― ほてる ―
きしむ線路にゆく先あずけ
今朝のことさえ夢鏡
となりの柿はよく客食う柿だ
弾む心に嘘はない
「彼は十四(じゅうし)で初体験
四十(しじゅう)のパパは未体験」
ほてる
さびれた港の町じゃ
パラは落ち目のピエロだね
一歩進んで プレゼント・フォー・ユー
くちづけてやりな
あんただけの夜にさ
遠い祭りの音色には
笛の流しがよく似合う
汽車はゆくゆくどこへゆく
ひとり笑いで夜が更ける
「16の花嫁は祝福されて
×××は18以上から」
ほてる
すさんだ都の空じゃ
星はまぬけな落書きさ
一歩踏み込み プレゼント・フォー・ユー
抱きしめてやりな
ふたりだけの夜にさ
世間のことはよく存ぜぬが
あんたも世間の一部なら
どんより雲の上にも神の
御国(みくに)があるかも知れませぬ
「冷えた夫婦はおめでたで
彼と私はフジュンイセーコーユー」
ほてる
いとしいあんたの胸じゃ
夢は四角いビー玉ね
一歩よけいに プレゼント・フォー・ユー
そばにいてやるよ
あたしだけの夜にさ |