにも戦争特需という形で戦後の日本に大きなうるおいをもたらした。また、もし日本があのまま降伏せず、実際にソ連が介入していたら、彼らの悲劇はそっくりそのまま私たちのものとなっていたかもしれない。(長野県辺りで分断されて…、そうすると東京は今頃社会主義圏!?)
中東情勢が今後ますます悪化して、石油が全く入ってこなくなってしまったら? 誰も日本に食料を売ってくれなくなったら? 石油に関しては99%以上が輸入、食料自給率はたったの40%、ですか? 外国の存在なしには現在の日本は成り立たないのに、そんな簡単に「関係ない」なんて言っていいんでしょうか。
だったら、もっと積極的に関わればいい? “自衛隊”である今でさえ憲法を拡大解釈しては軍隊すれすれの状態に持っていっているのに、正式に“自衛軍”としてしまったら、いったいどうなるんだろう。どんなきれい事を言ったって、戦局が悪化すればいやでも民間人を巻き込むことになる。自分の家族や友達が、罪もない異国の人を殺す?
殺された側が殺した側に抱く感情は、憎しみ。忍び寄る報復の影。拭い去る手段として、さらなる軍事拡大。嫌だ嫌だ。絶対、嫌。自分の国は自分で守れと簡単に言う人は、いざとなれば自分も武器をとる用意があって言っているのか、それとも「どうせ死ぬのは自分じゃないし」という甘えがどこかにあるのか、どっちなんでしょう?
要は、デメリットを受入れる覚悟ができてはじめて、「選ぶ」ことが可能になると思うんです。その覚悟がないから、私にはまだ選べない。アメリカが急に丸腰になって、世界中から軍隊を引き上げ出したら、全体のバランスが崩れて想像を絶する事態が生じるかもしれない。すごく怖いです。それに軍縮とひとことで言っても、軍事施設をひとつつぶすということは、同時にそこで働く労働者の収入源を奪うことを意味するわけで、彼らの生活は誰がどうやって保障するんでしょう。
「強盗に遭われた? すみませんが前払制なんです。被害の状態によって料金は異なります」
これでは大変。しかしそうならないのは自分がそれなりの国に住んでいるからで、恩恵だけはしっかり受けておきながら、「政治なんて興味ない」では虫が良すぎるんじゃないかな。成人の約半数が選挙に行かないニッポンに、平和を語る資格はあるんだろうかとつい悩んでしまったこの間の選挙。色々と問題は抱えつつも、私たちが少なくとも今この瞬間に頭から爆弾が落ちてくる心配をせずに暮らせるのは、こういう暮らしを作ってくれた人たちがいるからなのに。それを維持していくのは、誰でもない、私たちなのに。身近にいる人が大切なら、その人を守るために、もう少し学ぶ必要があるんじゃないかな。
楽しいのは大事。でも、それだけじゃいけないと思う。うだるような暑さの中、そんなことを考えてみました。早くすずしくならないかなぁ。
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