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Poem 実はメロディーもついています第8回  20歳(5) ― 雨あがり ―

このコーナーでは、10代後半から現在まで、わが身の状態や心情の変化をその時その時に書き綴った詞と照らし合わせながら、30回に分けて振り返って行きます。

― 雨あがり ―

いつだって
私を見ててくれた あの花
朝露にきらきら光る
うすピンク色した

さみしい時 虹の彼方
ぼんやり見てると元気が出るように
あの花の向こうには
必ず明日が待っててくれたから(いつだって)

いつだって笑顔でいれた
大事なともだち
その命
終わりかけた時さえも 美しく

世界中の虹を集め
お部屋に飾れば元気が出るかしら
あの花がなくなっても
変わらず明日が私に見えるかしら

大空に両手を上げる
ほら、いちめん花畑
飛ぶように流れゆく雲
うすピンク色の花

 



友人の作った曲に、私が詞をつけました。例の混声合唱団の中で、一番仲が良かった子です。創作曲発表会ではいつもふたりでハモって、首位を独占(実はこれ、団員による投票式で、合宿の打ち上げ時に毎回「創作曲ベストテン発表会」なるものが行われていたのです)。小さな小さな世界でしたが、それでもトップに立つというのは気持ちがいいもの。私、かなり燃えていました。青春だなあ。いや、楽しかった。

20歳前後の頃の私って、今思えば若いというのか、勢いあまってついつい天狗になってしまう傾向がありました。まあ、そのくらいの方が健全といえば健全なのでしょうけど、たかが数十人のグループの中でいくら目立ったところで、世間に出ればただの人。そんな事もわからずに、「私は他の人とは違うんだ!」 某雑誌の隅にちょこっと載っていた作詞家養成講座、「詞を2編送ってください」という文言に「2編で何がわかる」と20編も送りつけ、いさんで乗り込んでいったら、目をギラギラさせたおじさんに「プロというのは…」と延々とお説教をくらうはめに。怖かった。でもその内容は、この上なく筋の通ったものでした。「今はわからなくても、もう少し経験を積んだらわかるようになるよ」 はい、その通りです。あなたが言いたかったこと、今の私には大変よくわかります。急に懐かしくなり、つい最近記憶を頼りに尋ねていくと、残念、表札が変わっていました。どうしているのかな。どうか元気でいて下さい。あなたのおかげで、今の私があるんです。


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