第1回 プロローグ ― 川 ―
このコーナーでは、10代後半から現在まで、わが身の状態や心情の変化をその時その時に書き綴った詞と照らし合わせながら、30回に分けて振り返って行きます。
プロローグ ― 川 ― 川になったら あなたはそばで膝をついて 優しい仕草で私にさわってくれますか
川になったら いつもあなたのために きれいな水をわけてあげられるのに
いつになったら 何度あなたに出会ったら 伝えることが許されるのだろう
冬に咲いた庭先のたんぽぽは 春の風を知らぬまま 空に散った
いつになったら 何度あなたに出会ったら 私は笑って空へ帰ってゆけるだろう
川になったら 少し冷たい春の風に吹かれながら あなたのとなり流れてゆく