asobist.com
メルマガ配信中!
表紙 読みもの 美味・良品 ゲストコーナー
なかつりょうこの Time is... タイトル

Essay 昔のこと、今のこと
ナンキンムシ(1)

 

よく殺虫剤の効能の欄に、ハエ・蚊・ゴキブリに続いて「ナンキンムシ」というのを目にします。ちょっと前までは「ナンキンムシ? そんなのまだいたの?」と気にも留めなかった私ですが、…やられました。どんなに布団を敷きっぱなしにしていても(こら!)、どれだけ掃除をしなくても(こらこら!!)全然大丈夫だったのに、それがたった一夜を境によもやあのような闘いに挑まなければならなくなるとは誰に想像できたでしょうか。

9月中旬に、それは起こりました。ある夜までは平和でした。次の朝から状況は一変しました。目覚めると、腕に2個、赤いポツポツが。「なんだこりゃ」 過去に咬まれたことがないとはいえ、家の中にはおびただしい数のダニが住んでいるということはじゅうぶん承知していましたし、「まあ、こんなこともあるかな」と、その時はさほど深刻には受け止めませんでした。それが、その後どんなに丁寧に掃除をしても、次の朝、また次の朝と手足を中心にポツポツは着実に追加され、ある日一気に10個も増えた時にはさすがの私もこれは尋常ではないと、インターネットであれこれ調べた末「こいつはどうやらナンキンムシだ」という結論に行き着きました。根拠として、
☆咬まれた跡の形状 … 蚊に咬まれたあとのようなデコボコとした輪郭ではなく、直径10ミリほどの円形が丘状にこんもりと盛り上がります(よく咬み跡が2箇所あるといいますが、1箇所の場合もあるようです)。
☆咬まれてからかゆくなるまでの時間 … 咬まれた直後は何も感じず、6〜8時間、長いときには24時間以上もたってから猛烈にかゆくなります。
☆咬まれた場所 … 腕、足、首筋など露出しているところが主に狙われます。

でもどうして? どうしてナンキンムシなのよ? 私は混乱しました。というのも、単語としては当然知っていても、現実の生き物としては、これまでナンキンムシなんてものは私の意識の中には微塵も存在していなかったからです。ダニやゴキブリももちろん嫌ですが、好む好まないに関わらず、彼らは私たちの生活の一部という地位をもはや完全に確立しています。従って急な出現に対しても心の準備はある程度できているし、敵を知っている分、叫んだり硬直したり、勇気をふりしぼって追いかけたりする一方で、「何とかなるさ」という安心感がどこかにある。それに比べてナンキンムシは正体不明。姿は現さない。が、形跡だけは確実に残していく。さらに不気味なのが、こちらが勝手にナンキンムシだと推測しているだけで、今回の原因が「間違いなくナンキンムシである」という100%の証拠は、どこにもないということ。もしかしたら奴らはもっと別の世界から来た、未確認生物“Z”かもしれない。だとすれば、私はいかに応戦すればいいのか。

ここでもう一度はじめから整理してみると、
1.過去には全く被害がなかった。
2.生活習慣は変えていない(その月のみ特に掃除を怠った、など)。
3.ある日を境に突然襲われ出した。
つまり鍵となるのは、その日まではせず、その日に限ってしたこと。或いはその日までは部屋になくて、その日から部屋の一部となったもの。そういえばあの夜、仕事帰り、A店にてイージーパンツを購入した。店頭にぶら下がっていたあの商品、そう、あれだ。あれに付着していたに違いない!

しかし、いくら諸悪の根源を突き止めたところで、今ある事実が変わるわけではありません。それに「奴ら」といっても、実際は何匹いるのか。ひょっとしたらたった1匹かもしれないし、逆にもっといっぱいいて、最悪その中に雄と雌が混ざっていたら…。怖い。怖すぎる。とりあえずここは最も確率の高いナンキンムシということにして、手遅れになる前に、一刻も早く手を打たなくては。
こうして、心ならずも私のナンキンムシ騒ぎは始まったのです。(次回へ続く)


asobist -mini- : 『Big Up』を更新♪今回は『シネマピア』で大活躍のLINDENさんです! by 編集部
「あそびすと」とは?
「あそびすと」はいつも自由です。 遊び心を忘れず、ゆとりをもって心豊かに暮らそうとするライフスタイルはまさにasobismです。

表紙 | 読みもの | 美味・良品 | ゲスト
ヘルプ | サイトマップ | お問い合わせ | 初めてサイトにいらした方へ | お支払い方法
 広告掲載について | 著作権について | 個人情報の取り扱いについて | 会社情報

(C) Copyright System We. All rights reserved.